BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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マイブーム
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 Black Spider from W.C.Stewart (1857)
 TMC102Y の13番にチョロッと巻いただけの茶色のシルクの隙間から、
 綿ぼこりのようなスターリングのハックルが生えているようなかんじで……、 

 かれこれ 3か月ほど、
 たくさん巻いたらいつのまにか満足できるのがサラッと巻けるようになった。


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 Red Tag variation
 ホワイティング・アメリカンの茶色のブラックレース・ヘンネックを3回転。
 ヘッドに極細のコッパーワイヤをあしらった。

 数日間がっつり張りつめた巻き仕事がひと段落して、
 ホッとしながら風呂あがり、
 寝る前に一本いま自分の巻きたいものを巻こうとおもって、
 手慰みにササッと巻いてみたらハッとするほど上手に巻けたのでトキめいた。

 いっぱい巻いたので指がこなれてきてるみたい。
 数を巻くって重要だ。


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 Lead wing Coachman
 TMC113BLHの10番。

 ブロンズ色のピーコックハールに金色の細いメタルのフラットティンセル。
 黒いラインのはいった茶色のヘンハックルを2回転。
 陽の光を存分に透過する鉛色の薄い和紙のようなクイルウイング。
 なにからなにまでクラシックな風情に心憎いかんじで調和する最新モダン・フライフックの妙。

 粋だなあ。

 「うっわコレどうやって巻いたんだろう?」
 なんて、
 見るからに手の込んだややこしいのとか、
 装飾のかぎりを尽くした豪華絢爛なのとか、
 それはそれでいいんだけど、
 すごくたのしいんだけど、
 
 その一方で、
 「こんなの誰でも巻けるじゃん」
 なんて、
 単純でシンプルでわかりやすいのをチャチャッと巻いて、
 見る人が見れば「オオッ」と唸ってニヤ~ッとするような、
 じぶんにしか表現できない「味」がにじみ出ているような……、

 そういう深さもまた、
 オツだねえ。

みの毛ブンブン
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 たとえば無垢の子供が白紙の状態で描いた「はじめての毛バリ」のお絵描きのような、
 はたまた古代マケドニア時代の漁民が昆虫の脚や動物の骨のトゲを釣り針にして作ったような……、

 垢抜けず土臭くバタくさく古臭く、
 効率と結果こその時代にあっては、
 もはや誰にも振り向かれない、
 これぞいにしえの時代の遺物のような……、

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 んが、
 そうでありながら、
 その裏側をのぞき見れば、
 現代モダン・ハックル最先端の科学の髄がその刃先を鋭くギラッと光らせているような……、

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 嗚呼 BUZZ HACKLE 直訳して「みの毛ブンブン」

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 フライというものは、
 浮かそうが沈めようがどんな素材をつかおうが、
 程度の差こそあれ濡れれば必ず水を吸うし、
 素材のなかを水が通る。

 さすれば、
 とうぜんフライの重さも変われば水馴染みも流れへの干渉も、
 おサカナさんの暮らす水の中では、
 もうなにもかもが影響を受けまくるわけで……、

 かんがえてみれば、
 この当たり前すぎる現象こそが、
 あるいみ「本質」のひとつではないかと……、

 そんなわけで、
 「みの毛ブンブン」のさらなる変化と進化にご期待ください…………ますか?
 
浪漫なんだぜ。
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 マーヴェリック社屋にて……、

 ホワイティング社から届いたばかりのギニアフォウルのコンプリート軍団を、
 ドバサッと箱から全部出して検品しながら、
 スタッフの皆さんと今後の展開について、
 あ~だこ~だとディスカッションしているところ。

 それにしても改めてでっかいなこのギニア。
 床に広げると圧倒される。

 「これさあ、たとえばマンモス・ギニアとかマキシマム・ギニーとか、
 なんかそういう勇ましくてビッグな名前で販売したいくらいだよね」

 おもえば、
 かれこれ一年前、
 ホワイティング博士から「今、こんなのも養鶏してんだけど、どうかな?ちょっとつかってみてくれる?」
 との打診と共に、
 このギニアが我が家にやってきたとき、
 その巨大さにビックリしながらも、
 とくに需要のもんだい、
 そして価格面からも、
 そのときはあまり色よい返事はしなかった。

