BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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BUBBLE With I
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King Tubby - Wood Roots - 1974

 ボブ・マーリーのアイランドのころの一連のアルバムをひととおり聴いて、
 ピーター・トッシュ聴いて、
 名著中の名著「レゲエ・ブラッドライン」片手に、
 バーニング・スピアの「マーカス・ガーヴェイ」聴いて、

 いっぱしのレゲエ好き気取りるようになって、
 いっちょダブも聴いてみようと、

 はじめて聴いたダブ・アルバムがコレだった。

 高校2年生だったか3年生だったか、
 そのくらい。

 1980年ごろ、
 すでにダブ・アルバムの選択肢はいろいろあったが、
 かぎられたお小遣いと、
 皆無に等しい情報のなか、
 はじめてのおつかい…当時の輸入盤レコード店のあの独特の雰囲気にビビリまくりながら、 
 直感と運の「ジャケ買い」頼りで買ったのだった。

 はじめて聴いたとき、
 なんのこっちゃ?
 とおもった。

 が、

 プリンス・ジャミーの「スラム・イン・ダブ」でもなく、
 エロール・トンプソンの「チャプター3」でもなく、
 サイエンティストの「ダブ・ランディング」でもなく、
 デニス・ボーヴェルの「ストリクトリー」でもなく、
 あるいは、
 「ロッカーズ・ミーツ・アップタウン」でもなく、
 さらには、
 リー・ペリーの「スーパー・エイプ」でもなく、
 まあ、
 そない挙げていったらキリないけど、
 数あるダブ名盤のなかから、

 はじめて聴いたダブがコレだったというのは、
 あれからかる~く30年以上経っちゃってた今の自分のレゲエの嗜好からおもうに、
 なかなかに暗示的だったんだなあ、
 とおもうのです。

 ものすご~~~~い長い時間をかけて、
 寄り道もいっぱいしながら一周回って、
 やっぱココに帰ってきちゃいました的な……。

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 と、
 そんな原点巡りは音楽だけではなく、

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 真っ白なクイルウイングを直立させた、
 純正オリジナル・ロイヤル・コーチマン。

 このフライをこれほど巻いて使ったのは、
 まずまちがいなく、
 フライタイイングをはじめたころと、
 昨シーズン。

 じつに30数年ぶり。

 当時のフライタイイングでは、
 アダムスとコレが、
 まずマスターすべき登竜門だった。

 アダムスはなんとかなった。

 が、
 ロイヤルコーチマンのウイングは、
 目のうえのコブそのものだった。

 ピーコックと赤いバンドのボディが上手に巻けたと心躍らせながら、
 ダッククイルのウイングを細心の注意と集中力で、
 「こんどこそ……」
 確実にグシャッとつぶれるダッククイル。

 それをなんとかしないまま、
 ものすごく不本意なまま、
 時代は、
 カーフテイルのウルフ・スタイルを推奨……、

 そしてあれよというまに、
 猫も杓子もボクもワタシもパラシュート・スタイル全盛へ……、

 と、
 そんなこんながややマンネリにおもえたりもして、
 なにか新鮮に映るものを、
 などと渇望して、

 今のじぶんの技術やらなんやら駆使しながら、
 ひさしぶりに「目のうえのコブ」巻いてみたら……、

 あれほど難関だった、
 というより不可能だったクイルウイングが、
 アッサリあの当時夢に描いたそのままのフォルムで簡単に巻けちゃって……、

 これはいいやと、
 流れに投じてみれば……、

 イヤ~~~ほんとに使いにくい。
 あっちゅうまに壊れるし……。


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 でもねえ、
 時間をかけて、
 気持ちを入れて巻いたロイヤルコーチマンが、
 純白のウイングをヨットの帆のように立てながら、
 陽の光を浴びつつ、
 チャラ瀬を軽やかに流れる様子を見ながらおもったんですよ、

 この胸の奥底から沸きおこるトキメキはなに?

 そして、
 そんな美しくもはかない不器用なフライに、
 ガボンとイワナが喰いついたときの、

 あのピュアなよろこびと満足はなに?

 「そうなのだ、オレは効率と結果を求めてフライフイッシングをやっているのではないのだ」
 などとうそぶきたくもなる、
 この満たされた気持ちはナニ?

 春はまだですか?

 
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