BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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一反もめん Ⅱ
 昨日からのつづきを…
IMG_2551.jpg
 ベタリと波ひとつない静かな水面、
 水底まで見渡せるジンクリアな水、
 水深は深いところでも僕の背丈くらい。

 そんな場所で、
 9番のロッドを取り出して、
 タイプⅡのシューティングヘッドをガイドに通して、
 この「一反もめん」をブッといティペットに結ぶ。

 と、
 初めてコレを見た誰もが、
 「ウッソ~、それ釣れるの?」
 と言った。

 「見とってや~」

 泉のど真ん中に向かってブン投げる。
 フライが風圧を受けてズババババーと、
 音を立てて舞いながら飛んで、
 フォルスキャストが大変に恐ろしい。
 
 バサッと水面に落ちて浮かぶ、
 フローティング仕様の「一反もめん」、
 遠目に見ると、
 まるでビニールのゴミのよう…。

 ラインがほんの少し沈んだところを見計らって、
 「ウラウラウラウラウラウラーッ」
 ベッカンコーッ!とは言えへんけど…って、知ってる人は同世代…。
 
 それはいいとして、
 とにかく鬼のようなファーストリトリーブ。

 水中のラインに引っ張られて、
 水面下に潜りつつ、
 ギランギランしながら、
 右に左に不規則にバタバタ突進する「一反もめん」、
 このジタバタ・クレイジーな動きがミソ…。

 その次の瞬間、
 水中で繰り広げられるアンビリーバブルな光景を初めて見た誰もが、
 「ウッッソ~~!」

 さっきまで、
 なかなかにシタタカに賢かったはずのナイスバディどもが、
 「一反もめん」めがけて猪突猛進、
 キリキリ舞いしながら、
 もうケンカ腰の猛アタック…。
 そりゃもう弱肉強食サバンナ系のエキサイティング・シーンなのだった。

 「な、ヤバイやろ…フライが回転しないギリギリの速さで、
 とにかく早くビッビッビッって感じで引っ張ってやってみて」

 と、
 涼しい顔して言うけれど、
 ここまでくるには並大抵やない試行錯誤の連続でございました。

 というのは嘘で、
 コレはどうや…
 アレならどないやと、
 毎日アレコレ作っては試して遊んでるうちに、
 明らかにサカナの興奮度が違う、
 追いの真剣さが違う、
 喰いがぜんぜん違う、
 のが知らないうちに出来ちゃったのだった。
20061024223848.jpg
 ソレがこの三本。
 ボディの内部にフォーム材を仕込んであるんだけど、
 その位置をボディ中央付近にずらしてあって、
 ヘッドにはバランスを取るというより、
 引っ張ったときに適度にバランスを崩すように、
 オモリの役目を果たすエポキシを塗布してヘッド状に盛り上げてある。

 ボディ材には、
 いろんなヒカリモノのシートや各種の魚皮、
 果ては知人から無理やり頂いたシャミ皮まで使って、
 結局は写真のシートに落ち着いた…

 のだが、
 エポキシの重量のわずかな差や、
 なんやかやのビミョ~な部分で、
 同じように作っても、
 同じように炸裂するかというと、
 かなり違いが出るのがなんとも…

 こう…なんちゅうか…偶然にしか出来ない、
 何本かに一本くらいしか完璧な動きのが出来ないのって、
 フライ自体の完成度としてどうよ?
 って感じだった。

 それもナニなんだけど…
 もっとナニなのは、
 このフライをくわえたサカナたちの写真群が、
 先々月パソコンがいきなりお亡くなりになった際、
 み~んな三次元?宇宙の果てに消えてしもてんトホホ…。

 巨大なニジマスの、
 コブシが入りそうな大きな口に、
 15センチもあるフライが二つ折りになって飲み込まれてるのとか、
 たかだか尺くらいのイワナが、
 自分の体長の半分くらいもあるフライをがっぽりくわえてブラ下がってんのとか、
 シュールなのいっぱいあったのに~~~~~~。

 他にも消えてしまった写真、数知れず…。
 楽しかったあの釣り旅の記録も、
 生涯忘れないあのサカナとの記念写真も、
 みんなみ~んな消えちゃった。
 なんでやの?

 無知ゆえのずさんな管理、
 自己責任なだけに、
 ショック度底なし…。
 ここで愚痴ってもしゃあないねんけどね。

 この事件で学んだこと…
 パソコンて、まるで人生みたい…。
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