BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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新春特選CDC熱烈販売中のお知らせ(おたのしみオマケの特大解説編!)
 さて、
 お正月気分もすっかり抜けて、
 ユルユルしてたらアレヨというまに、
 今年もまた解禁日を迎えるわけですが……、

 そしてまた、
 タイイングデスクのまえで、
 夜な夜なアレヤコレヤとひろがる妄想に余念がない昨今でございますが、

 フサフサホワホワの特選CDC……足りてはりますか?

 
 ものすごい久々に「特選太鼓判CDC年がら年中発売中」のお知らせです。
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 現在の在庫状況ですが、

 申し訳ありません。
 1月17日現在スポッテッドダン、ホワイトが売り切れです。
 「逆光時のインジケーター大活躍スペシャル」
 として好評のダークダンのみ販売中です。
 また、
 今回ご紹介しているオマケのほうはあともうちょっとだけあります。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 

 価格は1パック ¥1200 です。
 送料は無料です。

 bsfly@msd.ncv.ne.jp まで、
 くれぐれもお気軽にご用命ください。

 で!

 毎度毎度告知いたしておりますが、

 3パック以上お求めいただいた方には、
 もれなく「おたのしみオマケ」を同封させていただいているのですが、

 今回はこのオマケについて、
 なんやかんやとご紹介してみたいとおもっております。

 じつは、
 ここ数か月ほど、
 CDCのご注文をくださった方に、
 このようなオマケを同封させていただいておりました。
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 この見るからにショボイしろものを、
 いかにも秘密めいた口調で、
 「コレすっごい面白いウイング材ですから……ちかいうちにブログで詳解しますので、捨てないで保管しておいてくださいね」
 などとしたためて偉そうに送っておりましたが、
 ワケがわからなければ、
 一見しただけだと、
 ただの荷紐?
 
 これだけ見ればチンケにもほどがある、
 ってかんじ。

 が、
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 これがまたなんと申しましょうか、
 フックサイズ16番以下のカゲロウやらユスリカ、
 はたまたミドリゲラあるいはクロカワゲラなどなどなどなど、
 小型水生昆虫のハッチに連動したマッチ・ザ・ハッチの釣りで、

 かつ激スレのサカナを相手に、
 しかも「ややこし~い」状況の際、

 シークレットウエポン、
 ファイナルウエポン、
 あるいは「奥の手」
 さらには「最後の手段」

 的なウイング素材として、
 ちょっとかなりヤバめ度数高いフィルム素材なのでございます。

 いろいろ解説しながら、
 まずは実際にタイイングしてみます。
 といっても、
 タイイング行程中に解説するほんの1ポイントだけ守っていただければ、
 行程はもうメチャクチャ簡単です。
 というよりも、
 理由はあとで述べますが、
 簡単に巻けないと意味がなくなる素材なのです。

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 まずはこのクシャクシャしたヒモを、
 やさしく指先でひろげたら、
 お好みと目的のマーカーで着色。

 ここでは、
 フタバコカゲロウの羽化失敗型ダンを表現するために、
 ダークグレイのマーカーで着色。

 ちなみに、
 ここでつかったフックはTMC102Yの17番。

 フタバコカゲロウの早春一世代目の大きめのヤツ、
 もしくは、
 それよりもやや遅れて羽化する、
 ヒメヒラタカゲロウあるいはミドリカワゲラの仲間にサイズを合わせてみました。

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 白いスレッドで下巻きをほどこしたうえに、
 お好みの黄色っぽいダビングをほどこして、
 スレッドでリビングしたのち、
 ダビング材でソラックスを巻いているところですが、

 そのソラックス用のダビング材を、
 あと二巻き分ほど残した状態。

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 ここで先のフィルム素材を細い短冊状にカット。
 その幅などは、
 写真を参考にしてください。

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 ここが重要ポイント。

 ダビング材を撚りつけたスレッドにて、
 この短冊フィルムを2回転ほど「たすき掛け」して巻き止めること。

 もし、
 スレッドのまま同じように巻くと、
 このフィルム素材、
 たちどころに千切れてしまうのでココものすごく注意。

 また、
 この段階では、
 ウイングにちょうどな長さにカットして作業するのではなく、
 やや長めにしておいたほうが巻き止めやすいです。

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 で、
 巻き止めたら、
 ウイングの長さにカット(目安としてボディと同じ長さ)、
 さらに、
 ハサミでフィルムの角を写真のようにカットして、
 ウイングらしいフォルムに成形。

 あとは、
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 ヘッド直前に、
 おなじみのクリップルダンちっくにCDCを巻き止めて、

