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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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晩秋ニンフ
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 TMC102Y のサイズ17番に巻いたお馴染みのフェザントテイル・ニンフ。

 なんだけど、
 ボディやソラックスをよ~く見ると、
 ところどころ微かにピンクやブルーやパール色にチラチラ反射している。

 極細コッパーワイヤにフェザントテイルのファイバーを捩ってボディを巻くとき、
 いろんな色のエンジェルヘアーを数本添えて、
 それも同時に捩じって巻いたのさ。

 フェザントテイル・ニンフ万華鏡スタイル。

 ちなみにシッポはブロンズマラードのファイバーを3本。

191030 (4)4
 
 転じてコチラ、
 ボディにワシミミズクのセカンダリークイル・ファイバーを4本、
 コッパーワイヤで捩じり巻きしたシンプルな小型ニンフ。

 シッポはウッドダックのフランクフェザー・ファイバーを3本。
 
 つかったフックは万が一でも安心のヘビーワイヤTMC9300 の16番。

 ダン色のチカブーを数本、
 縮れたウイング状にソラックスのうえに載せて、
 ファーネスのヘンハックルを1回転。

 テーパー状になったソラックスのしたに、
 細い鉛線を3回転だけ巻いてある。

 つかうティペットが太いので、
 フライにあるていど重みがないと、
 ティペットの表面張力でフライが水面に浮いてしまう。

 といって、
 フライが重すぎると迅速に沈下しすぎて具合がよろしくない。

 サーフェイスフィルム直下から水面下20センチくらいまでを、
 ユラ~ッと漂わせて勝負。

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 濡れそぼったワシミミズクのクイルボディ・ニンフ。

 このクイル材を、
 ワイヤーやティンセルなんかのヒカリモノで捩じってボディに巻いて、
 このような小型ニンフにつかってみれば……、

 水面下に沈むと、
 ボディを捩じり巻くことで表現した体節が、
 よりくっきりメリハリが効いて強調される。
 しかも、
 下地のワイヤーが浮きあがってくるような絶妙の透明感。

 そして、
 クイルボディ全体を覆っている微細なフリューが水中でフワッとひろがる。
 その姿態はちいさなカゲロウのニンフが体側の鰓を震わせながら呼吸しているようだ。

 こうなんちゅうか、
 ワシミミズクのクイルボディは、
 えもいわれんほどナマナマしく艶っぽくエロい。

 官能的。

 ホンマにええわあ……。



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 落ち葉に埋もれる。




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 ボクも埋もれる。




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 マスも埋もれる。




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 そして、
 長い冬がやって来る。



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 晩秋の当地は、
 晴れれば晴れたで、
 朝となく昼となく終日ほぼかならず強風が水面を吹きわたる。
 そして森の木々を揺らし、
 無数の落ち葉が空を舞いながら、
 水面に落ちていく。

 そんな無慈悲な冷たい風の狭間の、
 ほんの一瞬の小春日和。
 波ひとつなくなった水面いっぱいに浮かぶ落ち葉。
 そのあいだを縫うように、
 控えめにポツンとひろがる、
 微かな、
 静かなライズリング。

 でありながら、
 そんなちいさなライズの主は……嗚呼くるおしいほど麗しく逞しい筋肉美鱒。

 水面を漂う落ち葉を隠れ蓑にして、
 密かにライズをくりかえす彼らは、
 水面に浮いているなにかをついばんでいるのではなかった。

 落ち葉の下にしがみついたり、
 水面直下で羽化しようとしている、
 ちいさなカゲロウのニンフ。
 コレにこそ執心していることに、
 シーズンの幕が今まさに閉じようとしているギリギリ間際になって、
 ようやく気がつくことができた。

 しかし、
 冬はもう目の前。

 完全燃焼してしまうよりも、
 心残りと、
 いろいろな課題を残したまま、
 シーズンを終えるほうが、
 じつはシアワセなことかもしれない。



 な~~~~~~んちゃって赤面もんのキザを、
 会心の満足の釣りから帰宅してすぐ、
 満ち足りた気分で臆面もなくしみじみ書いてみました。

 けれども……、

 あした、
 いや、
 数時間後に、
 どない思っているかは、
 じぶんにもぜんぜんわかりまへん。

 「ライズごころと秋の空」

 煩悩いまだ去りぬ冬間近。

 
 
 
 
 
 
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