BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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つれづれ
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 指でつまむとクシャッとつぶれそうなムクドリのちいさな翼をウイングにあしらった、
 リードウイング・コーチマンとかゴールドリブド・ヘアーズイヤーとか……、

 クリンクル・ジーロンでボディや背中をクルンと包んだ、
 スパークル・ピューパとかアイリス・カディスとか……、

 和洋折衷ならぬ、
 新旧折衷で。

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 22番のクリンクハマーから8/0 のフルドレスサーモンフライまで、
 各種各サイズ巻き乱れたうえで、
 つくづくおもったので言うけど、
 「カスケイド・ナノシルクスレッド」すばらしいですね。

 切れにくい、
 っていうかまず切れない、
 こうした単繊維スレッドにありがちな「ほつれ」もおこりにくく、
 シルキー・タッチな手触りで平たく巻くにも捩じって巻くにも自在感あり。

 固形ワックスのノリもよく、
 接着剤の染みもよく、
 ワックスを効かせるべき箇所ではガッツリ塗布して巻いて、
 ヘッドやクリップボディなど、
 あとで接着剤を染み込ませるところではそのままで巻いて……、

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 ハレンチ学園。

 こうして見ると太陽光がモロにあたって色が若干薄く見えるけど、
 なななんと、
 蛍光どっ派手オレンジに染められたホワイティング・ハイ&ドライのネックハックル。 

 つかうのが恥ずかしいほどに良く見えたい、
 100メートル先の水面に浮かべてもバッチリ見えちゃう?
 なんとしても見えてほしい視認性120%?
 というコンセプトに基づいたのであろうことは明白のブランニューなサンプルだそうです。

 ほかにショッキング・ドッピンクとか、
 ブナムシも真っ青の目の覚めるような鮮烈チャートリュースとか、
 あります。

 賛否あるでしょうけど、
 なんかかわいい。
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 アイリス・カディス……だっけ?
 クリンクル・ジーロンによるクリンクル・ジーロンのためのカディス。
 アメリカ西部生まれのガイドご用達フライ悪く言うと 「味もそっけもない釣れりゃあそれでいい的化学なイージー現代フライ」 の筆頭格。

 こんな、
 こんな、
 こんなあざとい、
 素材の特性に頼りきったような、
 あまりにストレートな下心剥きだしの可愛げのない化学繊維の束フライを、
 よもやこのオレ様がティペットに結ぶなんて……クゥゥゥゥ~~~~そこに愛はあるのか?

 そのようにおもっていた時期もありました。

 が、
 いまごろナニゆうてるねんてセンスのなさですけど、
 チリチリに縮れたクリンクル・ジーロンて、
 透明感、
 光の反射、
 吸水性、
 繊維の太さ硬さ質感などなど、
 つかえばつかうほどに興味深くなっちゃって……、

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 ご存じゲイリー・ラフォンテーンの「スパークル・ピューパ」

 これねえ、
 インナーボディにワシミミズクのプライマリーのクイルを太めのコッパーワイヤでねじって巻いてあんの。
 で、
 そのうえを、
 淡いオリーヴ・グリーンのクリンクル・ジーロンをスッカスカに、
 ボッサボサにフワッとくるんでいます。

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 とくに、
 そのような色合いとサイズのカディスが羽化しているわけではない状況。
 むしろテレストリアルな状況。

 でも効いちゃうんだよ。
 ときどきものすごく……。

 そのワケは、
 このフライのヴォリューム感と、
 写真でもわかるジーロンとインナーボディのあいだにたっぷり含まれた水分。
 この濡れ雑巾フライがジワ~ッと水流に揉まれ流れる、
 その水馴染みの様子とヌメ~ッと抵抗を感じさせる流れ方は……、

 そしてまた、
 わずかな陽の光をも吸収しながら、
 鈍いキラメキとして放出するようなクリンクル・ジーロンの輝きは……、

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 木陰で一服しながら、
 何気なく撮った一枚に、
 ワタシの言いたいことが写っておりました。

 フライのハックルもボディも、
 エアロドライなインジケさえも、
 風景のなかに馴染んでいるなかで、

 デルタウイング状に巻きとめたクリンクル・ジーロンの数束だけが、
 かすかな陽の光を受けて、
 そこだけ浮きあがって見えませんか?
 ちじれた繊維が、
 まるで虫の翅の翅脈のような印象で……、

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 ミッシング・リンク風の11番。

 こうした、
 むかしっからたっくさんの人がフツーにおもいついて、
 アントだスペント・ダンだデルタウイング・カディスだと、
 多くのパターンやスタイルにアレンジして取り入れながらも、
 従来のスタイルのヴァリエイションだからというわけで、
 とくに名前もつけることなくフツーに巻いていたスタイルに、

 シレ~ッともっともらしいネーミングをして、
 いいとこどりして最新オリジナルを名のる風習ってプライドとしてどうやねん?

