BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Unknown White Tip Black Quill
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 Jock Scott Variation

 コック・デ・レオンのサドル・スキン後方に生えている、
 マダラ模様と艶黒が入り混じったシェラッペン状のハックルを、
 シマザキ・ハックル・セパレーターでパラけさせてボディハックルに巻いた。
 しかもガッツリ二重巻きハックリング。

 そのため、
 ボディハックルが粉を吹いたように見える。

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 マリッドウイングの構成はオリジナルに倣っている。
 が、
 フロリカン・バスタードで挟んだ黄色青赤のお馴染みの配色にイタズラ。
 ライト・イエロー2本ダーク・イエロー3本、
 ライト・ブルー1本ダークブルー3本
 ホット・オレンジ1本スカーレット2本クリムソン2本、
 というようにマリッドして各色に濃淡をつけてみた。

 通常のマリッドウイングの色の平面的なメリハリ感?が希薄になり、
 各色がやわらかく浮きあがって見える。
 そのため、
 ウイングに立体感がかんじられる。

 そしてアンダーウイング……、
 白と黒のツートーン・カラーなんだけど、
 もちろんオリジナルのホワイトティップ・ターキーテイルとは、
 質感も色調までもぜんぜんちがう……、

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 この羽根って、
 フライのカテゴリー問わず、
 これまでタイイングにつかわれた記録とか、
 あるんやろか?

 調べたおしたけどわからん、
 っていうかコレ、
 一目見たらまず忘れんくらいの渋さやけど、
 過去、
 古今東西見た記憶がない。

 ちゅうか、
 名前すらわからん。

 これさあ、
 最初の出会いは、
 両手で抱えるような羽根の束というか塊りのなかに数本だけ見つけた。
 長年放置されていた経年感満載の丸々ホコリまみれ、
 ファイバーもシワシワクシャクシャで、
 なんぼなんでもゴミかな~とおもってんけど、

 イヤ、
 ちょっとまてよ、
 と思いなおして、
 
 洗剤でやさしく洗ってぬるま湯でホコリを流したとき、
 「あ、コレはヤバイ……」
 ぼくの羽根センサーにビビッときて、

 なんかこう、
 金脈探し当てたようなハラドキ気分で乾かして、

 乾いた羽根を蒸気にあてて、
 ファイバーをやさしく撫でながらカタチ整えると、
 ミルクのような白い羽根先の、
 コガネムシ色の羽根が……それはもう妖艶によみがえった。
 のだった。
 「ちょっとコレ、尋常やないやんけ!」
 鳥肌がたった。

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 黒は黒でも、
 たとえばターキークイルのようなブラックな西洋テイストではなく、
 墨の色なんだよね、
 そして淡雪のような楚々とした純白。

 和のココロがふるえます。

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 Traharne's wonder Variation
 Penpergym pet Variation


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 が、
 クイル材としての扱いにくさは天下一品。

 たとえば、
 バスタードやターキーのクイルのあの感触を、
 「風になびく柳の木」とするじゃん。

 対してコチラは「立派に育った孟宗竹」
 ものすごいコシと反発力。
 おまけにクイル自体の湾曲具合もハンパないこともあいまって、
 なかなかどうして一筋縄ではいかない。

 いかないけど、
 逆にそんなキカン坊なクセをうまく利用するっていうか、
 こんな性格だからこその個性を活かして……、

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 こんなんもこしらえてみた。
 Freestyle Humpback wing fly "Far East"

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 聞きかじりのうろ覚えな知識をエラそうにナニしてアレですが、
 なんでも浮世絵の世界では、
 絵に色を塗る最後の最後の仕上げのところで、
 その絵には絶対に必要なはずの、
 それは塗るべき色でしょ、
 という重要な色を一色ワザと塗らないんだってね。

 そうすることで、
 その絵を眺める人の想像力をくすぐったり空想する余地をひろげることになり、
 受け手側の感性にゆだねることで、
 絵に深みがでて迫力が増すらしい。

 オトナになって、
 なんとなく胸の内で育ちはじめた茫洋とした思いを、
 明確な言葉で指摘されたような、
 そんなワタクシ的「目からウロコ」の一席でございました。
 
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