BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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いつもの「アレ」 Ⅳ
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 春の突風が、
 広い河原と開けた川面を吹き抜けている。

 いつも、
 ・・・この風さえなければなあ・・・とつくづく思う。

 時として、
 投げるのもままならない強風。
 その隙間をついて、
 気まぐれなアマゴのライズを狙う。

 いいサカナがライズするのは、
 たいていあっちのほう・・・
 
 トリックキャストもへったくれもなく、
 ライズ地点まで投げるのがようやっと・・・といった感じ。
 
 と、
 そんな釣りだけど、
 難行苦行の果ての感動と感激、
 そして達成感は、
 はてしなく大きくて深い。
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 まるで銀の延べ棒のような魚体が、
 大きな川に浮かび流れる小さなドライフライに向かって浮き上がり、
 バクンッとくわえた刹那、
 ギラギラギラギラギラ~ッッと輝きながら、
 キリモミして突っ走るのを見ると、
 すべての苦労が報われる。
 
 いつもの「アレ」は、
 このダイナミックな本流と、
 箱庭のように小さな湧き水の川の、
 相反する流れを舞台に、
 ちっとも愛想良くないけど、
 切なくなるほどいいサカナを相手に、
 どんどん贅肉をそぎ落としつつ、
 今に至る・・・って感じだ。

 なので、
 「またコレかあ・・・」などと言いつつ、
 古女房的愛着もひとしお・・・。
 
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 かれこれ四年前だったか五年前だったか、
 晩春のころの午後、
 ヒメヒラタカゲロウの羽化と流下にあわせて起こったライズを、
 連れと二人して釣って、
 ためしに胃内容物を吸い出してみた。

 ジュバジュバ音を立てて、
 おびただしい量のヒメヒラタのイマージャーやダンが出てきた。

 「すげえなコレ・・・」

 そんなヒメヒラタの塊りを眺め回して、
 ものすごく印象に残ったことがあった。

 カゲロウの体節・・・
 つまりフライでいうとリビングの部分が、
 とにかくまず最初に目に鮮やかに映り、
 そして印象に残ったのだった。

 次の日、
 連れと河原でライズを待ちながら、
 ヤツがティペットに結んでいたフライをフト見ると・・・、
 「やっぱソレ、きのうのストマック見たからやろ?」
 思わず笑うと、
 「だってスゲ~目立ってたじゃん」
 ヤツはちょっぴりはにかみながら、
 シマシマ模様も鮮やかなヒメヒラタ・サイズの、
 巻きたてホヤホヤのいつもの「アレ」を、
 フックキーパーに引っ掛けたのだった。

 かくいう自分も、
 前の晩はリビングを強調したフライ捏造にハマってたんだけど・・・。

 という一件があってから、
 いろんなカゲロウのイマージャー、
 もしくは羽化直後のダンのボディをしげしげ眺めると、
 やはり・・・・。

 というわけで、
 それからはタイイングデモのたびに、
 「カゲロウの体節って大切やと思うんですよ」と、
 会心の一発をかましては、
 ドン引きすべりまくり、
 失笑されてるワタシです・・・。
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