BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Everything gonna be alright
 森山愛子 東京ドドンパ娘
 え?
 なにこれ?
 めっちゃカッコええねんけど……
 めっちゃダンシング・ムードですやん。

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 釣り旅のさいしょの数日間は、
 関西出身の古い釣り友と一緒だった。

 約2年ぶりの再会。

 函館からクルマでひたすら走って約7時間のところにある片田舎の空港にて合流。

 「まいど~」
 「まいどです~」

 それからさき、
 ず~っとしゃべりっぱなし。

 釣ってんだかしゃべってんだか……。

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 夕方、
 おなかペコペコで街なかのホテルを探す道すがら、

 「今夜なに食べる?」
 「やっぱ北海道来たし……海鮮もんかなあ……」
 「ほな寿司とか行ってみちゃう?」
 「ええですね~」
 「今夜は奮発しちゃう?」
 「しちゃうしちゃう」

 安ビジネスホテルにチェックインを済ませて、
 早々に街に繰り出す。
 ちょっと敷居の高そうな寿司屋を目指して、
 ブラブラ街を歩いた。

 商店街につづく道の四つ角で赤信号。
 足を止めた。
 そのとたん、
 もう、
 なんちゅうか、
 直球ストレートで食欲中枢の奥底を暴力的に震わせるかのような、
 焼き肉の臭いが濃厚に漂ってきた。

 たまらんやんけと、
 おもわずふりかえって、
 なにもいわず無言でヤツの顔を見ると、
 
 「……それでもええですよ。ちゅうか、ぜひそうしません?」

 と言った。

 「これはちょっと、ヤバイにもほどがあるわ」
 「反則やわコレ」

 我々は、 
 四つ角からちょっとはいったところにある、
 すごく敷居の低そうな焼肉屋に吸い込まれていった。

 せまい店内は、
 週末ということもあってか満員御礼だった。

 「なに頼む?」
 「ビゼンさん、サガリですわ、まわりのひと見たら、みんなサガリ頼んでますわ」
 「ブタから牛からヒツジまで、オールスターひととおりいこ」

 まずキムチの盛り合わせがきた。

 さいしょにカクテキをパクッといって、
 オッ……とおもい、

 つぎにキュウリに十文字いれて、
 そこに千切り挟んであるやつかじってみて……、

 「この店、期待できるんとちゃうん?」
 「おおいに!」

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 ぼくらはご機嫌だった。

 どれもこれも、
 肉も野菜も、
 なにを頼んでも、
 このお店ならではの「味」に唸った。

 新鮮な良い素材、
 ということ以上に、
 その素材をさらに引き立たせるための、
 この店の「ひと細工」をこそ堪能した。

 ガンガン食っておなかパンパンになった。

 そしてしゃべりまくる。
 言葉と言葉のラリーがエンドレス。
 話題はもはや枯れることのないスプリング・クリーク。
 もちろん、
 二人同時にサーブ打つとかスマッシュ決めるとか当たり前。

 もはやカオス。

 ただでさえ地声が声高に響いてる関西弁ふたり、
 そこへもってきて今夜のボクらごきげん上機嫌。
 
 「ほんでナニしたらコレですわ~そやからナンギやねん、はったおしたろかおもいましたわホンマ」
 「そやけどアレがコレでナニしてこないなってるわけやろ?なんぼなんでもワヤやでソレは、いてこましたれ」
 「これチャウチャウちゃう?ちゃうちゃう、チャウチャウちゃうって……」

 北の大地の、
 ちっちゃな街のちっちゃな焼肉屋さん(極上優良店)に響きわたる、
 生粋のオッサン浪速っ子言葉……。

 ぼくらの真向かいには席がふた組あった。
 そこに、
 それぞれ別の子供づれ家族が食事を楽しんでいた。
 ひと組はお姉ちゃんと弟……ともに小学校低学年くらい。
 もうひと組は男の子ふたり……やはり小学校1年生くらい。もしかしたら双子?

 我々が、
 ウハハハハと笑ってしゃべるたびに、
 そのこども全員ビックーンとしてこっちガン見。

 ピターッとうごき止めて、
 金縛りにあったみたいに、
 全員目を見開いてぼくらをガン見。

 両方の親ともに、
 それとなくたしなめるんやけど、
 またぼくらがグハハと声をあげると、
 箸を持つ手がピタッと止まって全員がガン見。

 もう食い入るようにガン見。
 我々の一挙一動をガン見。

 ひたすらガン見

 みんな、
 すこやかに育て。

 もうかりまっか_ミス花子

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 大満足で店を出て、
 コンビニによって、
 ホテルに帰って来て、
 部屋のまえで、
 「しゃべる?」
 とヤツに聞くと、
 「あ、しゃべりましょか?」
 と言ったので、
 ぼくの部屋で飲んだ。

