BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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ロシア産ヒグマ・スキンご注文深謝御礼的フライタイイング・ヒント集
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 ロシア産ヒグマ・ヘアーの販売週間でございました。
 ご注文いただきまして本当にありがとうございました。

 完売御礼大感謝です。

 というわけで今回はゴールデン・ジンジャーとゴールドティップ・ブラウンのヒグマの毛をボディとウイングに組み合わせて、
 こんなフライを巻いてみました。
 応用次第でいろんなスタイルに巻ける作例です。
 
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 まずはファイン・コッパーワイヤにマルチグルーを塗布して、
 それにブラウンのアンダーファーを丸めて挟んで捩じり、
 アント型のボディを巻きつつ、
 クビレのところはコッパーワイヤをグルグル巻き。

 チャパッと着水させたいTMC212Yの15番。

 レオンのサドルは一回転だが、
 ヒストリックのダンをポスト根元に5~6回転ハックリングした、
 赤銅色のアント型ボディのスパイダー。

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 やはりワイヤーのループダビングで巻いた北海クリーパー。
 十分に水分を含んだヒグマの硬質なファジー感は、
 その透過性とあいまって絶妙の川虫的肌触りにたいへん満足。

 なのだが、
 毛を吸水させるためには濡らした指先でグリグリ揉むなど、
 なかなか時間がかかる。

 反対にいうとものすごく浮く。

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 さっきのニンフとまったく同じ方法でブラウンのヒグマのアンダー・ファーでダビングボディを巻いて、

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 そこにゴールデンライトジンジャーのアンダーファーとレオンのサドルのダウンウイングをドサッと載せた、
 「金のヒゲナガ」
 もちろんアトラクターとしてもバツグン。

 写真のフライはフックサイズ10番のややロングシャンク。
 ノーマルシャンクなら8番と同サイズ。

 が、
 ここではヒゲナガ・サイズや巨大ドライフライではなく、
 TMC9300の12番をつかって巻いてみた。

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 ブラウンのアンダーファーを二重ループにしたスレッドにはさんでループ・ダビング。
 ビカビカ光を透過する剛毛がまるでハックルのように水面に乗るDE。

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 G・ジンジャーのスキンからガードヘアーごとアンダーファーをカットしたところ。

 ここで大事なひと手間、
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 アンダーファーから長いガードヘアーを抜きさったところ。
 未成熟な短めのガードヘアーがアンダーファーから突き出ている。
 これがミソ。

 といってもガードヘアーをアンダーファーごと指先でつまんでガードヘアーの先端をつまみ、
 スーッと抜くだけで勝手にこうなる。

 取り去ったガードヘアーはクリップに挟んで保管すると便利。

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 アンダーファーの根元付近にクシを入れて、
 短いかすのような毛を取り除きつつ、
 アンダーファーをフワッとバラけさせる。

 その後、
 これをスタッカーにいれてしばしトンカントンカン。
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 スタッカーで叩く目的は、
 未成熟なガードヘアーの先端を揃えることもあるが、
 ガードヘアーの根元付近に密集していたアンダーファーが、
 スタッカーの振動でガードヘアーの先端方向へズレてきて、
 ガードヘアーの中間付近にアンダーファーが密集することになる。

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 で、
 そのように処理したアンダーファーを、
 エルクヘアカディス型にダウンウイングとして巻き止めてみると、
 ヘアー前方にズレたアンダーファーごとウイングに巻き止めることになるので、
 ヴォリュームのあるウイングになるだけでなく、
 フロータントの効きも飛躍的に高まる。
 またなによりフライのファジー感が強調される。

 わざわざそのような細工をするならば、
 いったんガードヘアとアンダーファーをわけて、
 再度それらの毛を併せてヘアーの長さを調節するほうがよほど効率的ではあるけれど、
 これだとねえ、
 ちょっと不自然なのフワッとしないの。

 ガードヘアーにアンダーファーがまとわりついた状態のまま、
 アンダーファーを先端方向にズラすと、
 ガードヘアーがウイング先端で束状にならず全体に広がっている。
 これで機能的にも虫っぽさ生命感もグッとちがってくる。

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 んで、
 ウイングに巻きとめたら、
 あまりのアンダーファーをここでカットするのではなく、
 後方に折り返してウイングのうえに巻き止めて、
 あまりはカットしないで、
 ハサミで軽くトリミングしてフォルムを安定させる。

 密集したアンダーファーから、
 未成熟なガードヘアーの毛先がツンツン飛び出している。
 陽の光に反射するヒグマの金毛のキラメキ・マジックを演出する舞台ですぞ。

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 で、
 ヘッドのところに今回はヘアーズ・フェイス、
 ヘアーズイヤーのスキンの顔の部分のガードヘアーとアンダーファーをループダビング。

 ここではサイズがちいさいのでオミットしたけれど、
 ヘアーズフェイスをダビングするまえにレオンなどハックリングしておくのもオツ。

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 完成。
 効かないわけがないじゃん…的ファジー系のシンプルなヒグマの毛のカディス型フライ。
 名づけて「ハバロフスク・カディス」もしくは「ゴールデン・オホーツク」
 ジェル状のフロータントをゴシゴシ擦り込んで水面に浮かべてみてください。
 
 いわずもがな、
 沈めてスイングにもサイコウ。

 もちろんこれは基本形。
 こうしたドライフライのウイングに、
 このゴールデン・ジンジャーのクマの毛を活用するための応用例のひとつです。

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 やや暗めの光を当てて、
 ゴールデン・ジンジャーのヒグマの毛を見た状態。

 金色がかった透明感のある毛が、
 浮き上がるようにキラメいて反射している。

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 こんどは擦りガラス越しに逆光の状態で見てみれば、

 ヒグマの毛が周囲に溶け込むように存在感をなくし、
 逆にレオンのマダラなハックルファイバーのシルエットが浮き出て見える。

 なんとも極端な変化。

 この光の透過性もまた、
 ヒグマの毛のフライタイイング素材としての面白さとおおきな旨味のひとつ。

 まさに光の透過マジックや~。
 金の毛に陽の光差し込んだとき、
 そこに蟲たちの輝きが映し出されるのや~。

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 まだまだご注文お待ちしております。

 
 
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