BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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額装フルドレス・サーモンフライ販売のご案内
 クリスマス・シーズンですね。

 昨年の冬から今年の春にかけて、
 ひっそりと巻き貯めて、
 まずは自分が愛でていたフルドレス・サーモンフライを、
 一本づつこじゃれた額に納めて、
 こっそり販売のご案内です。


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 ”Emerald Gem” #5/0 sold out

 ホワイト・フレーム小箱タイプ 13,5×10,5センチ


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 かのジョン・ポプキーン・タラハーンのトッピング・スタイルの名作でもあり、
 当ブログでもことあるごとに登場している、
 個人的にもとくに好きな古典のひとつ「エメラルド・ジェム」です。

 私には珍しく?
 指定レシピと手順とフォルムで巻いてあります。
 が、
 やっぱりやっちゃう私家版スタイル。
 今回はとにかく素材を限界ギリギリまでテンコ盛りに縛りつけるオーバードレッシングを目指して巻いてみました。

 まずはテイルにつかったクレスト・フェザーは3本。
 そんなテイル部分のヴォリュームに負けないように、
 トッピング・ウイングにつかったクレスト・フェザーは10本。
 合計13本のクレスト・フェザーをくくりつけてみました。
 もはやオーバーフロー寸前。
 まるで金色に輝くシャワーのようなウイングがフライから溢れだしそうな……。

 そして、
 ボディ・ハックルとなる「アマゾン・パロット」のボディ・フェザーは、
 3分割したボディ後方からまず2枚、
 中間部分が3枚、
 そしてスロートハックルの部分には4枚、
 コレ以上は巻けないところまでギッチギチにぶ厚くハックリング。

 さらに、
 そんなボディ・ハックルは単一の色をハックリングするのではなく、
 ボディ後方から前方にかけて、
 まるで若草色の新芽が伸びていくようなイメージで、
 目に鮮やかな黄緑色が前方に向けて徐々に色濃くなっていくように、
 ハックルの色を厳選してハックリングしてみました。

 そのようなフォルムに仕上げたので、
 フライ全体の色調と印象は、
 陽の光をおもわせる金色に輝くトッピングのシャワーのしたで、
 その光を受けて芽生えはじめた若葉色。
 といった、
 なんともいえない清楚で透明感に溢れる春の萌え色、
 とでも表現したい可憐な色合いですが、
 使用したヘビーワイヤの極太フックの重厚感をあいまって、
 グッと胸にくるパワーをかんじさせる迫力の一本に仕上がりました。

 手漉きの和紙を台紙にして、
 タイイングデスクのうえにもちょこんと置いておけるような、
 かわいらしいサイズの小箱に納めてみました。



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 ”Savannah Blue”  freestyle long shank#3/0 sold out
 特製パステル・ブルー・フレーム18,5×18,5センチ


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 銘針古典スタンダード「ブラック・ドッグ」を土台にして、
 素材と色調を自分好みに自由に巻いてみたフリー・スタイルです。

 水色と瑠璃色、
 そしてパステル・ブルーを基調にしたマリッドウイングを、
 アムハースト・フェザントのファイバーを一本づつ挟み込んで仕切って、
 そしてさらにその上下をスペックスド・バスタードのファイバーでアクセントをつけた、
 流れるようなフォルムをしたストライプ模様の長いウイングがまず特徴です。

 ロングシャンクのフック全体に巻いたボディは、
 ターコイズ・ブルーと黒の縞々ゼブラ模様に仕上げて、
 ウイングの模様や色調と対比させてみました。

 フライの印象のひとつを特徴づける超ロングなボディ・ハックルは、
 瑠璃色に染めたグレイヘロンのファイバーです。

 が、
 このフライでなによりも表現したかったのは、
 サイドウイングとスロート・ハックル、
 そしてさらにテイル末端に巻き止めた、
 はるかアフリカの大地サバンナの至宝といいたい「青紫」色をした、
 ヴァルチェリン・ギニアの表現しがたい独特のエキゾチック・ブルーです。

 サイドウイングには、
 まずヴァルチェリン・ギニアのブルーから漆黒にグラデーションがかった肩の羽根を一枚巻き止め、
 下地となったマリッドウイングの色が、
 そんな羽根のうえから全体の色合いが溶けあうようなかんじで透け見えるようにしておいて、
 さらにそのうえに、
 淡い紫色の羽根に鮮やかな黒い縁取りが眩しい純白のスポット模様を散らした、
 ヴァルチェリン・ギニアのボディ・フェザーを巻いてみました。
 その摩訶不思議な色調と模様は、
 自然の造作とはおもえないほどに宇宙的な感覚の羽根ですが、
 正真正銘の実在する鳥の羽根です。
 で、
 スロートハックルにも、
 このヴァルチェリン・ギニアのボディ・フェザーをつかいましたが、
 こちらのほうはサイドウイングにつかったノーマルな模様の羽根ではなく、
 ファイバーの根元付近はスポット模様なんだけど、
 その先端付近がなんと瑠璃色がかっていて、
 その色合いが鮮明なグラデーション模様!に変化している羽根を2枚、
 ボディハックルのうえからハックリング。

