BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Popham
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 POPHAM #3/0

 QUEEN OF CLASSICS

 まずは、
 レシピ指定されているマテリアルの種類の多さに愕然。
 そしてそれらの多くが入手困難な羽根。
 なだけでなく、
 一筋縄ではいかないほどに巻きにくいヒネクレ羽根多数あり。

 と、
 そんなつかわれる羽根の大きさからも、
 オリジナルのレシピ指定に準じて巻くならば、
 必然的に小さめサイズのフックに巻かれるのが普通。
 でありながら
 フライ全体の構造はフルドレス・サーモンフライのなかでもとびっきり複雑。

 いろいろと、
 タイヤーにやさしくないフライであり、
 挑戦的なフライだ。

 集中力ぱねえっすよ。

 だけど…………このエキゾチックな厚化粧っぷりが……スキ。
 とってもダイスキ。

 だって、
 切なくなるほどにカッコイイんだもの。

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 フルドレス・サーモンフライ界の小悪魔。




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 というわけで、
 オリジナルのレシピ指定に添って巻いたポファム。

 なんだけど、
 このフライのレシピを把握している方ならば、
 どこか違和感があるかもしれない。

 そのワケは……、

 大英帝国華やかかりし時代のクラシック・サーモンフライの世界には、
 その時代ごとにイノベーター的存在の中心人物がいた。
 そして、
 そんな時代の旗手たちが、
 その時代ごとに彼らの著作のなかで、
 古くからつかわれていたスタンダード・パターンを、
 自らアレンジしたレシピで紹介してきた。

 おおまかにざっくり言えば、
 1800年代中盤のフランシス・フランシス、
 そして1800年代後半のジョージ・モーティマ・ケルソン。
 さらに1900年代初頭のプライス・タナット。
 このお三方が知名度影響力カリスマ性において群を抜いていた。

 そして、
 多くのスタンダード・パターンは、
 その時代ごとに、
 彼らの手によって、
 使われる素材やスタイルがかわっている。

 つまり、
 1800年代初頭に生まれたポファムもまた、
 時代ごとにレシピやスタイルがアレンジされて、
 かなり変化している。

 で、
 写真のポファムに話しを戻すと、
 ここではオリジナルのレシピに準じてはいるけれど、
 ピーコックハールをつかったバットやヘッドはフランシスのレシピから。
 また、
 ウイングにつかった羽根素材はケルソンのレシピから。
 そして、
 マリッド・ウイング・スタイルで各種クイル素材を積みあげたウイングのスタイルはタナットから。

 という具合に、
 この3巨匠のレシピを読んで、
 自分が気に入った部分を抜粋して組み合わせた、
 いわば個人的「おいしいところどり」なポファム。

 クラシック・フルドレス・サーモンフライは、
 理解が進んでくればくるほどに、
 レシピを読みとり解読する作業が、
 これまた愉しいんですわ~。

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 このポファムのワタクシ的最大の見どころは、
 なんちゅうてもこの部分……メインウイングに添わせたサイドウイングとチークのところ。

 目の覚めるような若葉色のパロットのウイングカバー、
 深い橙色のマコウの尾羽根、
 それにギニアフォウルのセカンダリー・クイル、
 これらのファイバーを一本づつマリッドして、
 そのうえにパープル・スローテッド・コティンガのチークを重ねた。

 これらの天然パステル配色が、
 ボディに3連結したインディアンクロウの朱色や、
 アンダーウイングに据えたゴールデン・フェザントの尾羽根の幾何学模様とあいまって……、

 嗚呼エキゾチック浪漫ひとしお
 
 ええわあ。 
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