BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Whiting High & Dry Hackle Dyed Tan Grizzly
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 ハイ&ドライのダイド・タン・グリズリー。

 ダンじゃなくてタン色のグリズリー…ダンダラ模様の黄褐色ハックル。

 ダン色のようでもありながら、
 バードジンジャーをも髣髴させつつ、
 そのどれでもない色感覚。

 なんとも形容しがたいこのファジー感。

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 典型的なパラシュート・スタイルに巻いてみると、
 黄土色っぽい黄褐色に暗色の紋が入る。

 このかんじ、

 ハタと思い当ったのは、
 ハーズイヤーやハーズフェイスの淡いグレイのファーを、
 ガードヘアーごと混ぜてダビングしたあの色調……。

 ファジーですわ~。

 ありそうでなかったのに、
 とりあえずなんにでも調和してしまいそうな色合い。

 ハックル界のヘアーズイヤー……とでも申しましょうか。

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 まるで、
 羽化したてのトビケラのボディのような、
 ホワッと膨らんだソフトなボディの色合いと質感に、
 なんともいえず自然に調和しているタン色ハックルにもご注目いただきつつ……、

 まことに僭越ながら僭越ながら僭越ながら、
 アタイのこのテのパラシュート・フライを昔から見ていただいている皆さまにおかれましては、
 このフライの写真を見て、
 「アレ?」
 とお思いになった方もおられるやも?

 ポストにつかったカーフテイルのみならず、
 ファイバー短めハックル極厚巻きスタイル……。

 ホフマンあるいはメッツを筆頭に、
 ドメスティック・ハックルが市場に出回りはじめ、
 そのハックルの品質にもドギモを抜かれたけど、
 その値段にもひっくり返ったあの時代。

 ドライフライのハックルは、
 やれ巻けソレ巻けグルグル巻きっていうのが定説だったあのころ。

 70年代80年代はじめに逆行したかのようなこのスタイル。

 話しは私事になりますが、
 さいきん、
 還暦を過ぎて今なお血気盛んな北海道在住のドライフライ愛好家の大先輩の方々、
 北海道のフライフイッシングの歴史とともに歩んでこられた方々と、
 幸運にもご縁があっていろんなところでお知り合いになることができた。
 で、
 そんな方々とお話ししたところ、
 皆さん口をそろえて、
 「おまえが常日頃雑誌やらブログやらに載せておるパラシュートはアラなんぞや」と、
 「やたらハックルが長くて薄くてヘラヘラではないか」と、

 「ニッポン男児たるものパラシュートのハックルは厚巻き短めでビシッとキメんかい!」

 という先輩諸氏のゆるぎない自説に、
 
 北のオトコの頑固と浪漫と純情を垣間見たんですよね。
 
 コレ、
 茶化してるんじゃないです。

 尊敬と敬愛の念を込めて、
 おもしろがってるんです。

 そんなこともあり~の、
 自分のさいきんの嗜好が原点回帰なこともあり~ので、
 今シーズンはひとつ、
 このスタイルで投げ倒したろうかと……、

 と、
 そんな初心を思い出させる原点的厚巻きパラシュートを、
 2015年グリズリー・コスメ春の最新カラーでグリ巻きしてみる……ちょっとオツなかんじです。


 で、
 そんなパラシュートも巻き~の、
 それだけでおさまるわけもなく、
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 こんどは、
 クリーっぽくもあるバードジンジャーを一枚、
 そしてそれよりもほんの心持ちファイバーの長いタン・グリズリー略してタングリを一枚巻き止めて……、

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 バーント・オレンジのグリズリーのハックルの根元のホワホワむしって、
 ハックル・ストークを爪先で平たくつぶして、

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 そのストークをボディに巻いて、
 二枚のハックルをグワワッとハックリングして、

 愛してやまないワタクシ的永遠のキャッツキル・スタンダード、
 グレイ・フォックス(灰色ギツネ)ヴァリアントならぬ、

 トラ柄模様のヴァリアント、
 名づけてバーント・タイガー・ヴァリアント。

 う~ん…羽ばたくオオマダラ……。
 っていうか、
 アダムス的ユニバーサル・スタイルってところですね。

 どんな色のハックルとミックスしても、
 そっとアナタに寄り添います的に調和してしまうタングリ、
 このファジー感覚が最大の旨味になりそうです。

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 そんなわけで、
 今夜のハックル・トークちょっぴりお役立ち情報のコーナーです。

 上の写真のハックルをクルッと曲げてある先端部分にご注目を……。

 ハックル先端にむかっていくにつれ、
 ハックルファイバーが短くなっていってテーパーがかかっているでしょ、
 これはニワトリのハックルすべてに共通する形状なんだけど、

 さいきんのホワイティングのハイ&ドライや4B、
 それにレッドXといったハックルは、
 とくにこのテーパー形状がはっきりしている。

 で、
 このハックル先端部分を、
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 エルクヘア・カディス的なパーマボディにハックリングすると、
 こんなかんじになる。

 フライのヘッド付近から後方にかけて、
 急激なテーパーがかかったパーマボディ。
 まるで翼を広げたバットマン?

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 横から見るとこんなフォルム。

 パーマハックル下部をスパッと刈り込んで、
 フライのヘッド付近のいちばん長いファイバーだけをほんの数本だけ、
 フライの下側にも残しておくと……、

 水面でのバランスがものすごく良くなるというか、
 水面でのフライの座りが安定しているというか、
 虫っぽさがググッとあがるというか、
 バットマン・ボディぜひお試しを……、

 んで、
 ハックルの中間部分は、
 さっきのようなパラシュート・スタイルやスタンダード縦巻きハックリングにつかうと、
 ハックル全体むだなく効率的かつ効果的につかえる、
 というわけです。

 さらに、
 ハックルから話しはそれるけれど、
 ディアヘアーのダウンウイングを良く見ていただくと、
 アンダーファーを残したまんまセットしている。
 液状フロータントの染み込みを良くして、
 ウイングをフワッとひろげたまま高浮力で浮かせるための小細工のひとつ。
 
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 で、
 そんなヘアウイングの量は、
 目安として個人的には写真のヘアーの量がほぼ最大量。
 で、
 TPOに応じてこの半分くらいの量まで減らして使うことも多々ある。

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 そして今夜の締めは、

 カディス・フライの古典、
 ヘンリービル・スペシャルのコック・デ・レオンのクイル・ウイング仕立てシマトビケラ風ヴァリエイション。

 ハックルには、
 タングリとヒーバート・ヘンネックのファーネス・ヘンハックルをミックスしてハックリング。
 黄褐色がかったアダムス・ハックル……とってもファジーな虫っぽさ。

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 真横から見るとこんなかんじ。

 ボディハックルをさっきのヘアカディス同様に、
 タングリ・ハックルのテーパーがかった先端付近をハックリングしてあるところにご注目を。

 ヒタアッッてかんじで水面にへばりつきまっせ。

 今シーズン、
 いろんなドライフライについついハックリングしてしまいそうな、
 ダイド・タン・グリズリーをほんのジャブ的にいじくってみました。



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