BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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スペントナット
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 むかしむかしのお話しじゃ・・・

 湧き水の川でライズするマスをドライフライで狙う釣り・・・
 そんなフライフイッシングの王道でもあり花道でもある釣りの偉大なカリスマ「フレデリック.M.ハルフォード」を筆頭に、 
 大英帝国ではモンカゲロウの仲間(Ephemera Danicaなど・・・)のスペントスピナーを指して、
 「スペントナット」と呼んでいたらしい。

 で、
 このエクステンデッドボディのフライは、
 そのハルフォードの考案による「スペントナット」・・・のようなもの。
 なんちゃってスペントナットもどきだ・・・。

 レシピも巻き方も、
 おそらく正確なフォルムさえも、
 まるででたらめ・・・。
 
 でもいいの・・・
 
 今をさることおよそ百年前、
 かの地のチョークストリームでは、
 モンカゲロウのスピナーにライズするマスに、
 こんなフライを使っていたのだなあ・・・
 などと、
 いにしえのフライフイッシングに想いを馳せるための、
 ぼくの戯れで、
 気分だから・・・。

 シンセティック素材のタイイング第一人者の名声をバッサリ切り捨て、
 どういう経緯があったのか、
 徹底したフライフイッシング・ヒストリアンとなったジョン・ベッツが、
 オリジナルを忠実に再現したというスペントナットの写真を見ながら、
 自分の手元にある素材を使って真似てみた。 
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 当時は「デタッチドボディ」といわれていた、
 エクステンドさせたボディに使った素材は「ホースヘアー」、
 馬の尻尾の毛・・・。

 モンカゲロウのスピナーの、
 透明感のある硬質なボディの質感を、
 馬の尻尾の毛で表現してある。

 ボディの末端には、
 カゲロウの卵塊を模したエッグサックもついている。
 こんなひと手間は、
 この時代の「昆虫の姿を写実的にフライに表現する」
 という風潮を如実に示している。

 のだけど、
 現在のモダンエイジなフライに馴染んだ視点から見ると、
 このエッグサックの存在は、
 往年、
 いにしえ、
 古典、
 といった雰囲気やムードを醸し出すスパイスとして、
 ピリリと効いているように思える。


 フライフイッシングの歴史をひもとけば、
 モンカゲロウの仲間たちが、
 いかにタイヤー心をくすぐる存在であったかがよくわかる。
 英米問わず、
 我々の楽しみの基盤を築いてくれた、
 過去の偉大な人物たちが、
 それぞれのセンスで、
 さまざまな素材を駆使して、
 いろんなモンカゲを作っていた。
  
 それらの古典が、
 現在のフライフイッシング事情に即しているかどうか、
 使えるかどうか・・・
 などという、
 議論にもならない野暮は抜きにして、
 いろんな古典モンカゲ・フライを、
 これからも機会あるごとにボチボチと、
 アレコレ取り上げていきたいと思ってます。

 題して、
 「偉人さんのモンカゲロウ」

 そのシリーズ第一弾は、
 やはりこの「スペントナット」から・・・ってことで。
 
 
 
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