BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Sea Lion Furskin 販売のお知らせ
 シー・ライオン・スキン売り切れです。
 本当にありがとうございました。

 機会をみて、
 またなにかオモシロイのご紹介&ご案内させていただきたく思ってます。

 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(8月6日追記)


 なお、
 不定期に告知をさせていただいております「CDCフェザー」につきましては、
 ひきつづきず~~っと年中無休で発売中です。
 ご注文を熱烈にお待ち申し上げております。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 詳しくは当ブログ・カテゴリーの「For Sale」をザーッと見てみてください。
 もうこれでもかってほど詳細が載っています。

 そんなわけで、 
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 たいへんはずかしながら、
 不肖ワタシの単行本が、
 ちょっとまえに発行されました。

 富士山麓の湧水の街から、
 ここ北海道に移り住むという、
 我がフライフイッシング・ライフにとって、
 まさに激動の変化の渦中にあった数年間の釣りとタイイングの記録です。
 そのときどきに、
 またおりおりに、
 ハマッていたフライの話題や課題を、
 くしくも老舗フライフイッシャー誌に連載させていただけて、
 ましてやそれを一冊の本にまとめていただけて、
 ただただ感謝です。

 そして、
 ご購入いただいた皆さま、
 ひたすら本当にありがとうございました。



 というわけで!
 ワイも浪速のあきんどのはしくれ。
 もちろん記念企画やりまっせダンさん財布あけとくんなはれ。

 
 オラのご本がでたゾ!「うれしはずかし」記念2012。
 なつやすみ!とびだせみんなのシー・ライオン、
 トドのスキン販売のお知らせです。


 
 トドの毛つかえばつかうほどハマッちゃうゾ。
 これはぜひともガツーンと販売したい。

 というわけで、
 当ブログの前々回くらいからご紹介している、
 英名Sea Lion、トドのスキン販売のご案内です。

 フライタイイング素材として紹介されるのも販売されるのも、
 おそらく初めての試みではないかと思われます。
 もちろん、
 今後の入荷はありえませんので、
 ぶっちぎりの限定販売になります。
 
 と、
 このようにディープにマニアックな素材。
 これぞ、
 今回記念販売させていただくにふさわしい素材。
 
 また、
 私自身にとっても、
 まさか使えることになるとは夢にも思っていなかった素材。
 はじめての経験です。
 まだまだまったくの未知数。

 現段階では、
 自分の今の釣り嗜好にあわせて、
 大型サイズのドライフライ中心に、
 この素材を集中的につかっていますが、
 独特なファイバーのガードヘアーや、
 クラシックな味わいのアンダーファーともに、
 他分野のフライの素材としても、
 色々とイジクリがいのある素材だと痛感。

 なので、
 販売させていただきながら、
 さまざまな釣りの場面で、
 おりにふれて、
 あれこれモロモロご紹介させていただくことにもなるかと思います。

 さあそれでは……、
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 鮮明なゴマ塩模様のガードヘアーと、
 ほのかに肌色を連想させる独特なアズキ色のアンダーファーの、
 典型的なトドの毛です。

 こんなトドの毛をダビング、
 もしくはファーハックリングしたフライの作例を以下に並べます。

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 スタンダードなマドラーミノーのアンダーウイングに、
 トドの背中のガードヘアーをつかってみた例。

 こうしてドライ・マドラーとして巻いてみると、
 カールして広がったガードヘアーがファジー感を増して、
 水流を受けてからのガードヘアーの動きもかなりエエ感じです。

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 「北海しまカディス」
 TMC905BL 8番

 トドのアンダーファーをボディに巻いて、
 ウイングにはガードヘアーを一束にまとめたものをダウンウイングにセット。
 ハックルはヒゲナガちっくにジンジャーとグリズリーの混合ハックリング。

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 「北海しまカディスもじゃハラ」
 TMC947BL 10番

 転じてコチラ、
 トドの毛をガードヘアーごとタッチダビングしてボディを巻いたバルキーなファジー型。

 この写真のダウンウイングにご注目ください。
 ガードヘアーをドサッと束ねて巻いてありますが、
 ファイバーが数本湾曲しながら、
 ウイングが末広がりに勝手に広がっています。
 これトドのガードヘアーの特徴のひとつ。

 と、
 そんなガードヘアーをウイングにした場合、
 フロータントの付着率?が非常に高いので、
 ベタつき感をなくすためにも、
 逆にごく薄めに塗布するだけのほうが、
 断然ポテンシャルも高くなるように思った。

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 そして真打ち!

 トドの毛ボディと、
 エゾジカの毛ウイングのみで巻いた、
 まさに!
 北海の荒波と原野から生まれたトビケラ、
 「元祖北海しまカディス」
 TMC104SP 6番

 という、
 「心意気」も楽しめますヨ。

 ちなみに、
 トドの毛のフロータント付着率?を示す例として、
 このフライを液状フロータントで揉んで拭いたあと、
 フライ全体に顆粒状フロータントを良く効かせれば、
 完全なハイフロート状態をかなり長時間維持できる。

 が、
 こうした特性は同時に吸水性にもすぐれているといえる。
 ので、
 ドライフライのボディのみを沈める、
 などの調整が非常にやりやすい。

 そのような性質にくわえて、
 独特の質感と透明感、
 さらにダビングした際の毛羽立ち感などなど、
 むしろ、
 ニンフやウエットフライの素材としてこそ、
 真価を発揮するなあ、
 とおもうところも多々あります。


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 マシュマロ・パターンのソラックス部分に、
 トドのガードヘアー中心にアンダーファーも少量くわえてタッチダビング。
 トドの襟巻きのようになっている。

