BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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The Mohowk
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 故ゲイリー・ラフォンテーン晩年の著作となる「The Dryfly New Angles」

 この渾身の力作本につかわれた表紙、
 どないおもう?

 内容の深さと濃さがゆえに、
 「このダサさ、まるで、意図的に購入意欲を減退させるつもりでこの表紙にしたみたい」
 とまで、
 あるいみ賞賛を表現するための皮肉を言われていた、
 この表紙のフライが「モホーク」

 なんでも、
 ラフォンテーンのお嬢さんがまだ幼少のころ、
 フライフイッシングのイベント会場にて、
 デイブ・フィットロック御大のバスバグ・タイイングのデモを見学していたく感銘を受け、
 「パパもあんな可愛いのつくって」とおねだり。
 それにもあきたらず、
 ある日、
 自宅の地下室にあったパパの秘密の小部屋に忍び込み、
 お嬢さま自らがイタズラしちゃったのが、
 このモホークの原型なのだそう。

 なるほどそれで……、

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 で、
 この本が出てしばらくしてから、
 同タイトルのビデオも発売されて、
 すっかりティーンに成長されたお嬢さまご本人がモホークを巻く映像もあった。

 あからさまにデレデレのパパと、
 きっと照れ屋さんでちょっぴりシャイなお年頃なんだろうな~とおもわせるお嬢様の淡々とした様子が、
 とても対照的だった。
 そして素朴だった。

 
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 レッグというかハックルには、
 バーント・オレンジに染めたギニアフォウルのバックフェザーを、
 エキストラ・ロング仕様で一回転。

 ウエッビーでハリのある長いファイバーが、
 水面にベッチャーと貼りついて、
 ジタバタなびきもがくかんじ。

 オリジナルの指定は白の長いソフトハックルとあるけれど、
 それだとイロイロなにかと心もとない。

 このタイプのフライに合うハックルはないものかと、
 ながらく迷走していたけれど、
 ハタと気がついてみれば、
 ハックル自体の質感、
 ファイバーの長さ、
 模様と色のソレっぽさ、
 なによりファイバーのうごき、
 さらにはお手軽度数も高め、
 という、
 これぞうってつけ!というハックルが、
 もうず~~~~っとまえからフツーに手元にあった、
 というオチ。 

 メチャええよ、
 この改良。

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 オレ様のモヒカン・カナブン・フライを前方から見る。

 フライのボディ断面がわかるでしょうか。
 バッツーンと極端なほど逆三角形V字状のフォルムに、
 ディアヘアーを刈り込んでいる。
 まさにモヒカン刈り。

 ジェル状のフロータントをフライ全体にズリズリ擦り込んでおいて、
 ボディに水分が染み込みにくくしたうえで、
 逆三角形のボディを船のように水面膜にめり込ませつつ浮かせ、
 しかもその水面膜に接しているボディ下部は水を弾いて皮膜状にギ~ラギラ。

 流れに不時着したてホヤホヤの、
 ジッタバタ悪あがき真っ最中の可哀そうなコガネムシ系他いろんなテレストリアル、
 という設定です。

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 といっても、
 水面にポッカリ浮かせるだけでなく、
 何匹か釣って、
 フライが水分を吸ってしまって、
 ディアヘアー自体の浮力でもって、
 かろうじて水面付近に浮いている、
 かぎりなくサスペンド……という状態でも、
 とてもイケる。

 というより、
 とくに真昼のピーカン、
 しばしばドンピシャでハマる。

 なので、
 そのときのために、
 フライ前面にはかならずエアロドライでインジケーター装着してます。

 こう見えて、
 意外と視認性に欠けるところもあるのが歯がゆいところ。

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 数日ふりつづけた雨がようやく落ち着いて、
 川も増水気味のまま落ち着いて、
 水はようやく澄みはじめ……、

 という良き日に、
 この激戦区に到着。

 この翌日から釣るつもりで、
 ここに到着したのは夕暮れまえ。
 だったけれども、
 川を見たら・・・・・・・フツーにいてもたってもいられず、

 そそくさ準備。

 とるもとりあえず、
 入渓点からほどちかい、
 いつもなにかしらの反応があるポイントに立ち込んで、
 そのポイントのなかでも君臨してる系のサカナがつくのはココってピンスポットに、
 このツートーンのモホーク4番ぶっこんだった。

 ボシャッてかんじで水面に落ちたら、

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 間髪いれず出た。

 シーンと静かな夕暮れの谷間に、
 グボッと水音が重く響くかんじで出た。

 「あ~この食い方、フライ飲んでるやろな~」とおもったら案の定、
 エラ寸前のところにガッチリかかっていて、
 フックがでかいだけに焦った。

 ボッテボテに巻いたデブデブの4番のフライ、
 フツ~に飲み込んじゃうんだよ。
 バーブレス必須。

 渡渉すると太ももにググッと流圧がぶつかる、
 厚くて重い流れのなか、
 いつもながらの「嗚呼あっぱれ虹色のサムライ」
 跳ぶわ走るはノシまくる迫力のファイトを堪能。

 サムライに感謝してサヨナラしたら、
 ひとりぼっちの深山の谷間はすっかり夕暮れ寸前。
 さすがにビビリはいって即撤退。

 炎天下の川を一日さまよって竿振り倒しても報われない日はザラですが、

 ほんとにたったの一投、
 フライは水面に落ちてほんの数秒……、
 そんな日もあります。

 深いよね~~~。

 
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