BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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いつもの「アレ」Ⅲ
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 いつもの「アレ」の基本というか標準型。
 ボディは、
 極細激ファインかつ吸水性に富んだ素材を、
 なんやかんやブレンドして、
 濡れたときに自分の狙い通りの色になるようにしたやつを、
 ゆる~くテーパーかけながらダビングしてある。
 
 ソラックスはヘアーズイヤーを基調に、
 やっぱりアレやコレやブレンドして、
 モコッて盛り上がった感じにダビングした。

 ミックスマンて呼んでくれ~、
 ってくらいブレンドするの大好き・・・。
 このフライに限らず、
 なんかっちゅうとダビング材すぐ混ぜるねん。 

 ハックルはこんなの・・・
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 色の銘柄がどうとかよりも、
 ここではハックルの芯が黒いところにご注目。
 このテのハックルをパラシュートに巻くと、
 当然インジケーターの周囲が黒くなる。
 それがこんなフローティングニンフ仕様のフライだと、
 パッと見の印象が、
 羽化直前のニンフの盛り上がったウイングケース、
 もしくは割れかかってウイングが伸びつつある状態、
 などなどの、
 いかにもな感じを表現することになる。

 なんちゅうか、
 モヤモヤとファジーな生命感が強調されるっていうか、
 たったこれだけのことで、
 フライがより活き活きして見えるように思える。

 このような小粋な小技は、
 およそ100年くらい前の大英帝国で、
 G.E.Mスキューズっていう、
 ニンフ&イマージャーの釣りの父であり偉大な巨人が、
 もうすでに自らのイマージャー・パターンでやってる。

 これはその転用というか応用ってわけ・・・。
 歴史はとんでもなく深くて斬新で、
 おもしろヒントでいっぱいだ。
 
 写真のハックルは濃いめのダンバジャーFromヒーバートなんだけど、
 これでなくてはダメってことでは全然ない。
 シルバーバジャーでも、
 ゴールデンバジャーでも、
 ホワイティングでもヒーバートでもメッツでも、
 お手元のお気に入りのやつを使ってね。

 ただし、
 ハックルを巻く量と厚さ、
 その密度、
 ファイバーの長さなどに関しては、
 使う場所によっても、
 狙うサカナのスレ度によっても、
 いろいろ変えて使ってる。
 現場でチューニングすることも多々ある。

 目安として、
 ファイバーの短いハックルを厚く巻くよりも、
 長めのをパラッと数回転巻くほうが、
 ぼくとしては使いやすく、
 かつ効くように思ってる。

 なので、
 完成品フライとしてお客様に渡すのは、
 そんな感じに巻いてる。 
  
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 で、
 上の写真のフライと同じ素材のボディが濡れた状態・・・。
 前回登場のニジマスの川で、
 まったく同じような状況で釣れた、
 別のサカナの胃内容物と並べてみた・・・。
 アカマダラっぽいのとか、
 フタバっぽいのとかと、
 フライのサイズがほぼ一致しているところ、
 ものすごく大事なんだけど、
 ここではボディの濡れ具合の質感をよく見てみて・・・。

 濡れることで、
 いい具合にボディの色が変化している。

 あまり問題にされないけど、
 ほとんどすべてのダビング材は、
 濡れると色がくすむ、
 あるいはフックの地が透けて色が変化してしまう。

 フライが乾いた状態で、
 なんちゃらカゲロウのボディの色を忠実に再現したとしても、
 濡れたら即ワヤクチャっていうのではちょっとナニでしょ。

 なので、
 この色のくすみを食い止める、
 もしくはそうなることを計算にいれてボディを巻くために、
 下地にアレコレの細工を施したのちにダビングするわけだけど、
 この作業にあまり手間はかけたくないし、
 それによってボディが太くなりすぎるのも避けたい・・・

 ってところでアレコレやってたんだけど、
 4年前だったかフトしたことで、
 「なんでこんな簡単なことに今まで気ィつけへんかったんやろ」
 ってくらい単純簡便、
 かつものすご満足、
 って方法を発見採用・・・。

 そしてその方法は、
 今やこのテのフライのみならず、
 ダビングボディの発色を狙い通りにしたいフライなら、
 ウエットだろうとスタンダードなドライフライだろうと、
 パターンを選ばず活用しまくるようになったのだった。

 ひとつのフライをいじくり倒すことで得られた発見が、
 応用次第でもうあっちこっちで活躍するという典型的な好例のひとつというわけ。

 と、
 今夜はささいな発見を、
 いかにも大げさに劇的に綴りつつ、
 いつもの「アレ」話しは、
 まだまだ続きます。
 
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