 あっというまに完成。



 そして、

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 このフライを水面に落としてみると……、

 まるで、
 お吸い物にトロロ昆布を浮かべたときのように、
 フィルム素材がたちどころに吸水して、
 ほとんど着水と同時に水に馴染み……、

 いかにもなクターッとしたかんじで、
 ウイングが水面下に沈みます。

 その様子は、
 もはや脱皮に失敗してウイングが水に濡れてしまった哀れなダンそのもの。
 こうしたフィルム素材にありがちな不自然なテカリもなく、
 透過光の様子もじつに真に迫った印象。

 また、
 吸水したウイング素材をしばらくつかっていると、
 ウイング自体がクシャとしたかんじになりますが、
 これがまた脱皮失敗型のハネオチ状態や、
 あるいはスティルボーン、
 さらには脱皮中のカゲロウやユスリカのウイングの状態そのもの。

 さらに使用感ですが、
 吸水したウイングはその質感もまた、
 昆布のように滑らかで非常にソフトなので、
 スペント・ウイングでもキャスティング中に極細ティペットがよじれることもなく、
 かつ、
 水流への抵抗がおおきいので、
 粘りつくように流れるため、
 複雑な流れの筋が入り混じる水面で抜群にドリフトしやすいフライになります。

 と、
 こうした特性だけを挙げれば、
 水面直下型フィルム・ウイング素材として、
 なにか革命的なマテリアルではないかと色めき立つところです。

 その絶大な効果を何度も実感しておりますし、
 マッチ・ザ・ハッチなライズの釣りでの実績もピカイチです。

 が!

 あまりにもトロロ昆布な吸水性と、
 こうしたフィルム素材にはありえない印象のソフトな質感のため、

 この素材、

 しばらくつかっていると、
 かならず千切れます。

 いつのまにかウイングの片方がなくなっていたり、
 チョロンとみじかくなっていたりします。

 このフィルム素材が売り物にならないのは、
 そういうわけです。
 また、
 ボディやインジケーターを手間をかけて巻かないのもそのためです。

 とはいえ、
 ウイングの大半が千切れても、
 たとえば片方だけ残っていれば十二分以上に戦力になります。

 なんといっても、
 このフライで表現しているのは、
 溺れてしまってウイングがグシャグシャになった状態なわけなので。
 この素材に慣れてくれば、
 ほとんど気にならなくなります。


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 この場所で、
 20番サイズのボディが黄色いフタバコカゲロウちっくな小型カゲロウが大量ハッチ。
 水面にはダンがチラホラ見えるけれど、
 そのほとんどはウイングを伸ばしきれずに溺れた個体や、
 スティルボーン状態のものが水面直下を流下中。

 海千山千のどでかアマゴが、
 ロッドの先端が指し示す先の深瀬のヒラキに定位して、
 水面に浮くダンには見向きもせず、
 水面直下のやつだけをチョボッと吸い込んでいる。

 ウネウネといや~な流れの筋がいくつも重なったフラットな水面。
 そして夕暮れまえの逆光で水面が光っている状態。

 逆光時のインジケーターとして「切り札」的存在の、
 ダークダンのCDCをヒョロッと立てたこのフライが、
 もはや「最後の手段」

 さいしょは、
 両側についていたウイングが、
 何度もアプローチしつづけたために、
 片方が千切れてしまった。

 今にしておもえば、
 それがアマゴから見たこのフライの印象に変化をつけたのかもしれない。

 逆光にギラギラてかり光る水面上のなかで、
 ポツーンと黒い点にみえていたダークダンのCDCがユランッとゆれる水の輪に吸い込まれて……、

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 来る日も来る日もそんな釣りばかりに没頭していた時代の、
 快心のイッピキです。



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 インジケーターとしてのCDCは、
 もっぱら白とダークダン。

 仲間のひとりは、
 順光のときにつかう白のCDCは、
 よく見えるだけでなく、
 溺れたダンやイマージャーにくっついた泡に見えるのじゃ、
 とのたまって、
 こればっかつかっていたのも良い思い出です。


 と、

 こんなオマケを用意して、
 皆さまのCDCご注文をお待ちいたしております。

 が、
 数量に限りがあって、
 かつ現在は製造されていないようなので、
 手持ち分がなくなったら終了です。
 そのときはまたなにか違う「オモシロおまけ」を同封します。

 また、
 北海道の方など、
 「オレはどか~んとビッグなフライが好きなんじゃ」との方は、
 ご注文時にその旨言っていただければ、
 ソレ向きの「おまけ」を同封させていただきます。


 それでは、
 どうぞよろしくお願いいたします。
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