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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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キャッツキル・ドライフライズ・オホーツク風味
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 この夏、
 友人と釣りに行ったとき、
 「これ、食べます?」
 と差し出されて一口つまんで、
 「うっわ、これメッチャおいしい!」

 それからというもの、
 セイコマートの隠れたスマッシュヒットや~なんつって、
 たいへん気に入っていたスナック菓子がコレ。

 のだが、 

 先週、
 その友人と釣りに行ったとき、
 悲しいお知らせがあった。

 「そういや最近、セイコマートにアレおいてなくない?」
 「そうなんですよ~。じつはきょう、コッチに来るとき寄ったセイコマートで聞いたんですけど、アレもう在庫限りなんだそうです」
 「うっそマジ?」
 「なんか、在庫がなくなったらもう販売しないそうです……」

 「でも!聞いてください喜んでくださいビゼンさん!じつはそこのセイコマートに 3袋だけ在庫あったんで買い占めました!」
 「マジ?」
 「あとで一袋あげます」
 「マジ?」

 釣りの帰りに一袋ありがたくもらって、
 夕飯まえに一気に食った。

 おいしかった。

 サヨナラばななチップス。

 人生とは、
 出会いと別れの繰り返し……ですか?

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 ワシミミズクのクイルをスレッドに捩じりつけてボディを巻いたところ。

 当ブログではもはやお馴染みどころか、
 ここ数年の定番中の定番。

 トンビのクイルとともにたくさん販売もさせてもろて、
 全国津々浦々の同好諸氏のもとに発送させてもいただいた。
 その節は本当にありがとうございました。

 と、
 さんざんイロイロやり尽くした感ひとしおにもかかわらず、
 いまだ飽きることはまったくなく、
 むしろ巻けば巻くほど胸キュン愛おしく……、

 ボディを巻き終わったこの時点ですでに毎回フレッシュにワクワクドキドキトキメクわたし。

 ワシミミズクの繊毛マジックいまだいっこうに醒めやらず……、

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 というわけで、
 私家版アメリカン・マーチブラウンの10番が完成。

 クイルゴードン、
 ヘンドリクソン、
 ライトケイヒル、
 グレイフォックスと並んで、
 キャッツキル・ドライフライズ五人衆の一本。

 ピーコッククイルをボディにつかうクイルゴードンはべつとして、
 いつしかこれらのフライたちのボディ材は、
 ワシミミズクとトンビもしくはほかの猛禽類アレコレのクイル材ばかりつかうようになっていたワタシ。

 それもこれも、
 出発点はぜんぶこのワシミミズクの影響だ。

 それほどまでに、
 じぶんにとってこのボディの妖艶な繊毛びっしり具合はドストライクだった。

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 それがさ聞いてくれる?

 なんか、
 このごろ、
 ハタと気がついてみると……、

 我が家のワシミミズクの羽根、
 あんなにあったワシミミズクの羽根、
 売るほどあったワシミミズクの羽根、

 それなのに、
 なんだかいつのまにか…アレッ?とおもうほどに、
 ものすごくさびしくなっちゃって……、

 かんがえてみれば、
 つかえばつかうほど、
 つかったらつかうだけ、
 そりゃ~なくなるわな。

 当たり前やんな。

 というわけで、
 これからワタシとワシミミズクのクイルボディとのお付き合いは、
 湯水のごとく大胆にザクザクザクザク切り刻んでグリグリグリグリ巻いていた時代から、
 みみっちくチビチビチビチビ大事に大事にケチケチケチケチつかう時代に突入してしまったわけですが、

 経験上、
 それって悪いことではなく、
 切ないことでもなく、
 たくさんあった素材がこのような寂しい状態になって、
 慈しむような気分で接するようになってからのほうが、
 なにかと作品の洗練度や完成度が増すというか、
 いや、
 というよりも知らず知らずフライに込められる、
 じぶんの「念」というか「気」のようなものが濃くなるというか……、

 いよいよこれからが本番、
 ってかんじです。

 わかってもらえますかね?この感覚。

 ま、
 それはいいとして、
 写真右のマーチブラウンは3Xロングの6番に巻いた規格外巨大サイズ。

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 このニジマスは、
 ことしの初夏のころ、
 トンビのクイルをボディに巻いたヘンドリクソン・タイプの6番サイズで釣ったイッピキ。

 といってもドライフライとして浮かせて使うのではなく、
 意図的に水面直下に沈めてなるべく自然に流して。

 深瀬の川底からグワッと魚体を翻して一直線に浮いてくるのが見えたつぎの瞬間、
 水面がムワワッ!と激しく盛りあがって、
 スパーンッとリーダーが水中に引きずり込まれるような出方が、
 いつもたいへん刺激的。

 で、
 このようなフライでこうした釣り方を試してみようとおもった当初から、
 きっと効くのではないかと淡く期待していたのだが、
 ときとして予想をおおきく上回って効いてしまうこともあったりして、
 じぶんのフライ観あるいはハックル観がまたいろいろと変化したり、
 なにより新たな魅力に開眼するキッカケにもなった。

