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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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マイ リトル タランチュラ
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 フェザントテイルのファイバーを数本捩じってボディに巻いて、
 ホワイティング4Bコックネックのファーネスをオーバーサイズで二回転ハックリング。

 ハックル素材がもつ透過光やファイバーの微動などなど、
 「ハックルフライの本質とはなにか?」の深淵と、
 ハックル素材の織りなす自然の妙と旨味を、
 はや一世紀以上もまえに世に問うたハックル中毒の元祖的存在であらせられる、
 Drベイジェント博士へのオマージュ的フライ。

 ベイジェント・ブラウンの私的ヴァリエイション。 

 通常のドライフライのようにハックルファイバーがほぼ垂直に直立しているのではなく、
 さりとてソフトハックル・フライのようにファイバーがボディ後方にむかって完全に傾いているのでもなく、

 長いハックルファイバーがあくまでも自然に湾曲しながら、
 まるで傘の骨のようになってパラリと拡がっているところが最大のミソであり、
 このフライの生命感の源。
 そして巻き手のセンスと技量の見せ所でもあり、
 見られて気恥しいところ。

 ごまかしや小細工をいっさい受けつけないシンプルだからこその難解と複雑を知ると、
 もはや古女房的マンネリ付き合いになってしまっていたフライフイッシングの世界がまた一新されたような気がした。
 すでに酸いも甘いもかみしめたつもりでいたのに、
 出会ったばかりのころのフレッシュなトキメキやワクワクが戻ってくるようだ。

 古典を知るということは、 
 つくづく新しいことを知るということと同義だな~と。

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 そして単純にめちゃんこよく釣れる。

 サカナを騙すために、
 無駄な贅肉を極限までそぎ落とした末の結果の、
 「サカナ」を釣るためのフライなんだから、
 そんなの当たり前ちゃあ当たり前のことですね。


 転じて、
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 文庫本のうえを、
 ちっちゃなタランチュラが這っている風景。



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 指で摘まんだだけで、
 ブチュッと潰れてしまいそうなヘニャヘニャボディのアオムシが、
 哀れタランチュラの餌食に……、

 というのはさておきこのタランチュラ、
 我が家に遊び来た方々をはじめ、
 タイイングデモなんかにも持参してたくさんの同好諸氏に見せびらかしまくったった。

 「ホラ、これ見てくれる?」とタランチュラを忍ばせた小箱をこれみよがしにパカッと開けると、
 みんな最初は…え?なに?みたいにマジマジとフライを見たあと「うっわっ、キモッ!」といって、

 そしてまたみんなマジマジとタランチュラを見てから、
 さらにイチオクターブ高い感じで「きっも~」といった。

 八本脚の関節がキモっぽさを醸し出す最大のキモなのです。

 さあ存分にキモがっておくれ。

 そのあと、
 このタランチュラにつかった材料や製作過程、
 そして何故よりにもよってタランチュラなのか?の製作意図などなどを語ると、
 みんな「な~るほど~」とつぶやいてさらにガバッと喰いついた。

 ワイが丹精込めてこしらえたリトルなタランチュラ、
 ボッコボコ釣れちゃって入れ食いやんけうれしいやんけ~。

 たくさん釣られてくれた。

 「ヒト」が……。

 ミツグちょ~ご満悦。

 だってそれが目的なんだもの。

 
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