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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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コマっちゃんに励まされるオッチャン
 じぶんでじぶんのことをオッチャンというのは気に入っている。
 けれど、
 他人にいわれるとムカッとくる。

 それって、
 じぶんがオッチャンであることのなによりの証。

190918 (1)1

 「ハイ、マスター。ジンジャークイルを一本たのむよ。まっキンキンのやつで」



190918 (2)2

 ダッククイルのウイングを、
 ふくよかにスックと立てて巻いた、
 私家版ジンジャークイルの10番。

 本来はダークジンジャーのハックルストークをクイルボディとして巻くのがオリジナル。

 なんだけど、
 ここでは金のマイラーチューブをほぐしたものを細工して、
 それをクイルボディに見立てて金色クイル風なボディに巻いてみた。

 ハックルは、
 金色がかったジンジャーをパラッと薄く数回転、
 豊満なダッククイル・ウイングのまわりにハックリング。

 ジンジャークイルというよりも、
 ゴールデンクイルですな。

 先日、
 お客さまから、
 「キャッツキル・クラシック・ドライフライをアレンジした私家版スタイルで、
 ビゼンさんが好きなように自由に巻いたものをおまかせアラカルトでオーダーします」

 という、
 たいへんウレシ愉しい光栄なご注文をいただき巻かせていただいた、
 我が私家版キャッツキル・ファミリーのなかの一本。

 と、
 そんなスペシャル・セレクションのなかからもう一本御紹介。
190917 (2)2

 ヘンリーヴィル・スペシャルの10番。

 厳密にはこのパターンはキャッツキル地方の出身ではなく、
 キャッツキル・ドライフライ黄金期と同時代に、
 お隣のペンシルバニア州で生まれたカディスフライの古典。

 なんだけど、
 カディス・パターンでありながら、
 そのエレガントな佇まいはキャッツキル・クラシックとおなじ香りがする。

 テントウイング・スタイルに巻き止めたダッククイルが、
 クイッと湾曲しているフォルムがつとにお気に入り。

 このフライは、
 あえてオリジナル・レシピとまったく同じ素材をつかった。

 なんだけど、
 オッチャンはものすごくへそ曲りなので、

 緑色のシルク・ボディ末端に赤いスレッドをチラッと覗かせるイタズラを、
 隠れたところにコソッと忍ばせたりして……、

190917 (3)3

 そして、
 まるでディーウイング・サーモンフライのようにウイングをV字状フラットに巻き止め、
 ウイングをパカッとひらいて、
 そのあいだからアンダーウイングのレモンウッドダックがフワッとひろがっているのがよく見えるように巻いた。

 下翅を拡げてジタバタ水面をはばたきもがくカディスといった体裁。

 つかった素材はオリジナル。
 だけど、
 フライのフォルムは自己アレンジ私家版スタイル。
 という作例。



190917 (1)1

 ……いったい人間は魚を釣っているのであるか。
 それとも魚に釣られているのであるか。
 ある瞬間、深い朦朧のひろがることがあった。
 遊びを追っていくと、きっと、どこかで、底なしの穴を覗かせられる。……

 開高 建 「フイッシュ・オン」 より


 けして冷めたわけではないけれど、
 どうかしたひょうしに、
 ふと底なしの穴を覗いてしまったような気になって、
 なんか、
 どこか、
 ときとして、
 醒めた?ような気持ちが、
 ほのかに芽生えたり?したような気がしたりもする、
 きょうこのごろのオッチャン。


190917 (5)5

 北海道のたからもの。
 オショロコマ。

 この世の命あるもののなかで、
 これほどワタシの敏感なところを萌えくすぐる配色と模様がほかにあろうか。

 とおもいたくなるほどに可憐だなあ……なんて、
 当地オホーツク地方のオショロコマを釣るたび、
 いつもキュンと胸に響くのです。

190917 (4)4

 広々と開けた渓流のオショロコマ釣りは、
 格別にオツで粋な釣り。

 キレイなオショロコマが元気に暮している、
 そんな美しい渓流がすぐ近所に流れているなんて、
 なんと贅沢な暮しであることか。

190917 (7)7

 しかし、
 あまたのマス族のなかで、
 コイツほど釣られたあとにジッとしてくれないヤツはいない。
 ぜったい静止しない。

 目と心に沁みるような鮮やかな姿態を写真に写したくても、
 いっときも静かにしてくれない。

 チャチャッと手早く写真を撮って、
 一刻も早く放したいのに、

 ず~~~っとジタバタジタバタジタバタジタバタ。
 イラッとするでホンマ。

 なので、
 いつもすぐ「もういいや…」という心境になって、
 写真はあきらめてとっとと逃がしちゃう。

 でも、
 そんな「生に執着するあまりの諦めの悪さ」なところも……とっても好き。

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 そのくせ、
 あまたのマス族のなかで、
 コイツほど水面のドライフライを食うのがヘタなヤツもいないのではないか。

 大胆に果敢にアタックしてきてくれるのはウレシイけれど、
 もうちょっと、
 落ち着いて冷静に食ったらどないやねん?

 でも、
 そんな「不器用だけど必死に生きている」ところ……たまらなく好き。

 オショロコマはなんにも言わないけれど、
 彼らは死ぬまで一生懸命生きている。

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 そんなわけで、
 邪悪な釣り心を隠そうともしないオッチャンは、
 ブキッチョなコマっちゃんをコマしまくるために、
 ヤツらが水面のフライをすこしでも食いやすいような構造のフライをアレコレ捏造しては、
 ウヒヒとほくそ笑みつつ渓流にむかうのであった。

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 そ・し・て・
 そのようなアプローチを繰り返す釣りの日々を送るうち、

 我がライフワークでもあるマシュマロ・エクステンション・フライズに新たなアイディアが……。
 じぶんにとってはとても魅力的で刺激的な、
 新たな課題とテーマが勝手にワラワラ湧いてきたのであった。

 おもしろいのでキチンとまとめようとおもう。




 乞うご期待…………してくれはりますか?


 
 
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