 のだが、
 これまでにも当ブログにて紹介したように、
 8/0サイズの特大フックにさえ余裕でハックリングできること、
 それにとうぜん小さなサイズに向いた羽根も盛りだくさん。
 そして、
 ナチュラルもダイドもふくめてホワイティングらしい冴えた発色。

 一年間みっちりつかってみて、
 考えがガラリとかわった。

 正直言って、
 商売する側から見れば、
 けしてバンバカ売れるものではないかもしれない。

 が!、
 たとえばフルドレス・サーモンフライを巻いている方や、
 イントルーダー系やストリーマーなどで本流一発の方、
 あるいはウエットフライにドハマリしている方、
 なんならこれからウエットフライやサーモンフライに挑戦してみたいとおもってる方、

 そういう方々が現在どれくらいおられるのかはまったくわからないけれど、
 そんな少数派にとってこのギニアは、
 たまらない副音かつ超強力な素材になりえるはず。

 そして、
 こうしたコンプリートの素材をはじめて手にされる方なら、
 全身すべて「有効活用」できるギニアならば、
 いろんな部位の羽根にダイレクトに触れながら自分のタイイング・イメージを自由に膨らませる、
 あの喜びと醍醐味を体感するには、
 またとない最初の教材にもなり、
 その後もず~っと使いつづけられる素材になる。

 「このギニアはいろんな意味で現在社会への挑戦やで。羽根屋がコレ売らんでどうするねん?」

 おもっくそ大口たたいて直談判。

 「あんたがそう言うなら、わしらもモロ肌ぬぎまっせ」
 とお応えしてくれた博士とマーヴェリックのみんな。

 そして今回の運びとなりました。

 このギニアには、
 我々の現代フライフイッシングとタイイングへの、
 いろ~んな想い、
 そして願いがこもってますねん。

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 と、
 そんなことを話しあって、
 ギニアの検品も終えて、
 ちょっと一服しようかというとき、

 玄関のところでイッピキさびしそうに寝ていたルナと目があったので、
 「ルナ~、こっちおいで」
 と呼ぶと、
 ルナがガバッとおきあがって(え?いいの?遊んでくれるの?ウッヒョ~~~いくいく~~)みたいなパッとした顔になって、
 テッテッテとぼくの足元まできて、
 太ももにズリズリ~ッと身体を撫でつけながら、
 いつものようにその場でデングリ返ししながらドテッ腹おっぴろげ、
 (さ、なでて、グワングワンなでて…)という顔をしてボクを見あげた。

 「ル~~~ナ~~~、ほんまにも~~メチャメチャかわええな~~~」

 デレッデレでしゃがみこんで、
 ワシャワシャしながらジャレまくっておりますと、

 「は~い、ビゼンさ~ん、ルナー、お顔あげてコッチ見てスマイルしてくださ~い。写真撮りますよ~」

 といきなり声をかけられて、
 「んあっ?」
 みたいなかんじで、
 顔をあげた瞬間にパシャリと撮られちゃったツーショットで~す。

 写真見て大爆笑。
 どっちもまったくおんなじ表情になってんじゃん。

 ボッケ惚けお間抜けフェイス満開のひとりとイッピキでえ~す。

 帰宅してからも、
 ちょっと気分が沈んだりダレたりすると、
 この写真を眺めちゃうワタクシ。

 だって平和なんだもの。

 これはぼくの経験から得た真理のひとつだとおもってんだけど、
 そこのお宅で飼われているワンちゃんと気が合うと、
 かならずその飼い主の方とは末長い親密なお付き合いになる。

 これ、
 これまでに例外がひとつもないんだよね。

 
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 コック・デ・レオンのコンプリートウイングの話しもしよっか?

