BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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スクイレル・マドラー
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 ムッチャンコええニジマス・・・。

 サカナ釣りのブログでありながら、
 サカナの全体像の写真を載せたのは、
 このニジマスがはじめてとちゃうやろか・・・。

 「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」
 これだけ釣りばっかしてれば、
 過去このサカナよりごっついのも重いのも、
 それなりにた~くさん釣ってる。

 んだけど、
 このニジマスは、
 ぼくにとってはスペシャルでミラクルな思い出・・・。

 一昨年の近所の川は、
 とっても充実していた。
 午後遅くにはフタバコカゲロウが流下して、
 日が暮れるとヒゲナガが羽化して、
 いいニジマスがライズしてくれて、
 エキサイティングなダブルヘッダーの日々だった。
 
 とっぷり日が暮れるまで釣って、
 川沿いをぶらぶら歩いて家に帰るとき、
 いつも通る小さな橋の下をのぞくと、
 水面がユラッと動いたような気がした。

 「あ、いる!」

 下流に回って、
 暗がりのなか、
 かすかに見える水面を凝視。
 待つ間もなく、
 流れのスジがぶつかる橋桁の際ギリギリの水面が、
 二度三度グランッと揺れた。
 重量感たっぷりの、
 ライズの輪が何度もひろがった。

 「お、ごっついやんけ!」

 ・・・でも、いま狙ったら不利や・・・
 もう真っ暗や・・・。

 帰ってから、
 そのライズが気になってしかたなかった。

 夜のうちにどっか移動してしまうのとちゃうか?
 いつものように夕方を待ってたら、
 誰かが狙ってしまうのとちゃうか?

 布団の中で妄想が広がる広がる・・・。

 ごそごそ起き出して、
 夜が明けるのを待った。

 川辺には、
 夜のうちに羽化したらしいヒゲナガの脱皮殻が、
 いくつも漂着していた。

 問題の橋のはるか上流から、
 「ダ~ルマさんがこ~ろんだ」状態で、
 ジワジワにじり寄って、
 射程距離まできたところで、
 ライズしていた場所を凝視しながらタバコを一本吸った。

 水面には、
 何の変化もない。

 「もうおらんのちゃうか?」
 「やっぱこの時間帯はアカンのちゃうか?」

 と、
 そんなネガティヴ・ムードが功を奏した。

 ダメでもともと・・・お気楽気分のおかげで、
 一投目から、
 普段めったにない「う~~、このドリフトいいかも出るかも・・・」
 なアプローチになった。

 沈んでるような、
 浮いてるような、
 そんな感じのフライが橋桁の際ギリギリの、
 点のようなピンスポットに、
 ムッチャいい感じで流れ込んでいって・・・
 
 静かな水面なのに、
 なんでか、
 どうしてかわからんけど、
 予感があった。

 「あ、出る・・・」

 と直感で感じたのとほとんど同時に、
 水面がユランッと揺れた。
 
 アワセもいい感じだった。

 小川のような小さな川で、
 魚雷のようなサカナが、
 狂ったように暴れまくった・・・。

 橋をくぐり、
 はるか下流まで走らされたかと思うと、
 サカナがいきなり反転して、
 ぼくのすぐ脇を通り抜けると、
 こんどは上流に向かってどこまでも激走した。
 水を蹴散らしながら追いかけた。

 密集した梅花藻の下に、
 勢い余ったサカナが、
 ズバーッと突っ込むこと数回。
 そのたびに蹴り出したり、
 藻をどかしたり・・・。

 「バレんなよバレんなよバレんなよバレんなよ・・・」
 ゼイゼイハアハア言いながら、
 呪文のように声に出した。

 冷や汗と、
 激しい運動の汗が、
 ない交ぜになって流れた。

 念のために持参した、
 いつもより大きなネットにサカナを突っ込んだ時には、
 思わず「グハッ」と吐息が漏れた。

 その頃には、
 早朝の冷気は消えうせて、
 陽の光がサンサン降り注いでいた。

 「うっわ~~~~メチャクチャええサカナ!!」

 写真を撮って、
 サヨナラして、
 歩いて家に帰った。

 たった一回投げただけで、
 何年経っても感動が色褪せない釣り。

 そんな最高級に極上の釣りが、
 家から目と鼻の先で経験できたってところが、
 ぼくにとっては、
 喜びや感動をより深くしてくれるのだった。

 今夜は、
 全開バリバリ釣り自慢ですグハハ・・・。
 
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 で、
 使ったフライはコレ。
 リスの背中の毛を巻きつけただけの、
 シンプルなマドラーミノーの私家版バリエイション。
 のヒゲナガ・サイズ。
  
 実は、
 写真のような新品出来立てホヤホヤのフライではなく、
 この釣りの数日前まで出かけていた北海道釣行で使って、
 そのままずっとベストのパッチにつけっぱなしにしていたのを使った。

 ずさんなフライの管理が招いた幸運ってわけ。

 と、
 そのヘンの話しはまた次回に・・・。

 
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