BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Indian Crow
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 さいきん、
 額装の台紙につかうために、
 各種の和紙を取り寄せたりしてつかってみてます。

 サーモンフライと和紙、
 馴染みエエかんじです。

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 この唐辛子色と赤味がかった橙色のグラデーションを見ていると、
 ちょっと切なくチクリとするかんじで狂おしく美しいなとおもうのは、

 やはりフルドレス・サーモンフライのタイイングに心血注いでいるからですね。
 
 かくじつに一生に一度のチャンスだったであろう、
 この羽根との出会いのドラマも、
 その果てに味わった、
 魂が抜かれるような妖気かんじる美しさも、
 なにもかもひっくるめて、
 この羽根の酸いところも甘いところも噛みしめているからですよ。

 インディアンクロウの胸の羽根は、
 やはり別格であり格別だ。

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 インディアンクロウの胸羽根の周囲に、
 数枚だけ生えていた、
 ハート形をした紅色と黒に塗り分けられた羽根。
 
 まるで錦鯉や浮世絵のような色合いと雰囲気。

 ちょうど、
 そんな羽根がペアで6組だけ採れた……ので、

 (もうちょっと上手になったら、この羽根をつかってコレを巻こう)と胸に秘めつづけること数年。

 機は熟した……のか?

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 タラハーン1895年の名作のひとつ「BLACK PRINCE」Variation.

 サイズは7/0くらい。

 オリジナルはシルバーのボディなんだけど、
 ここはぜひとも金と黒のコントラストで巻きたかった。

 金の延べ棒から、
 ダイヤモンドのオーラを放つ鳥の羽根が生えている、
 みたいな……。

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 かたや、
 ジョージ・モーティマ・ケルソン1895年「RED SANDY」

 ベルリン・ウールのバットやヘッド、
 スカーレットのハックルなど、
 オリジナル・レシピそのまま忠実に巻いたもの。

 ジャングルコックの効力と、
 インディアンクロウの妖力が、
 大英帝国のサケ釣りバカ貴族のあいだで、
 もはや伝説として、
 固く信じられていた時代を物語る古典のひとつ。

 つかったフックは、
 大昔にヴィンテージ市場にて購入した、
 マスタッド最初期のラウンドベンド黒塗りのサイズ3/0。

 その価値がわからなかったころ、
 なんだかんだと使いまくってしまって、
 気がつけば最後の一本となったアンティック・フック……。
 けして高価なものではなかったけれど、
 もはや次の入手の機会はないだろう骨董品。

 このフックとの、
 別れの花道はこのフライで。

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 はるかアマゾンのジャングル奥深くに棲む、
 唐辛子色の胸羽根を膨らませたカラスの羽根……。

 嗚呼ため息吐息。
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