 のだが、
 このへんの話しは「コックハックル・トーク」も織り交ぜつつ、
 ネチっこくヴォリューム満点で語らせてほしいので、
 いまはサラッとサワリだけ語らせてもろて、
 いましばらくあたためておくけれど……、

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 それよりも、
 今回の与太話の中心はコレですねん。
  
 TMC5210 パーフェクト・ベンド

 ひと昔まえは、
 どこのお店にもフツ~にあたりまえに並んでいたけれど、
 いつのまにかもはや廃番になって久しいTMC5210

 とくにコレの12番、
 いまだに所有してはるアナタがとってもうらやましい。

 いや、
 ものすごくうらやましい。

 なんでかというと、
 後期キャッツキル・レジェンド・タイヤーであらせられた、
 かのハリー・ダービーの弁を引き合いに出すまでもなく、
 キャッツキル・ドライフライズでいちばん多用されるサイズというだけではなく、
 このフライがもっともサマになるサイズこそが、
 パーフェクト・ベンドなドライフライ・フックの12番だからだ。

 そして、
 さらに生意気を言わせてもらうと、

 ワテも昨日今日この道楽に染まったわけやおまへん。
 ひと昔ふた昔まえから飽きもせんとず~~~っとやらせてもろてま。

 そやから、
 プレストン・ジェニングスだアート・フリックだウォルト・デットだと、
 キャッツキル・ドライフライズ花盛り時代…歴史の1ページを飾ったお歴々の大家が愛用してはったハリのアレコレも、
 蛇の道はヘビちゅうとこで、
 いつのまにやらウチのタイイング机にゴロゴロ転がってま。
 どれもこれものちのパーフェクト・ベンドのお手本になったハリですわ。
 ほんでもって、
 そんな貴重なハリもただウットリ眺めるだけやのうて、
 ありがたいことにもうええっちゅうほど巻かせてもろて実際に使わせてもろてま。
 とうぜん一家言おます。

 こんなんじぶんでゆうたら野暮丸出しでっけど、
 この道楽…海千山千の目利きさしてもろてるつもりでおま。

 そのうえでワテのゆるぎない結論言わせてもらいまっけど、
 気ィいれて巻いたキャッツキル・ドライフライがいっちばん美しくエレガントに映えるのは、
 TMC5210……コレでっせコレにつきまっせ旦さん。

 パーフェクト・ベンドは丸っこいベンドやったらエエちゅうもんちゃうねんで。

 シャンクの長さワイヤの太さバーブの位置と大きさ、
 ゲイプの広さ丸っこさぜ~~~んぶひっくるめて、
 一見イモっぽいのによくよく見れば計算ずくで洗練されてるという相反する印象が同居しているムード。
 どれもこれも絶妙なバランスやないとアカンねんで。

 と、
 そこまでズバッと言い切りたい気持ちでありながら、
 
 ようやくそれがわかったころには、
 いつのまにやら我が家にあるTMC5210は10番のみ。
 そ・し・て・
 それさえももはや風前のともしび。

 職業タイヤー駆け出し時代には、
 各サイズとりそろえてコレどないするねん?
 ほんまにコレぜんぶ巻けるんやろか?
 ちゅうくらいあったのに……。

 じぶん用のもお客さんのオーダーもふくめて、
 あと先な~んもかんがえんと、
 20有余年ほいほい気楽に巻いてたら……、

 人生においてほんとに美しく尊く大切なものは、
 いつでもソコにあって、
 さんざんヤリまくったあとになって気づくもの……ですね?

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 とかなんとか、
 後ろ向きな感傷に浸るのもまんざら悪いもんやおまへんけど、
 未来を見つめて前向きにいくのもオツなことです旦さん。

 さいきん、
 ちょっとコレいいじゃん、
 とおもって頻繁につかっているのはTMC100 の黒塗り。
 のバーブ潰したやつ。

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 私家版キャッツキル・ドライフライ、
 左がブラック・クイル
 右ジンジャー・クイル

 キャッツキル・ドライフライは完璧に一糸乱れず巻く、
 というよりも、
 ちょい着くずしたカジュアルっぽさもありながら、
 じつはそれもワザと狙ってやっているかんじで、
 こうなんちゅうか、
 いなせなかんじ?

 そういうオシャレがええねんな~。

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 私家版ライトケイヒル Tied on TMC100 B 12番。

 ハックルとテイルは「中間色のサンディ・ダン」
 ボディはオッターのベリー・ファーつまりカワウソのドテッ腹の毛。

 さいきん我が家では、
 「獣毛アンダーファー・ダビングボディの逆襲」が破竹の勢いで猛威をふるっております。
 その理由はクドクド言うまでもなく、

 猛禽類クイルもいいけど天然獣毛ダビングもやっぱヨロシな~、
 なんかひさびさ古巣に帰ってきた気分……ちゅうとこです。

 んで、
 まっくろ黒ずくめな黒塗りフックのうえに、
 まるでサラサラに乾いた砂の色のような、
 はかなく可憐な淡い色調のライトケイヒル……これまた一興なり。


 
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