 と、
 悪態つきながらもその一方で、

 そのネーミングがまたカッコエエやんけ。
 センス満点。
 ジクジたるものを感じながらも、
 おもわずつかいたなるやんけ。

 という内心複雑なスタイルの筆頭格。

 もちろん、
 こういうのはそっくりそのままレシピをなぞるわけがなく、
 私家版アレンジしまくりの方向で……、

 コレはねえ、
 TMC102Yの11番に、
 ダークダン色(ボディに巻くとチョコレート・ダン色になる)のカイト(トンビ)のセカンダリーを5本くらいと、
 金色のフラッシャブーを一緒にねじって、
 チョコレート・ダンのボディの隙間から金色のキラキラがチラチラッと覗いている特製ボディに、

 ジンジャー色のクリンクル・ジーロンをデルタウイング状のスペントに巻き止めて、

 ハックルの芯が黒くなっているファーネスのハックルを短めにハックリングして、
 ヘッドのところに黒いアクセントをつけた。

 地バチちっくな一本です。

 陽の光がサンサンと降り注ぐチャラ瀬の水面に浮かべてみると……、
 チョコレート色の地に金色がチラチラッとキラメクいかにもな色合いのボディが軽く水面下に浸っており、
 そんなボディを透明感バツグンの縮れたジーロンのウイングが水面膜にヒタ~ッとはりつきながら支えており……、

 くやしいけど、
 くやしいけど、
 メッッチャ釣れそうやんけドキッとするほど虫やんけ~~~。

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 そしてなんでか、
 フッキングめちゃエエ気がするやんけ~。

 そう、
 ワタシのマイブームはいま、
 猛禽類のクイルボディと縮れたジーロン……これだよねってかんじで。

 ちなみに、
 マイブームという言葉に、
 これまではものすごく抵抗があった。
 のですが、
 最近ユーチューブで視聴しまくっている「タモリ倶楽部」をとおして、
 これまた最近大好きになった「みうらじゅん」さんの造語だったと判明してからというもの、
 バンバン率先してつかっています^^。

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 とまあ、
 クリンクル・ジーロンをキッカケにして、
 これまで毛嫌いしていたような下心剥きだし系の安易なフライも、
 「毒を食らわば皿までも……」と巻き倒してつかい倒してから論じたろやないかと、
 そのような方向でいってるわけですが……、

 フツーのアダムス・パラシュートにホッとする。

 といいつつ、
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 ひっくりかえすと、
 ボディはこんなかんじ。

 カイト(トンビ)のライトダン色のクイルに、
 ソルトウォーター系ストリーマーにはお馴染みの素材「エンジェル・ヘアー」のホロ・パールや金や緑や紫の繊維を、
 一本づつ一緒くたにしてねじってボディに巻いてみた。

 フラッシャブーよりもキラメキ感を抑えつつ、
 カイト(トンビ)のフワッとした繊毛のあいだから、
 いろんな色合いのキラキラがかすかにチラッと透け見えて……、

 濡れるとさあ、
 カイト(トンビ)の繊毛がテロッとボディを覆ってさらにエロエロです。

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 フロータントはジェル状のをさいしょに擦り込んだだけ、
 そしてもうナンビキ釣ったやら……、

 丸半日、
 ず~っとコレだけつかっていたけれど、
 さいごまで軽やかなバランスと浮き具合ヒジョ~に快適でした。

 そんなわけで、
 今夜もまたトンビにミミズクにコンドル猛禽類御三家のクイルをネジネジしながら、
 縮れたジーロンをシッポや抜け殻やウイングに巻き止めるのじゃ。

 あ、
 ナニを巻くにせよジーロン繊維の束は少なめスッカスカでね、
 コレ大事なコツですよ。

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