BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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スパドラー
 今をさること、
 およそ60年近くも前の話しから・・・

 ミネソタ生まれのアメリカン・スタンダード「マドラーミノー」、
 巨人ジョー・ブルックスによってアメリカ西部各地の川に伝えられ、
 ダン・ベイリーやジャック・デニスといった、
 ウエスタン・フライフイッシングの基盤を築いた人物たちによって、
 またたくまに大物キラーとして広く知られるようになった。
 そして、
 そこを出発点にして数多くのヴァリエイションが生まれることになった。

 デイヴ・フィットロックの、
 「フィットロック・スカルピン」しかり、
 「デイヴズ・ホッパー」しかり・・・。

 で、
 そんなマドラーミノーの最も初期のヴァリエイションとなるパターンが、
 ダン・ベイリーの手によるカジカを暗示したフライ、
 「スパドラー」だった。

 どうでもいいことなんだけど、
 前々から思っていたけれど、
 「スパドラー」って、
 カジカの英俗称「スカルピン」と「マドラー」を組み合わせた造語?・・・。

 だとしたら、
 こうしたシャレ言葉遊びが大好きなぼくとしては、
 「うまい!」座布団五枚・・・。

 というのはさておき、
 クリーやヴァリアント系のダンダラ柄のハックルをフラットに巻きとめてカジカの幾何学模様な背中を表現・・・。
 太めにぐるぐる巻いたクリームや黄色のシェニールやダビングボディでお腹を演出・・・。
 そしてディアヘアーを扁平に平たく刈り込んでカジカの頭を模した、
 当時のオリジナル・スパドラーのいかにもカジカなフォルムとデザインは、
 今もなお現役バリバリ。
 さらに言えば、
 当時と較べれば飛躍的にさまざまな素材が使える現在では、
 それらの素材を応用して、
 効くストリーマーを捏造するヒントを示唆してくれているし、
 いろんなアイディアの源泉としても、
 多くの可能性に満ちているように思えるんだけど・・・。

 で、
 そのささやかな作例のひとつを・・・。
20061219124415.jpg
 コック・デ・レオンのサドルパッチから取ったハックルに、
 パートリッジの翼の根元付近に生えている羽根をエラにして、
 ヘッドをマーブル仕様にフレアさせて刈り込んだ私的スパドラー。

 それを横から見ると・・・
20061219124431.jpg
 こんな感じ・・・。
 扁平なヘッドと、
 フラットなウイングで、
 ペッチャンコな印象・・・。

 水に濡れると、
 もともと柔らかなハックルストークが、
 さらにフニャフニャになるレオンのウイングを支えつつ、
 フライの水中での安定したバランスにも貢献し、
 よりカジカらしさを演出する獣毛のアンダーウイングと、
 ボサボサフワフワに毛羽立っているダビングボディにもご注目。
20061219124449.jpg
 このアンダーウイングとボディに使った素材は、
 ともにヒグマの毛・・・。
 光の当たる角度によっては、
 えもいわれぬ妖艶な金色にきらめくガードヘアーをアンダーウイングに使って、
 その根元付近のアンダーファーを基調にして、
 アレコレのダビング材をブレンドしたのち、
 ボディをボサボサにダビングした。
 テカテカと光沢感のある淡いタン色のアンダーファーが、
 カジカのお腹に使うといかにも・・・って感じに映る。

 と、
 とってもアンユージュアルで珍品レアな素材を自慢してみたけれど、
 コレでなきゃだめってことでは全然ないので、
 くれぐれも念のため。

 染色したポーラーベアーを筆頭に、
 同じように使える優れものがウジャウジャある。

 むしろココでは、
 このテの獣毛はヘアウイング・タイプのストリーマーやサーモンフライだけでなく、
 もっともっといろんなことに使えるよ・・・って言いたいわけだ。

 というような作例のいろいろや、
 ひとつの素材を楽しく効果的に使い倒すためのご提案は、
 フライのジャンルを問わずた~くさんあって、
 もっともっとい~~~っぱい載せたいけれど、
 その作業はとってもダンゴムシ・・・
 いかんともしがたいところです。
20061219133937.jpg
 
 というわけで、
 ヒグマの毛にたかる、
 ヒグマの毛で作ったハゼドンたちで本日の〆。。。
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