BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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SYNCRO FEELINGS
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 Sunny Ade and his African Beats ~ Syncro Feelings
 
 母なる大地アフリカはナイジェリアのラゴス地方、
 気高きヨルバ族の雄、
 ジュジュ・ミュージックのカリスマ「キング・サニー・アデ」

 誰にも聞かれてもいないのに、
 レゲエ好きであることを日々吹聴してやまないワタシですが、
 この数カ月、
 サニーアデばかり聴いてる。

 我が家にある20枚ほどのサニーアデのアルバムが、
 毎日毎日順番づつターンテーブルに乗っている。

 普段はほとんど聴くこともないんだけど、
 何年か周期で、
 こういう現象がおこる。

 不純物のない「癒し」を切実に求めているんだろうね……心も身体も。
 罪のない現実逃避ですよ。

 トーキングドラムを屋台骨に、
 伝統のアフリカ民族楽器と現在電子楽器が、
 まざりあい、
 せめぎあい、
 やがて混然一体となって、
 ゆるやかに滔々とながれる大河のようなひとつのサウンドとなる。
 そのうえを、
 一聴しただけでは場違いにもおもえるスチールギターの澄んだ音色が、
 天空を舞う鳥たちのさえずりのように自在に走り回る。

 なんと慈愛にみちた、
 気持ちの弾む音と音の融合であることか。

 この「雄大なうねり」に身をまかせていると、
 知らぬ間に身体が揺れている。
 ささくれて血のにじむ神経と、
 どっぷり沈殿した気持ちを、
 ほんのすこしだけでも宙に浮かすことができる。

 ぼくにとってのサニーアデは、
 副作用のまったくない精神安定剤みたいなもの。

 まだしばらくは、
 サニーアデのお世話になりそうだ。


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 パステルでヴィヴィッドな天然の色と色が、
 まるでキャンバスのうえで混ざり合うように、
 そしてパレットのなかで溶けあうような……、

 たった一枚としておなじ模様や色のない、
 ハイブリッドマコウのバックフェザーとウイングカバーが土台となる、
 フリースタイルのフルフェザーウイング・サーモンフライ。

 そのなかにたった一輪、
 玉虫色にかがやくニジキジの首羽根を、
 フライのウイングの襟もとに忍ばせた。

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 そしてそんな、
 小指の爪先ほどにも満たない繊細で脆弱な小さな羽根を、
 その輝きをつぶしてしまわないように細心の注意を払って、
 そっと指先でつまみながら、
 スレッドを巻き進めたり巻き戻したりして、
 一枚づつボディに巻き止めながら、
 フライのボディをギラギラと光り輝く羽根で覆ってみた。

 学術的な言い方をすれば、
 鳥本来の色素から生まれるマコウの羽根の絵の具的な色合いと、
 「構造色」として光を受けることで金属質な光沢色に輝くニジキジの羽根。

 その両極に相反する「羽根の色」が混然一体化したときの対比やいかに?
 
 シンクロ・フィーリングというわけ。

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 ボディハックルに巻いたハックル素材もまた、
 ハイブリッド・マコウの風切り羽を細工してハックリングしたもの。

 冷たい氷隗のようなパウダーブルーから、
 あたたかな陽の光をおもわせる鮮やかなオレンジへと、
 溶けあうようなグラデーションで色合いが変化するこのボディハックルは、
 すべてたった一枚の羽根から採れたものなんだよ。

 そんな羽根たちの不思議と神秘を、
 一本のフライでいかんなく表現したいと、
 志と想いだけはいつも自分のスキルの遥か先を歩いている。

 だからこそ、
 こんな無駄事に飽きることがないだけでなく、
 「これこそが生きる糧」になっているのかもしれない。

 そしていま、
 ハッとおもったんだけど、
 「ままならないからこそ……」
 というのは、
 ひとが生きていくうえでの全てのキーワードたりえる……のか?……もしれない。


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 まだ名前はつけていないけれど、
 眺めているとホッと一息トキメクことができる「癒し」の一本です。

 オウムの羽根って、
 たしかにヒーリング効果ありますね。



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