BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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猛禽類クイル各種 極上ボディ材販売のお知らせ
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 ユーラシアン・イーグルアウル(ワシミミズク)のプライマリー・クイルをボディに太巻きして、
 ホワイティング・ハイ&ドライのグリズリーとレオン・パルドのサドルをブワッッとパラシュート・ハックリングした、
 タランチュラ・スタイルの夏の必殺テレストリアル型アトラクター・ドライフライ・・・・・・ひとよんで「パランチュラ」

 サイズはワイドゲイプの8番。
 このサイズにこの豊満ボディをグリグリ巻けるというファイバーの長さもまた、
 このクイルボディのおおきな旨味でもあり特徴のひとつ。

 というわけで、
 今回は僭越ながらワタシの鱒毛針用ボディ材としては、
 もはや欠かせないというよりもトレードマーク的存在、
 猛禽類のクイル材を一挙4種類!販売のお知らせです。

 リキはいってます。

 当ブログの過去記事をひもときますと、
 これら4種のボディ材を巻いたフライたちがズラ~ッと、
 もうこれでもかと登場しております。

 なので、
 いつもは素材紹介や使い方や作例などをクドクドクドクド書いてから、
 販売の詳細に触れておりますが、
 今回は四の五の言いません。

 いきなり価格の詳細です。

 まずは、
 1、ユーラシアン・イーグルアウル(ワシミミズク)のセカンダリークイル 6本パックSOLD OUT
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 黄土色から小麦色の基本色に部位によっては暗色のマダラ模様や縞模様が入っています。
 フックサイズ18番前後から8番まで幅広く適合。



 2、ユーラシアン・イーグルアウルのプライマリー・クイル 6本パックSOLD OUT
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 セカンダリー・クイルと同系色。繊毛の長さと密度がセカンダリーよりも濃密で長いのが特徴。
 ファイバーの長さはセカンダリーのほうがやや長いかんじ。



 3、カイト(トンビ)のセカンダリー・クイル 8本パック¥2,000 SOLD OUT
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 ダークダンからライトダンを基本色に部位によっては白っぽいマーブル模様のグラデーションがかっています。
 ワシミミズクよりも微細な繊毛でフックサイズ20番前後から8番までサイズを選ばず適合。



 4、アンデス・コンドル(と思われる……)セカンダリー・クイル 2本パックSOLD OUT
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 濃緑色から艶がかった黒を基本色に部位によっては繊毛だけが銀色がかったシルバー・ブラック?
 微細かつ濃密なビロードの絨毯のような繊毛が見事というか神々しいです。
 ファイバーがやたら長いので20番極小から6番以上の大型サイズまで巻けます。
 これまで自分は見たこともなかった特A級希少羽根のひとつ。

 以上の4種類です。

 ご注文の際は、
 各クイルの名前を明記していただくか、
 名前が長すぎて大変でしたら各番号でのご注文でも対応させていただきます。

 bsfly@msd.ncv.ne.jp までご注文お待ちしております。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 で、

 やっぱ黙っていられず、
 これからクドクドクドクド紹介文書いて写真並べたいんですが、

 まずはこれを見てください。
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 どれもこれも羽根がグッチャグチャ。
 ファイバーはよじれ乱れカスカスです。
 これらはなんぼなんでもアカンやろクラス。
 なので自分がつかおうとおもって、
 選別から除外した羽根。

 これを、
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 ぬるま湯もしくは水でザッと流して、
 中性洗剤(食器洗い用の普通のご家庭にあるやつ)をタラッ(ほんのすこしで可)と垂らして、
 サーッと数回根元から先端に向けて軽くしごくように洗って、
 ぬるま湯で洗剤を洗い流して、


 早く乾かしたいならティッシュで水気拭いて、
 そのまましばし乾くまで待つ。
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 30分後くらいかな?
 まだ完全に乾燥していないけどナマ乾きの状態。
 もちろん、
 完全に乾燥させても問題ありません。

 が、
 はやく蒸気に当てたいので待ち切れず、
 ナマ乾きのまんま、
 ヤカンでお湯を沸かして沸騰したときに立ち昇る蒸気に、
 羽根の裏表を当てながら、
 ファイバーを撫でるようにカタチを整えてやると、
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 どう?
 さいしょの写真とくらべてみてください。
 もちろんまったく同じ羽根。
 並びもいっしょです。

 カ~イカン・・・・・・。

 まるでチョウチョやセミが蛹から脱皮して、
 クシャクシャの翅がキレイにピーンと伸びきったような……。

 お送りさせていただく羽根たちは、
 ここまで酷くはありませんが、
 それでもやはりパッと見みすぼらしいかんじです。
 そのままでもボディ材としてつかえますが、
 この蒸気処理をしていただきますと、
 もう羽根が見違えるように活き活きと美しくよみがえります。

 正直この処理を施してから販売したいところですが、
 ぶっちゃけこれを一枚一枚コチラで処理していたら、
 とてもこの価格では販売できません。
 なので、
 この蒸気処理を各自でやっていただくお手間をおかけする代わりに、
 がっつり大盛りパックさせていただきました。

 で、
 やってみるときっと同感していただけるかとおもいますが、
 この蒸気処理すごく愉しいです。
 羽根を洗剤で洗うってどうなの?とご心配されるかもしれませんが、
 心配無用です。
 安心して洗って乾かして蒸気に当ててやってください。

