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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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The Chatterer に捧げる愛のポエム
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 スパングルド・コティンガ←(youtube)
 愛称ブルー・チャテラーの襟首に生えている羽根。

 咳払いひとつで全て吹き飛んでしまいそうな、
 軽くて小さな青い羽根たち。

 この希少かつ貴重な至宝の羽根を知り、
 切ないほどに恋焦がれ、
 忘れ得ない偶然の物語を経て、
 我が家にやって来てくれるまで、
 長い長い時間がかかった。
 あれは奇跡だった。

 我が手の平に青い小鳥をそっと載せたとき、
 これから先の人生で、
 これほどまでにピュアな気持ちで胸を震わせることはもうないだろうとおもった。

 あれから時は流れ、
 一本のフライを巻くために、
 この羽根を百ウン十枚一気にむしって、
 こうしてトレイに並べるまで、
 さらに長い長い時間がかかった。

 なぜなら、
 この羽根をここで百ウン十枚つかってしまうと、
 もうあとがないからだ。

 その百ウン十枚があれば、
 ほかのスタンダードなクラシック・サーモンがいったいぜんたい何十本巻けることでしょう。

 それを、
 はたして一本のフライに使ってしまってよいものなのか?

 揺れるし、
 根性いるし、
 精神力いるデ。

 「いつか、自分がヨシとおもえる技術が身についてから……」

 そのようにおもって、
 長い長い時間、
 引き出しの中で眠りながら出番を待っていてくれた青い小鳥。

 いつか、
 いつか、

 しかし、
 そのいつかは、
 じぶんが決心しなければ永遠に来ない。

 己の技をヨシとおもえる日なんて、
 永遠に来ない。

 いやむしろ、
 そんなふうにおもうときがきたら、
 そのときじぶんにとってフライフイッシングはきっと色褪せてしまうだろう。

 それが身に染みてわかったとき、
 引き出しがソッと開けられた。

 ときは来た。
 
 あるときフイに突然、
 「あ、いまだ」ときわめて自然におもえたことが不思議でならない。

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 Tied by チルチルみつぐ

 探し求めていた「シアワセの青い小鳥」を、
 じぶんで作った。
 
 じぶんが巻いたフライを眺めながら、
 我が琴線にはしとどに蜜が溢れ、
 なんどもなんども甘く切ない吐息を洩らし、
 時間を忘れることができるなんて……。

 この満たされつくした時間をシアワセと呼ばずしてなんといおう。

 このフライをいつかじぶんも巻きたいとおもって、
 それが現実のものになるまで、
 途方もない長い長い年月がかかった。

 じぶんにとって、
 ちいさいけれど軽くはない夢と、
 ささやかだけど果てしない夢のひとつが、

 とうとう成就してしまいました。

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 アマゾンに棲むトウガラシ色の胸をふくらませたカラスの羽根も、
 先端に血の色をにじませたキンケイのたてがみも、
 青と黒の縞模様鮮やかなカケスの肩羽根も、
 みんなご機嫌うるわしく……。

 きれいに巻きたいし、
 カッコヨク巻きたい。

 しかしなによりも、
 自分らしく、
 自分の色でこそ巻きたいとおもってる。

 願いはかなった……かもしれない。

 あんなに揺れて葛藤したけれど、
 巻いてよかった…とおもえてホントによかった。

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 嗚呼……チャテラー……そうつぶやいてみるだけで、
 オッサンのココロは無垢の少年に戻ってしまうようだ。

 ロマンチックが止まらんやんけどないするねんエエ年こいてハズいやんけワレ~。

 
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