BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
201805<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201807
奥さまは魔女
171120(1)1.jpg
 エルクヘアカディスならぬヒグマヘアカディス。
 TMC9300の8番。

 アンダーファーを濡らした指先でグリグリ揉んで丸めて、
 その団子状のものをこんどはフワッとほぐして、
 そんでもってタッチダビング。

 するとアンダーファーに残っていたガードヘアーがワッサワサとダビングボディのうえに立ちあがり、
 これをブラシで梳いてやるとボディのダビングとパーマハックルが同時に完成。
 長すぎるガードヘアーや邪魔な毛は適当にハサミでカット。

 んで、
 ボディ巻いたらガードヘアーをダウンウイング状に巻き止めて完成。
 夏ごろに取り上げたミドリカワゲラのときの記事参照。

 材料はスレッドとヒグマの毛のみ。

 名づけて「北海ファジーズ」

 ジェル状のフロータント(なんでも可)をチョンと少量つけて、
 フライをボディウイングもろともモミクチャに揉みまくりなはれ。

 で、
 指先でグワッとウイングを広げながら、
 逆向きにしごくようにフロータント擦り込みつつ毛を広げれば準備完了さ。

 ポカッと浮くよいつまでも。


171120(4)4.jpg

 ゴムのシッポ付きのもある。



171120(2)2.jpg
 話はがらりと変わって、
 ニンジン色のウールをボディに巻いて、
 黄緑と黄色のシールズファーを毛羽立たせてソラックス巻いて、
 ハックルとテイルはアマゾン・パロット…若草色のでっかいオウムの羽根。

 ありったけファンシーなんだけど、
 なんとこのフライのオリジナル原案者はかのG.E.Mスキューズ。
 フライの名前は「キャロット・ニンフ」邦題「人参川虫」

 だいたい100年とかそれ以上とかそれくらい前の大昔のクラシック・ニンフ。
 といっても、
 ほとんど知られていないのではないか?。
 私も最近知りましたインターネットで。

 スキューズが提唱した釣りのスタイルや姿勢に感じ入り、
 そして巨匠が活躍した時代背景と人間模様を知っていると、
 この真面目なおふざけと茶目っ気フライがとても愛しくかんじられる。

 イタズラ心満載のフライからお人柄が覗き見えるようだ。

 このニンフ、
 スキューズが当時の雑誌に「笑われるから大きな口では言えんけど、コレ…じつはメチャ効くんだよね」
 的な論調で紹介されていたそうだ。
 チョークストリームでライズしているマスを狙うためには、
 フライの色は本物そっくりでなければ……信仰的にそう考えられていた時代にですよ。  

 やはりスキューズはニンフの元祖であるだけでなく、
 ダビングボディの質感と色調の混沌の世界のトビラを最初に開けたお方だ。

 人参川虫フライ、
 こうして見るとギャグなんだけど、
 濡れるとシリアスになんの。

 水を吸ったオレンジ色のウールが赤茶ぽくくすんで、
 そのボディのうえを半透明なシールズファーが覆うようにしなだれかかり、
 そして濡れそぼった若草色のオウムの羽根は茶色がかったオリーヴ?なんとも表現しがたい色に変化。

 うっわニンジン川虫濡れたらまるでカディスピューパじゃんそりゃ効くって……みたいな。

171120(3)3.jpg

 で、
 そのようなフライたちを2本。
 リードフライにビーズヘッド仕様に巻いたキャロットニンフ、
 ドロッパーに北海ゴム付き、

 これをやねえ、
 上流から目指すピンスポットめがけてダーッと流し込むと、
 北海はポッカーッと水面に張り付くように浮いて、
 リードのニンフがグイグイ沈んでいくわけですよ。

 で、
 ここぞってところでテンションかけると、
 沈んだニンフに引っ張られるカタチで、
 ポッカーッと浮いてるのが極めて速やかにスッと自然に水面直下に沈むというより潜る。

 でで、
 そのままスイングさせたり、
 流し込んだ角度によってはそのままかる~くクイクイッとしゃくってみたり、
 ケースバイケースなんだけど……、

 水中をオケツのラバーレッグぶるぶる震わせながら泳ぐ北海ゴム付き、
 まるで触角を震わせて逃げまどう金色のエビのようだ。
 ポッカーッと水面に浮いてるときは「もがくカディスやなんやかんや羽虫的虫」
 水中をスイングするとナチュラル・ゴールドなジェネラル・プラクティショナーのミニサイズ。

 171120(5)5.jpg
 サムライ顔の厳つい兄ちゃんも、

171120(6)6.jpg
 リンゴのホッペの姉ちゃんも、

 みんなみんな、
 むしゃぶりついてきよんでえ

 

 というのは大げさですが、

 いわゆるドライ&ニンフだっけ?
 当初はドライフライをインジケーターに見立てたようなアプローチだったんだけど、
 そこから派生して、
 今はリードフライのニンフの役目はドライフライに動きを与えるためのアンカーというかなんというか……、

 ウエットフライでいうところのフライをターンさせたとき、
 水面のフライがスーッとほんとにスムーズに潜っていって、
 その瞬間二匹ともムワンッ!と水面を盛りあげて食ってきた。

 夏の暑い盛りのド渇水の夕暮れまえ、
 待望の雨が降ったけど、
 ほんのおしめり程度というバッデストな状況で、

 しかも下流からドライフライで舐めまわすようにねちこくやって、
 とうとう長い深瀬の瀬頭まで釣りのぼって……、
 諦めきれず時間をおいてこんどは同じポイントを上記のような仕掛けとアプローチで釣り下ったところ……、

 あんだけ苦労してたのに立て続けにドッカンドッカン炸裂しちゃって、

 この時期の必殺メソッド発見と大いに色めき立ちましたが、
 調子こいたらあきまへん。
 そうは問屋がおろしまへん。

171120(7)7.jpg
 そういつもいつもうまいこといくとは限らないけれど、
 この方法でニンフのほうに良いサカナが掛ったためしがない。
 というところ、
 けっこうミソだとおもう。

 たまにチビッコがブルルンッとニンフに掛ったりもしたけど、
 ここではアンカーの役目に徹してもろてます。
 なので、
 ポイントの状況に応じてドロッパーとの間隔がすごく重要。
 けっこうマメに結び直してます。

 まあそれはいいとして、
 フライがスッと水面から消えて一瞬のあと、
 ムワワンッと水面がえらい力強く盛りあがったりとか、
 水中でギランッと魚体がひねり輝くとか、
 
 イッピキイッピキそれぞれの光景が脳裏に焼きつく系のたまらん出会いになった。
 この方法たのしい。
 
 
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.