BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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気分
 たとえばタイイングデモなんかで、
 昔から使っているような定番的スタンダードフライとか巻いたとするでしょ。

 すると、
 参加してくださった方から、
 以前の雑誌記事やDVDではこのように巻いていたのに、
 今回はぜんぜんちがう方法になってますね、
 というご指摘をいただくことがたま~にある。

 ときにはそれを揶揄するような響きでおっしゃる方もいるけれど、
 気を悪くするどころかむしろメッチャクチャうれしい。

 とりもなおさず、
 熱心に読んだり観たりしてくださっただけでなく、
 それを実践してくださっているということだから。

 どんだけありがたいことか。
 (……んも~~アナタめちゃくちゃヒイキしちゃうZO……)

 で、
 そういうときには、
 「より良い方法やより機能的なスタイル目指して日々邁進しながら進化させていくことこそが、
 職人としてのあるべき姿なのではないでしょうか」
 などと、
 カッコエエことをしたり顔してもっともらしくエラそうにこいちゃったりするわけですが……、

 あとでものごっつハズカシイわけですが……、

 161105(3)3.jpg
 オリジナル・レシピで巻いたクイル・ゴードン。
 フックはTMC5210の10番。
 
 クイルボディにご注目を。
 本来ならば20番以下のミッジピューパなんかのボディに巻くような、
 ほっそ~いストリップド・ピーコック・クイルを、
 10番のフックにびっちり巻いてある。

 なので、
 ピーコックのクイルボディ独特の縞模様がものすごく密に浮き出ていて、
 いつもの見慣れたクイルゴードンとはどこか印象が違って見える。

 とうぜん、
 極細のクイルは全体の長さも短いので、
 10番のフック全体に巻くことはできない。
 なので、
 都合2本のクイル材を継ぎ足して巻いてある。

 わざとその継ぎ足した部分が見えるように写真に撮ってみたけどわかるかな?

 というわけで今夜は「縞々模様のフォーマルダンディなクイルゴードン」

161105(4)4.jpg
 パートリッジのバックフェザーをフロント・ハックルに巻いたイングリッシュ・マーチブラウンの12番。

 パートリッジの腰付近のひょろ長くて細いファイバーを、
 ハックルセパレーター処理したのちに、
 ダイレクトハックリングで巻き止めた。

 ので、
 若干カールしたパートリッジのファイバー先端があっちこっちバラバラに向きつつ、
 テンカラ逆さ毛針のように前方を向いている。

 水面に浮かべれば、
 ボディに巻いたワシミミズクのケバケバ質感と相まって、
 翅をひろげてジタバタもがくフラッタリング状態のシマトビケラ的ファジー感。

 というわけで今夜は「ボサボサファジーな着崩しマーチブラウン」

161105(1)1.jpg
 淡~いピンクのシルクでほんのりほてった湯上りボディ色に巻いた、
 ロイヤル・コーチマンならぬヒト肌艶色コーチマンの12番。

 ハックルも濃厚なコーチマン・ブラウンをいつものスタイルで厚めにハックリングするのではなく、
 小麦色ジンジャーを狭い範囲にキリリと密にハックリング。

 というわけで今夜は「ツンとおすまし小粋なお洒落女子コーチマン」

 161105(2)2.jpg
 JUNIOR BYLES & THE UPSETTERS - The Thanks We Get [1974]

 というように、
 たとえスタンダードフライであっても、
 いや、
 スタンダードフライだからこそ、
 (……きょうはこんな感じで巻いてみようかな~ウフフ……)的な、
 そのときの「巻き気分」や「イタズラ心」こそがとても重要。

 変化は進化……なのか?
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