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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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平成ループダビング
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 先日購入したばかり。
 ニワトリを描いた手彩色の銅版画from 英国。
 なんと!1737年!のものなのだそう。

 282年前の作。

 保護カバーからそっと取り出して、
 鼻を近づけて匂いを嗅いでみた。

 悠久の時を越えた歴史の匂いがかすかに……、

 レッド・ジャングル・フォウルのハックルをつかって、
 パーマハックル・スタイルなドライフライを一本。

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 定点観測。

 自宅前の本日の早朝の風景。
 夜明け前に雪が降りつもったようだ。

 午前3時ころにいったん目が覚めて、
 気温を見たらマイナス17度。

 感心しながらまた寝た。

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 エゾジカの足跡が一筋、
 広大な雪原にのびている。

 酷寒の早朝、
 大気さえ凍てつく氷風の吹く未明の雪原を、
 たった独りで……、

 しかしエゾジカは、
 じぶんが孤独だなんておもいもしないだろう。

 生きることと子孫を残すことしかかんがえていないだろう。

 えらいなあ。

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 エゾジカの毛中毒

 ディアヘアーなんかどれも大差ないって……そんな風におもっていた時代もありました。

 しかし、

 手練の職人さんが技を駆使して、
 完璧な革なめしを施した、
 しかるべき季節に獲れた、
 しかるべき個体のエゾジカの毛に、
 完膚なきまでに打ちのめされる悦楽を知りました学びました。

 もう後戻りできない。

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 左、
 ファーネスのコックネックをスッカスカにボディ・ハックリングしたサイズ15番。

 ライトジンジャー色のエゾジカのヘアーもまた数えられるほど最小限、
 数本パラッとダウンウイングにセットしただけ。

 軽~くフワッと水面高く浮かべるスレッカラシ対応スタンダード。

 基本形だよね。
 

 右、
 エゾリスのボディファーをループダビングでボッサボサにボディ・ハックリングした9番。

 ヘアー先端の薄い色の発色が効いているダン色のヘアーを、
 ボッサボサのボディのうえにドッサリめに巻き止めて、
 ウイングの付け根にレオンのサドルもパラッとひろげて、
 ヘッドはおおきめ水流受けてスケーティング仕様。
 とどめに金色ティンセルのヘッド。

 このアピール度数高めフォルムでありながら、
 ファー・ハックルとフロータントの相乗効果でボディ全体をバサッと水面高く浮かせる作り。
 ハックルやヘアーが水面に突き刺さって浮くのではなく、
 このヴォリュームで水面のうえにヒタッと乗るように浮くところ…なによりもキモ。

 でっかくてブッシーでバルキーなムシ食ってるくせに、
 デカサイズ・ドライフライにはものすごく疑心暗鬼な近所のスレッスレ巨ニジマス対応。

 ファーハックルはこう見えて、
 素材によっては液状フロータントや粉状フロータントと併用すれば、
 水面にポッカリ浮かせるハイフロートにもすごく向いている。
 
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 ループダビングにて、
 ファー・ハックリングするときは、
 スレッドにねじったファーをハックリングするまえに、
 このようにファーをベチャベチャに濡らして一方向にしてからハックリング。

 これ、
 ものすごい大事なコツ。

 こうすることで、
 ハックリングしたときに柔らかいファーを巻き込むことなく、
 ガードヘアーをコックハックルのようにフワッと拡げてハックリングすることができるというわけ。

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 エゾリスのファースキンをボディにつかって、
 ヘッドにエゾリスのガードヘアーを膨らませた、
 ちっちゃなミニミニ・スカルピン(カジカ)スタイルなフライの完成。

 スカルピン・スタイルの特徴でもある、
 おおきな胸鰭にはレオンのウイング付け根の小羽根をつかい、
 腹側には未成熟なポーラーベアーの短いヘアーを数本、
 アンダーファーごと巻き止めた。

 ティンセル系のヒカリモノはつかわず、
 天然素材で透明感や自然なキラメキを演出したかったスレッスレ激戦区用の極小サイズのカジカ。

 スカルピン・フライの目玉やヘッドとして定番の、
 ダンベルアイやビーズヘッドなどのオモリはつかわず、
 極小のチェーンボールを控えめにセット。

 そのため、
 ものすごく軽量。
 で、
 この極小サイズをあいまって、
 4番~5番くらいのライトタックルでも楽々コントロールできるストリーマー。

 そ・れ・で・
 この軽量極小カジカをやねえ、
 まるで止水のユスリカやブラッシーな釣りのごとく、
 フローティングラインでゆっくりじっくり沈めて、
 リーダーの変化でアタリとったり、
 湖底でフワフワ跳ねさせたり、
 ストリーマーというよりもニンフ的につかおうという目論み。

 こういう釣りのばあい、
 ビーズヘッド系オモリで沈めると湖底の泥や砂にフライがもぐっちゃうので具合悪いの。
 湖底の砂のうえにフワッと着底して、
 スッスッと軽くうごくのがグッド。

 で!

 もうひとつ、
 このフライの目的は、
 なんといっても毛虫シーズン。

 大型のテレストリアルに鋭く反応しているハイシーズンに、
 マドラーやマシュマロなどなど大型ドライフライ、
 もしくは表層系ニンフのローテーションのひとつとして、
 毛虫ちっくに表層から中層の流れをナチュラルに流す釣り。

 これがやりと~てやりと~て……。

 というわけで、
 カジカのフォルムなフライではあるけれど、
 どっちかっていうと水流に巻き込まれて沈んで流れる毛虫やイモムシや、
 はたまたサンショウウオだのヒルだのエビだの、
 水中でクネクネフワフワグニャグニャしている「ジューシーでおいしそうなエサ」的なフライというわけ。
 
 なんだか、
 今シーズンのマイブームというかテーマは、
 ネズミだのカジカだののカタチをしているけれど、
 その目的はぜんぜんちがうファジー系フライになりそうな予感。

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