 世情政情を怒りもしたし憂いもしたし笑い飛ばしもした。

 漠然とした不安。
 明確な不安。
 このふたつが同居するいまの世の中、
 そしていまのじぶん。
 
 日ごろ心中抱いている灰色なところも、
 ここぞと言葉にして吐き出しあった。

 よいことだ。

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 夏草がドサッと垂れ下っている対岸のバンク。
 そのエグレのなかに、
 どでかいシッポが見え隠れしていた。

 勇んで投げたヤツのちいさなニンフは、
 さいしょそのうえを素通りしていた。

 そこで、
 サイズはそのままで、
 ほんのすこしだけウエイトの量が多いニンフに変えるよう提案した。

 すぐにチビッ子が食ってきた。

 ここは、
 かなりマメに深度調整をするのが、
 良い結果につながることの多い釣り場だ。

 チビッ子を釣りあげて、
 場が荒れたかと思いきや、
 バンク際に定位していた数匹のチビッ子が、
 流れの中央にでてきてライズした。

 よくよく見れば、
 さっきまでチラホラ見えていた小さなカゲロウのダンが、
 いまはかなりの量で流下している。

 なんか、
 川のなか、
 活性が高まってるみたい……。

 ゴボンッと派手なライズに、
 おもわず反応しそうになるヤツにむかって、

 「それチャイルドやから~。無視してひたすらバンクのキワッキワにぶち込んで~」

 川の土手のうえから声をかけた。
 どこかの観光地の泉のように澄みわたった水が流れるちいさなプール。
 この場所から見ると、
 川底まで手にとるように見渡せた。

 「それいいっ!めちゃいい!ドンピシャ!」
 フライがバンク際にむかっている絶妙の流れの筋に落ちた。
 このまま流れればフライは充分に沈んで、
 巨マスの鼻先をかすめるハズ……。

 「いってるよ~、いくかもよ~、食えっ!おねがい食って~」

 目指すマスが潜んでいるバンク際を、
 ドロッパー兼インジケーターのドライフライが流れたとき、
 川底の巨マスをガン見していたが、
 反応したようには見えなかったし、
 ドライフライがヌーンと軽く沈んだのを見ても、
 藻に引っ掛かったように見えた。

 のだが、
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 かる~く様子をうかがうようにヤツが竿をあおった瞬間、
 川底の巨体がグラグラッと激しく揺れて、
 泥がブワッとまいあがった。

 「よっしゃやった!でかいよっ!めっちゃでかいっっ!!」

 が、
 いちどドババババンッ!と水面を割ってからは、
 グネグネと元の位置に戻ろうと身をくねらせる鈍重な抵抗がつづいた。

 でかいというか、
 でかいんだけども、
 でかい以上に、
 魚体の横幅とか、
 立て幅が尋常ではなかった。

 湧水の川で飽食のかぎりをつくしたニジ子デラックス。
 メタリックなピンク・シルバーのニシキゴイの肥満児みたい。

 コイツ肥えすぎて走られへんのちゃうか?
 このままグネグネに耐えてたら、
 いずれ力尽きて取り込めるで!

 「そのまま耐えてや~、えげつないニジマスやけどドンくさそうやから取り込めるで~」

 ちょっと気が軽くなって、
 大声でヤツに声をかけた。

 まさかそれが聞こえたわけでもないんでしょうけど……、

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 いままでの気合いが感じられない抵抗はなんだったの?
 もしかして準備体操やったんですか?

 とある刹那、
 デラックスは、
 なにか決意したかのように猛然と、
 決然と、
 爆走した。

 ブワンッと巨体を震わせたあと、
 わき目もふらず一瞬で走り去っていく魚体は、
 なにか神々しくさえあるオーラで満ち満ちていた。

 もはやどうにもこうにも、
 止まらない止められない。

 アアッ!

 はりつめていたラインが、
 一瞬でダラーンと水面によこたわった……。

 切られたのではなく、
 16番サイズのウエットフライ・フック極太ワイヤーのハリ先が、
 グワッとひらくように伸びちゃったのだった。

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 あんな、
 またあの街でええお店見つけてん、
 ギョーザが看板の中華料理屋さん。

 水餃子、
 めっちゃ旨いねん。

 ゴマ油利かせたスープに、
 真っ白なギョーザが浮かんでて、
 それが真っ黒などんぶりにはいってて、
 すごいシャレてるねん。

 といって別に奇をてらったギョーザやなくて、
 典型的なスタンダードな具の手作りギョーザ。
 それがまた絶妙やねん。
 ほんでスープがこれまたにくいねん。

 チャーハンも絶品。
 
 来年いこ。

 森山愛子 さくら 
 しかしこの子、
 どこの天才?

 圧巻やわ。
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