BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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ラットフェイス・マクドゥガル
 シカの毛祭り2006「巨匠のドライフライ」編

 キャッツキル・ドライフライの異端児?
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 ハリー・ダービーの、
 ディアヘア・クリップドボディの大型ドライフライ、
 ラットフェイス・マクドゥガル。

 通称「イースタン・グリーンドレイク」と呼ばれる、
 アメリカ東部版のモンカゲロウをはじめ、
 大型のカゲロウを暗示したドライフライ。

 まずはヘンハックルのティップをウイングに使った元祖タイプ2種を…。
 
 無骨と繊細が、
 独特の雰囲気でうまく調和してる不思議なフライ。
   
20061123203611.jpg
 ウイングにスクイレルテールを使って、
 コック・デ・レオンのサドルと、
 ヒーバートのダークダンをハックルにパラッと巻いて、
 全体の色調や印象をモンカゲのスピナー風に仕上げてみた…。

20061123203630.jpg
  
 奥に見えるのは、
 タン色に染めたカーフテールをウイングに使った、
 モンカゲのダン仕様。
 その後ろに置いたのがクリー柄のインド産?ヘンネック。
 こうしたヘンネックのハックルをウイング材にするというわけ。
 ちなみに最上段の写真のフライ左側が、
 このケープからむしったハックルをウイングに使ったもの。
 
 個人的にこのフライが映えると思うフォルムというかバランスは、
 ボディは長め…ハックルはファイバーの長めのものを薄め数回転…
 って感じ。

 となると、
 フライは水面では爪先立って高く浮くのではなく、
 ほとんどボディ自体の浮力に頼ってベチャッと半浮きになる。
 で、その後たちまち水を吸って、
 サーフェイス・フィルムにかろうじて張り付いて浮いてる…
 って情けない状態になる。

 このへんのとこ、
 このフライのアイディアの源泉となった「イリジスティブル」なんかを使った方ならわかると思うけど、
 ディアヘアのボディを浮力だけで評価すると、
 このサイズのフライで、
 しかも細く刈り込むこの形だと、
 どうしても充分に活かされない。
 
 が、
 小さなフックに必死でディアヘアをフレアさせて、
 細く刈り込むために下地のスレッドまで切らないように気をつかって…、
 このものすごい手間と集中力…はけして無駄ではない。

 我々が期待する「爆浮き不沈艦」フライへの目論見はかなわなかったけれど、
 視点を変えると「撃沈間近かろうじて浮いてる」状態を、
 きわめてファジーな体裁で、
 しかも長時間演出してくれるフライになる。

 浮かないけど沈まないわけではない…
 イマージャーかな?
 脱皮に失敗したダンかも?
 ついでに溺れたスピナー?
 …こうした絶妙なところの浮き方になったこのクラシック、
 なかなかの実力派だと思う。

 毛が密集して出来ているクリップドボディが、
 毛の間に空気なんか溜めつつ、
 光の加減でキラメキつつ、
 微妙にデコボコなボディがビミョ~に水面膜を乱してる…
 そのボディをとりまくように、
 レオンやなんやマニアなぼくらの必殺のハックルが、
 ヒラヒラッと水面にはりついて、
 もう思うがままに透過しまくりで…

 たまらんやろ?
 
 使ったフックはTMC947BL。
 心持ち鎌首を持ち上げた独特のシャンクの効果で、
 バランスはもちろん、
 見栄えも生命感アップって感じになる…。

 ここではいずれもモンカゲ・サイズの10番~8番。
 
 余談だけどこのフック、
 その特徴的なシャンクの上反りだけでなく、
 ワイヤーのちょうどいい太さや、
 アイの角度、
 ゲイプの始まりからポイントに至るカーブまで、
 すごくビタッとハマってる。
 絶妙な統一感。
 グッとくる。
  
 
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