 そして、
 このように洗っていただいて蒸気を当てていただくと、
 どの羽根もなんとなくフワッと膨らむような印象でファイバーがキレイに整うのがわかるかとおもいます。
 これは猛禽類のクイルに特有の構造です。
 どの鳥の羽根のファイバーにも生えている繊毛の密度と厚みが濃密なので、
 そこに蒸気が当たると繊毛全体が立ち上がるように膨らむわけです。
 なんかねえ、
 フッカフカした感触なんだよね。

 と、
 そのようなフサフサ繊毛に覆われた羽根をつかって、
 今回はその特徴を最大限に活かしながらボディを巻くための基本編いってみます。
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 うえの写真の洗浄&蒸気を当てたワシミミズクのセカンダリー・クイルをそのままつかって、
 クリンクハマー・スタイルのパラシュート型フローティングニンフを巻いてみます。
 
 もちろん、
 ここで紹介している4種の羽根すべてに共通するボディの巻き方です。
 さっきからず~っと繊毛を連呼しておりますが、
 この繊毛をこそボディ全体にフワ~ッと毛羽立たせて巻くための簡単な方法というわけです。

 下巻きしてポストを立て、
 ハックルを巻きとめて、
 これからボディを巻くところ。

 ボディはフライのうしろの5本くらい分けてあるファイバーをつかいます。

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 ボディ末端にファイバーの先端を巻き止めたら、
 ファイバーをスレッドに寄り添わせて、
 そのままスレッドごとよじって……、

 ピーコックハールやフェザントテイルなどの補強ボディ巻きとまったく同じ動作。
 ですが、
 ストークの切れやすいピーコックやフェザントなどとちがって、
 猛禽類のクイルはファイバー自体に強度があってかなり切れにくいので、
 滑り止めにドライシェイクをつけた指先でファイバーの根元をつまんで、
 クルクルッとスレッドによじりつけることができます。

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 スレッドによりつけたセカンダリー・クイルでボディを巻き、
 まったく同様の方法でプライマリー・クイルの暗色部分でソラックスを巻いた状態。

 
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 で、
 ハックリングして完成。

 ボディとソラックスの繊毛の毛羽立ちにぜひともご注目を。

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 逆光状態で見てみれば……、

 なにか植物の種の綿毛かケセランパサランのような
 陽の光を透過するフッワフワの繊毛がボディ全体を包み込むように立ち上がっています。
 で、
 その芯の部分には、
 素材をねじって巻いたことで、
 昆虫の体節を表現する凹凸テーパーボディが簡単に……。

 まるで皮膜の下にボディが透け見えているような印象。

 で、
 そのようなボディ構造でガガンボやらフタバコカゲロウやらエルモンやら、
 なんやかんやの体色と質感をおもわせる、
 いかにもなシブイ黄褐色。

 という独特の質感のボディですが、
 吸水しやすく保水する各種ファーのダビング素材ではなく、
 クイル素材なので濡れてもさほど重量変化がない、
 というのも大きな特徴であり旨味です。

 こうしたスタイルのボディを水面下に沈める半沈パターンでも、
 ハックルとポストにジェル状のフロータントを塗布しておけば、
 かなりの長時間バランスの良い状態で浮いていてくれます。

 なので、
 この記事の冒頭に載せた、
 爆裂豊満アント型ボディの大型サイズでも、
 ストレスなくつかえる、
 というわけです。

 ちなみに、
 ちょいまえのブログの真っ黒ハックルくらべの話題の際に取り上げたアントは、
 アンデス・コンドルのセカンダリー・クイルをつかって、
 この方法を応用して巻いてあります。
 このアントのコンドル・ボディもさあ、
 濡れたときの繊毛が水を弾いたり絡んだりしている質感が、
 なんともテレストリアルちっくでタマランデ。

 と、
 愛してやまない猛禽類クイル・ブラザーズ、
 お話したいことは尽きることがなく、

 ああ、
 今回こそは簡潔に済ませようとおもっていたけれど……、

 もっとイロイロ言いたい。

 もういっちょ巻いちゃう。
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 ワシミミズクのセカンダリー・クイル先端付近のマダラ模様をつかって、
 キャッツキル系スタンダードを巻いてみようとおもいますが、
 こんどはボディ末端に二つ折りにした極細ワイヤを巻きとめておいて……、

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 そのワイヤーごとクイルのファイバーをプライヤーでつまんで、
 グリグリねじってみると……、

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 ボディの隙間から、
 ほんのわずかにチラッと金色が覗き見えるゴージャス繊毛ボディ。

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 ホワイティング・ハイ&ドライのグリズリーとジンジャーをハックリングした、
 淡い色調のマーチブラウン私家版。

 こうしたクラシック・スタンダード系にもたまらんかんじで調和するので、
 私的クラシック風も捏造し放題、
 というわけです。

 またちなみに、
 ちょいまえのブログ記事のマーブル模様のホワイトウルフなんかは、
 カイトのセカンダリークイルをこのような方法でボディに巻いています。

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 ワシミミズクのセカンダリー・クイルで巻いたアダムス・パラシュート12番。


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 ワシミミズクのプライマリー・クイルでフッサフサに巻いた、
 粉吹きカディス・バディなエルクヘア・カディス10番。

 いつもの、
 お馴染みの相棒フライズも、
 なんだか新鮮な装いでアラおしゃれ。

 きっと、
 巻くのも釣るのも愉しんでいただけるとおもいます。

 かさねてご注文お待ちしております。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 追伸:
 しつこくてスイマセン。
 今月号のフライフイッシャー誌連載「月刊フライ生活」でも、
 この4種の猛禽類クイルをつかったタイイング方法の応用編その1を、
 ソフトハックル・フライズを題材にして紹介&詳解させていただいております。
 
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