BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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カルチャー
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 CULTURE TELL ME WHERE YOU GET IT

 70年代の土着系ルーツ・レゲエ・コーラスグループの看板的存在だったカルチャーの三枚目を数える「AFRICA STAND ALONE」
 カルチャーにとっては痛恨そしてまた痛悔のアルバム。
 ドラゴンちゅーニュージャージーの怪しいレーベルにデモテープだか練習用だかに録った演奏テープを持ち逃げされ、
 ご本人たちにとって未完成の作品を勝手にリリースされ、
 あろうことか78年のリリース当時よりにもよって日本盤をはじめ各国でもリリースされちゃって、
 不本意な作品が世界中で「これがカルチャーの作品」として聴かれてしまうなんて屈辱。

 もうふんだりけったり。

 プライドと誇りがドレッドロックス振りみだしてるような方々だっただけに、
 その胸中はいかばかりであろうか。

 しかももちろん、
 ご本人たちには一銭の利益もなく……、

 という、
 カルチャーとしては自らの公式作品として認めていない、
 いわばいわくつきのアルバム。

 そうした背景を知ったレゲエ好き駆け出し時代のころ、
 このレコード大嫌いだった。
 さらに、
 90年はじめのカルチャーの来日公演の際、
 当時の仕事柄の役得で、
 カルチャーの中心人物だった故ジョセフ・ヒルに質問しまくる時間をいただくという幸運を与えられ、
 神秘のベールの向こう側にいたご本人からじかに当時のいろんな話を聞いたものだから、
 もう感化されまくり影響うけまくりジャーラスタファーライ。

 あのころほんとに若かった。
 思い込みは頑なでした。

 あれから30年も経ってしまいましたねオソロシイデスネシンジラレナイ。

 30年も経ったのに、
 紆余曲折あったにせよ飽きもせずまだずーっと熱心にレゲエ聴いてるちゅーか、
 聴けば聴くほどに情が深まるばかりというのもナニですが、

 そのうえでぼくの結論言います。
 カルチャーの全アルバムのなかでもコレがいちばん響く。
 このアルバムこそぼくにとってのカルチャーのベストと言い切りたい。
 
 ジョー・ギブスやハイ・ノートの同時代のアルバムは、
 フルのホーン陣やギターやミックスはりきりすぎてゴージャスな装飾がちょいしんどい。
 当時のレゲエのインターナショナルな売り込み方のひとつでもあった、
 ロックでポップなアプローチでボブマーリーを横目に意識しておったのでしょうか?

 このアルバムは、
 そんな商業ベースなカルチャーとは対極をなす、
 ジャマイカはキングストンのきな臭さプンプンの根ざしたかんじのストイックさが素晴らしくいい。
 
 ビタッと決まったミニマムなドラム&ベース、
 贅肉を削ぎ落しつくしたようなシンプルなリズムが浮き立たせる、
 ジョセフ・ヒルのダイレクトな肉声にシビまくる。

 叩きすぎず出しゃばらないナイヤビンギなタイコと、
 ヴォーカルが一体化していくような瞬間もたまらない。
 
 皮肉にも、
 手の平をマルッと反対側に返したような言い切り文句なんだけど、
 えらい長いことひたすら繰り返しアレコレ聴きまくってからモノ言ってる自負あるので撤回しません。

 でもねえ、
 そんな大上段な口調で断言するちゅうかモノ言ってもいいかしらと思える心境になるまで、
 途方もない時間がかかっとんですよ。

 人様のお創りになったものを「こうだ」と断言するってことは、
 自分にもそれなりの積み重ねてきた背景と経験ってものが絶対的に必要だとおもってます。

 言葉は軽くないよ。
 CULTURE THIS TRAIN

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