BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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Couple of Topping flies
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 合計8本のクレストフェザーをブワッとひろげて巻き終えたところ。

 トッピングを束ねたウイングでいちばんイタダケナイのは、
 ウイングを巻き止める長さの見当がズレたり、
 はたまた立てたはずのウイングが倒れてきて、
 テイルを押し下げてしまってるやつ。

 そうではなくて、
 ツンと突き立ったテイルにクレストフェザーの先端が触れるか触れないかくらいのところで、
 全てのフェザーが整然と一列に並んで、
 まるで宙に浮いているかのようにフワ~ッと膨らんだまま完全に固定してウイングを巻き止めるには……いかにして……、

 これねえ、
 ゴールデンフェザントのクレストフェザーにも十鳥十色の個性というかクセがあるように、
 それぞれのフェザーのクセにあわせて、
 「これが正解」というマニュアル的解説ができにくい感覚頼りのところが多々あるんだけど、

 ここんきて最近チラホラ見かけるようになった(うれしいっス!)同好諸氏の奮闘ぶりを見聞して、
 僭越ながらちょっとしたヒントをチラ見せです。

 まず、
 うえの写真を見てみる。
 すべてのクレストフェザーを積み重ねつつ巻き終え、
 これからホーンを巻き止めてヘッドの処理をするところ。
 よく見ると、
 ウイングにつかったクレストフェザー総数8本に対して、
 これからカットする余りのフェザーの根元が、
 ウイング最上部につかった2本しか残っていない。

 つまり、
 先に巻き止めた6本のフェザーの余りは、
 最上部のウイングを巻き止めるまえに、
 すでにカットしていることになる。

 さらにいうと、
 先にカットしたウイング下側のフェザーを巻き止めたスペースよりも、
 ウイング上側のフェザーを巻き止めたスペースのほうが、
 スレッドひと巻き分見当で長めに巻いている。

 わかる?
 ということは、
 先に巻き止めたフェザーの巻きシロのほうが短いということ。

 巻き終わったあとにウイングが倒れたり、
 フェザーの先端がチグハグにならないために、
 そしてさらに、
 クレストフェザーの分厚いストークを何本もかさねてヘッドに巻き止めながらも、
 そうは思わせない小さなヘッドに仕上げるためにも、
 これがものすごいヒント。

 んで、
 こんどはスロートハックルにご注目を、
 オリジナル・レシピとなるコック・オヴ・ザ・・ロックの代用として、
 オレンジのシェラッペンをハックリングしたあと、
 少量のハックル・セパレーターをつけた指先でハックルを撫でながらひっぱり、
 ここはそのままにしておいて、
 こんどはウイングの巻き止め作業をして……、

 最終仕上げのホーンも巻き止めて、
 ヘッドの処理もして、

 フライが完成したら、
 さあ、
 いよいよさいこうのお楽しみタ~イム、

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 ガビガビに固まって見えるスロートハックルをば、
 クシでひと梳きしてみれば……、

 うっひょ~~ウイングもスロートもフワッフワのパラッパラに膨らんどるやんけ~~。

 濃厚な橙色に縁取られた、
 黄金色に輝くムチムチプリンの妖精が完成いたしました。

 トッピング・スタイルなフライの古典スタンダードのひとつ、

 Golden Canary #6/0

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 いつものお馴染みのキャナリーらしい、
 スレンダーでスマートでキュッと引き締まった金色フラットティンセルのスリムバディの清楚なウブさもたまりまへん。

 んが、

 いま、
 ぼくがムラッとするのんは、
 「いや~、ちょっと見んまにエライぽっちゃりしはって~」
 ムンムンムレムレに熟しきってパッツンパッツン、
 これぞゴージャスはちきれ寸前豊満バディ。

 ちなみに、
 そんなボディのフォルム形状は、
 マジなはなし「ヒゲナガの羽化寸前のピューパ」をモチーフにした。

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 そして、
 このムチムチ・バディを、
 トウキャンの胸羽根をつかって、
 惜しげもなく上から下から横から二枚重ねで、
 フワワ~~ッと包み込むように巻き止めてみました。

 ね、
 羽化寸前の脱皮殻に包まれたヒゲナガのピューパでしょ。

 ところで、
 そんなトウキャンに関するオモシロ話題を見つけたのでリンク。
         ↓
 こんな鳥がこの世に存在するなんて…「オオハシ」の骨格が普通じゃないと注目を集める



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 と、
 そのような極太ボディの存在感をさらに強調するために、
 スロートハックルもまた、
 鳩胸のようにブワッと膨らませて、
 限界ギリギリまでぶ厚くハックリングしたい。

 もちろんコレのおかげ、
 ハックル・セパレーター略して「羽根セパ」

 今後は、
 「このハックル、セパッてるね~ん」
 てかんじで。



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 もういっちょ。

 このエキゾチック・ナンバーワンに艶めきかがやく、
 神秘のメタリック・ブルーの小羽根一輪、
 この羽根のためだけに飾りたてたフリースタイルです。

 極楽鳥の里パプアニューギニアのはばたく宝石「リッフル・バード・オヴ・パラダイス」
 のちいさな胸羽根の妖艶な深いブルーを眺めていると、
 いつも吸い込まれていきそうな錯覚がする。

 そのブラックホールな感覚を誇大表現しているようなフライを作ってみようと腐心しました。

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 ドクター・ブルーのシェラッペンをセパッてファイバーの先端をビシッと揃えてハックリングして、
 そのうえにセパっておいたヴァルチェリン・ギニアの背羽根を、
 ドクターブルーよりもほんのすこしだけ長めにハックリング。
 すると、
 ヴァルチェリのファイバー先端の微細な白点が浮き出て、
 スロートハックルのさきっちょから白い粉がフワッとふいているように見える。

 セパ・テクいろいろ開発しよおもって、
 アレコレおもいつくかぎりやってるねんけど、
 このスロートハックル・スタイルものごっつ気に入りました。

 フライの名前は、
 Run Chuu #6/0 free style

 漢字で、
 「蘭宙」ランチューって読みま~す。

 ちょっとキラキラ・ネームですね。

 ボディ・ヴェイリングにつかったマコウの胸羽根の色合いと、
 なによりもボッテ~とアドバルーンのようにふくらんだヴォリュームありすぎフォルムと、
 赤く染められたクレストフェザーの羽衣状のヒレ、
 そんなこんな、
 金魚界の天女「ランチュウ」をモチーフにしてみました。


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