 そのため、
 淡いブルーと瑠璃色が混然一体に入り混じったスポット模様の短いファイバーから、
 瑠璃色に染められたグレイヘロンの長いファイバーが、
 ボディの下側を覆うように伸びている、
 という体裁に仕上がっています。

 ちなみに、
 テイル末端には、
 フライ全体の印象を決定づける自然の青と瑠璃色そして紫といった色調がより引き締まって映るように、
 やはりヴァルチェリン・ギニアのセカンダリークイルから採った、
 青紫が鮮明な部分のクイルを巻き止めてみました。

 まさに自然界の神秘と申しましょうか、
 眺めているとなにか霊的な鎮静作用?をもたらしてくれるような、
 摩訶不思議な青紫の羽根を愉しむためのフライです。

 ライトの光を当てると、
 フライの色彩をより浮き出させてくれる、
 真っ黒な縮みの和紙を台紙にして、
 明るくポップな印象の特製フレームに納めてみました。




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 ”Jock Scott Variation”  #3/0  sold out

 特製ゴールド・フレーム18,5×18,5センチ

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 古典フルドレス・サーモンフライの王様「ジョック・スコット」の私家版アレンジ・スタイルです。

 テイル末端のインディアン・クロウ、
 ボディ・ヴェイリングとなるトウキャン、
 チークのコティンガ、
 はたまたウイングのスペックルド・バスタードなどは、
 すべてオリジナル・レシピ指定通りの素材をつかっています。

 が、
 まずウイングの核となる赤黄青のマリッド・ウイングの部分には、
 単色のファイバーをつかうのではなく、
 たとえば赤色には濃いオレンジとクリムソンにスカーレット、
 黄色はライトとダークの黄色にアンバー、
 青色もまた水色にライトとダーク、
 それぞれ3色のファイバーを組みあわせています。

 で、
 その3色をフロリカン・バスタードのファイバーで挟みながらマリッドすることで、
 各色の濃淡がより鮮明になって、
 マリッドしたパステルな色合いがグッと立体的に見えるように細工してみました。

 また、
 ボディ・ハックルは黒が指定ですが、
 ここではコック・デ・レオンのサドルスキン後方に生えている、
 黒みがかった霜降りマダラ模様のシェラペンをびっしり濃密にハックリング。
 スロートハックルも、
 ギニア・フォウルの霜降り模様を2枚ハックリング。
 そのため、
 ウイング上部にすえたスペックルド・バスタードとブロンズ・マラードのルーフ、
 そしてサイド・ウイングのサマー・ドレイクのマダラ模様とあいまって、
 フライ全体に微細な霜降りのマダラ模様が散りばめられているような作りになっています。

 そしてさらに、
 ボディ・ハックルもスロート・ハックルも、
 これでもかといわんばかりにぶ厚くハックリングしているので、
 ウイングの色彩グラデーションによる立体感とあいまって、
 ヴォリューム満点の3D的仕様に仕上がっております。

 またさらに、
 アンダーウイングに据えたのは、
 おそらくコンドルのショルダーウイングとおもわれるクイルです。
 オリジナルのホワイトティップ・ターキーとおなじ先端が白くなっている真っ黒なクイルですが、
 ターキーとは質感がまるで異なっていて、
 「墨」をおもわせる黒に、
 雪の白を連想させる純白が、
 クイル先端にフワ~ッとひろがっています。
 そのため、
 どことなく「和」のテイストをかんじさせる独特な印象のジョックスコットになっています。

 フックサイズ#3/0 と標準的サイズに巻いてありますが、
 額に納めても存在感が損なわれず、
 フライ全体がドーンと浮き出て迫ってくるような迫力です。

 手漉きの和紙を台紙にして、
 落ち着いた感じのマットな質感が渋い金色のフレームに納めました。



 以上、
 3点の額装フルドレス・サーモンフライ販売のご案内でした。

 bsfly@msd.ncv.ne.jp まで、
 ご注文を祈るような気持ちでお待ちしております。

 まあなんといいましょうか……、
 製作日数やらつかった素材やら特製のフレームの代金やらで、
 フライ一本の価格なのに、
 ご購入にはどうしても一大ご決心していただくような価格になってしまって、
 ものすご~~く恐縮ですし、

 しょうじきご注文をいただければ、
 もうおもわずヨッシャ!とガッツポーズしてしまうほどに激嬉しく光栄ですし、

 そのくせ、
 こうしたフライは巻き手にとっても一期一会なので、
 フライ一本一本に対する愛着といいましょうか、
 情がはいってしまっていて、
 お別れに一抹の寂しさもあって……、

 なんちゅうかこう、
 おおげさに言いますと、
 いっこくも早く嫁いでほしい適齢期のお嬢様の良縁を切に望みながらも、
 その一方では……、
 という、
 お父様の揺れるお気持ち?

 そんな大切な節目と、
 フライごときをくらべるのは大変に失礼で不真面目なんですけど……、

 ほんとにスイマセン。

 この子ら、
 お嫁にもろてほしいと願っております。
 自分でいうのはナンですけど、
 これだけイロイロクドクド長々と解説しまくってもまだ足りないほどに、
 羽根好きとして色んな想いを込めながらジックリ育て上げましたので、
 気立てはエエ子らやとおもいます。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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