BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
201709<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201711
一反もめん
 ちょっぴりセンチなレクイエム・シリーズ第二弾
20061024223752.jpg
 追憶の泉でのヤンチャな釣りの日々を語るなら、
 まずはこのストリーマーが欠かせない。

 フライの横に置いたモノサシと較べてみて…
 でかっ…いやろ?
 シャレとちゃうよ、
 このでかさが効くねん。

 ニジマスの幼魚というより、
 若魚を暗示したフローティング仕様のストリーマー。
 かれこれ5年前に捏造したやつ。
 ボディを透かして見るとパーマークもついてるねん。
20061024223824.jpg
 ことの起こりはこの年の春、
 この泉にニジマスの幼魚が溢れかえったことからだった。

 泉に流れ込む小さな沢で、
 勝手に産卵された卵が孵って、
 チビっ子たちが次々に泉に落ちてきた。

 それをパパやママが、
 ガバガバ食べちゃったのだった。

 といっても、
 チビっ子たちだってヤワじゃない。
 群れをなして我が身を守りつつ、
 日に日にたくましく成長した。

 実際に自分もこの泉に潜って、
 水中に漂うドラム缶のようなパパやママと、
 可憐なチビっ子たちが同居するさまを眺めるのは、
 今思い出してもたまらないものがある。

 パパもママも、
 見境なくチビっ子たちを襲っていたわけではなく、
 虎視眈々と狙いながらも、
 そう簡単には喰えないようだった。

 というよりも、
 チビっ子を餌として認識するためには、
 あるキッカケが必要にみえた。
 
 そのキッカケのもっとも典型的なわかりやすい例が、
 フライにチビっ子が喰いついてしまって、
 ジタバタ暴れながら身体をギラギラくねらせて、
 不自然な動きをした時だった。

 その瞬間、
 なにがどうしたのか、
 それまで28番サイズのユスリカにライズしていた、
 60センチオーバーのでっぷりパパ豹変。
 7Xのティペットに結んだ20番のフェザントテールを、
 軽く見切るまでにスレスレになったグラマーママ超ハッスル。

 バチーンとスイッチが入ったかのように、
 ギランギランしながらイヤイヤしてるチビっ子を、
 本気モードでズガガガガッ~ッと追いかけ回すのだった。

 白状するけど、
 このままチビっ子ごと喰わせたろ…
 と、
 フライをくわえたままの可哀相なチビっ子を、
 ラインのテンションを緩めて自由に泳がせてみること度々。
 ラインの抵抗がなくなって、
 体勢を整え直して自然に泳ぐチビっ子。
 
 すると、
 とつぜん素に戻ったかのように追いかけるのをやめるパパ&ママ。
 あの興奮しきった様子はなんやったんや?

 鍵は、
 チビっ子たちの不自然な動き、
 通常ではない動き…

 ここにあるようだった。
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.