 写真では陽の光に透かしているので目立たないが、
 フライ上部を中心に、
 かなりのヴォリュームで巻き止めている。

 
 というわけで、
 ここでさらに、

 トドの毛タイイングのイメージをひろげる刺激になりますかどうか……、
 前回の釣行写真集のつづきです。

 題して「虹色の口元かざるシー・ライオン」
 
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 光と影の織りなすハックル・イリュージョン。

 つかったハックルは、
 メインハックルがヒーバート・ヘンネックのファーネス。
 フライのハックル部分上部のみにホワイティング・ダイドグリズリー「マーチブラウン」をハックリング。

 こうしたスタンダード・ドライフライの空気抵抗を良好にするためと、
 フライの水面での姿勢を安定させるための私的テクニックを用いた。
 (ボクの本にはこういう小細工した実用ハックリング方法とかも書いてあるんだよテヘ)

 ウイングはもちろんウッドダックのフランクフェザー。

 キャッツキル・スタイルのクラシック・マーチブラウンの私的アレンジTMC102Y 11番。

 ボディはもちろんトドの毛のアンダーファーをダビング。
 ゆるやかなテーパーをかけて、
 細身に引き締まったダビングを施したが、
 微細なアンダーファーがかるくフワッと毛羽立っている。
 この質感がなんともクラシックな生命感。

 陽の光を吸い込むような肌茶色の色調が、
 またいかにもそれっぽい。

 と、
 そんなトドのアンダーファーが、
 液状のフロータントをしっとり吸い込んだときの色調は、
 うえの写真の名も知れぬカゲロウのスピナーのボディから連想してください。

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 おそらく、
 苔むした岩盤のバンク際で弱弱しく群飛していた、
 濃い小麦色の中型ガガンボの落下を待ち受けていたのではないか。

 自信満々で流したテレストリアルなフライを何度か素通りさせて、
 これに変えて流したら一発で出た。 
 
 川面に吹く乾いた微風がとても気持ち良い、
 夏の陽の光にあふれた昼下がりのクラシック・ドライフライ・タイム。

 なにもかもカンペキだ、
 と思いました。

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 チッチフルーティな「北海しまカディス」TMC104SP 6番。

 黒いディアヘアーのウイングのうえに、
 インジケーターというよりも、
 テレストリアルちっくでファンキーそしてオシャレ飾り的意味合いで、
 各色のディアヘアーを数本巻き止めてある。

 トドの毛をガードヘアーごとタッチダビングしたボディ部分を、
 水面下にめり込ませるように半分沈めて浮かせるために、
 ディアヘアー・ウイングのヘッド部分は、
 マドラーミノーの極小ヘッドのように刈り込んで、
 この部分に浮力をもたせた。

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 荒瀬の深瀬を、
 黒く見えたりピンクに見えたりしながら、
 このフライがドンブラコッコと流れているとき、
 その深瀬の特等席からドバッと出た。

 ジンクリアーな丸見えの水中を、
 真っ赤な鮮光がどえらいパワーでギューーーンと突っ走っていくの、
 たまらんもんがあります。

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 濡れそぼって、
 ふんわりと膨らんでいたボディのアンダーファーが、
 「風呂あがりのスピッツ」状態にしぼんいる。

 が、
 これがミソ。

 フライが着水するとボディ部分がただちに吸水して、
 ジワ~ッとフワ~ッとふくらんでソレっぽくなるだけでなく、
 ボディ全体からツンツン立ちあがっているガードヘアーが水流を受けて、
 ヌメヌメッと揺れ動きます。
 その様子がいかにも「水面でもがく虫」

 また、
 このようにフライ自体に多量の水分を含むことになるので、
 水流の抵抗も多大……不自然なドラッグの軽減におおいに役立ちます。

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 トドの毛をタッチダビングして巻いたボディに、
 CDCとカーフテールのダウンウイングをセットして、
 ヘッド付近にコック・デ・レオンのサドルをハックリングしただけの、
 シンプルな巨大ドライフライTMC107SP 6番。

 まずはボディ部分を水をつけた指先でよく揉んで濡らし、
 ウイングにのみフロータントを塗布して、
 ボディ全体が水面にめり込むような姿勢で浮かせて、
 荒瀬の流芯のキワのヨレヨレの流れに、
 モジャモジャボディ半沈状態フライの流水抵抗をフル活用して、
 舐めるように流していくと……、


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 ちなみに、
 ここで挙げた三匹の見目麗しいニジマスたちは、
 すべて同じ川の短い区間で釣りあげたもの。

 まくまでも新参者のきたんのない感慨ですが、
 ここ北海道では、
 同一河川でもさまざまなタイプのニジマスがいて興味シンシン。
 そしてどのタイプのニジマスも、
 想像以上のパワフルさですばらしいわけですが、
 なかでも、
 この斑点少なめイカツイ筋肉長者番付タイプのパワーは、
 すさまじいものがありますね。
 
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 もうね~、
 なんちゅうか、
 いろんな幸運が重なって、
 闘いに勝利することができて、
 こうしてネットのうえにサカナを横たえたとき、
 おもわずサカナにむかって敬礼した。
 
 ものすごいオーラなんだもの……。

 北の海の帝王の毛をつかってフライを巻いて、
 北の川の皇帝を釣る悦楽。
 あるいみ究極やな~としみじみ思いました。 

 じつはこのトドの毛、
 まず自分が初体験ということもあって、
 販売目的で仕入れながらも、
 なかなかその気になれないでおりましたが、
 このニジマスのおかげでぜんぶふっきれた。

 トドの毛、
 めっちゃおもろいっす!
 イケルっす!

 でも、
 だからといって、
 なくても全然困りません。

 が、
 フライフイッシングやタイイングが「心豊かに夢を見る」ためのツールになっている方なら、
 きっとメチャメチャおもしろがって愉しんでいただける素材だと思います。

 
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