 まずはコレを見てくれる?
 これはメスのコンプリート・ウイングなんだけど、
 もう羽根全体がグッチャグチャ。
 肝心のセカンダリークイルのところなんか、
 先端はすべて千切れてファイバーもバッラバラ。

 もはや崩壊、
 といった有様だ。

 もちろん、
 こうなってしまうと残念ながら商品にはならないので破棄するんだけど、
 参考にしたいとおもってゴミ箱から持ち帰ってきた。

 でも、
 これがレオンたちの普通のありのままの姿なんだよ。

 なんちゅうてもヤツらは「生まれながらの戦闘鶏族」
 スーパーサイヤ人もドン引きの気性の荒さ。
 ケージのなかでさえ、
 死ぬまでバッサバサ暴れながら何者かにケンカ売ってはるから、
 羽根がぜんぶ擦れ切っちゃって、
 養鶏されている何百何千のレオンのほとんどはこの惨状となる。

 なので、
 商品になるクオリティのものなんか、
 全体の数パーセントだろう。

 という事情を知っている者からすれば、
 商品として流通されるレオン各種のコンプリートウイングは、
 もはやほとんど奇跡ではないか?
 としか思えないのだった。

 そして、
 こんなバッサバサにちぎれ果てたレオンのなかから、
 ほんの数羽しか採れない「奇跡のウイング」を探しだし、
 しかるべき手間と処理を経て、
 ようやく日本に送られてくるんだけど……、

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 そこでもまたさらに徹底的に選別されて……、

 乱れているのが普通なレオンのクイルに蒸気を当てて、
 すこしでも美しい状態にクイルを直して……、

 「ぐわ~~、この作業、気が遠くなるなあ。
 あのさ、この作業ってコンプリートからクイルをバラした状態だとメチャ簡単にできるわけやん。
 しかも、個人でやるぶんには「クイルの蒸気当て」ってメチャたのしい作業になるじゃん。
 なので、そのへんの解説をみっちりやってさあ、
 購入された方各自で修復作業をやっていただくっていうほうが効率的ちゃうの?」

 などと御意見してみましたところ、

 「それはダメ!やっぱさあ、すこしでもキレイにして、ちょっとでも美しくお店に陳列してもらいたいじゃん。
 そのためにコチラでできる労は惜しまないっていうのが基本だし、大事なことだとおもうんだよね」

 一刀両断で却下されました。

 頭が下がる。

 約一週間、
 どこにもいかず作業場に缶詰めになって、
 朝から晩まで山のように積み上げたレオンやブラマーの翼にまみれて、
 一羽一羽の羽根に蒸気を当て、
 乱れ切ったウイングの修復作業。
 それが一段落したら、
 こんどはグレーディング……。

 たいへんな作業やなコレ…などとお互い労をねぎらいながら最終日の夜。

 気心の知れた仲間たちが三々五々集まってくれて、
 みんなで晩餐会。

 そのとき、
 この一週間ぼくらの仕事っぷりを折りに触れて見ていた女性スタッフの方が、
 みんなにこんなことを言っていた。

 「もうねえ、傑作だったよ。いっぱしのオッサンたちがさあ、机のうえに鳥の羽根をドバ~ッとひろげて、
 それを囲んでず~っとワイワイワイワイやってんの。
 それがもう、ほんっとにたのしそうで……あんまり可笑しかったから、
 その様子をこっそり写真撮っちゃったわよ」

 「ドハハハハハハ」

 ほんとに心底楽しいとおもえる、
 血湧き肉躍るようなプロジェクトの末端に関わらせてもろて、
 なんとシアワセなことだろうか。

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 「でもこれさあ、ビゼンさんが最初のキッカケつくったんだよ」

 「あれ、何年前やったっけ?まだ静岡におったときやから10年くらいまえだったっけ?」

 「そうそう、はじめて一緒にコロラドのホワイティング行ったとき、
 ホワイティングの連中がここぞとばかりにキレイな羽根や工房見せようと案内してるのに、
 ビゼンさん、とつぜん焼却炉のとこ走っていって、
 スキニングされてバラバラになったレオンの御遺体が積み上がってる山のまえにしゃがみこんで、
 血まみれのレオンのウイングをいきなりつかみあげたかとおもうと、

 コレすっげえ!コレ欲しい!コレちょうだい!

 つって叫んだんだよ。おぼえてる?
 あの瞬間がすべてのはじまりだったんだよ」

 「あのときの衝撃と感動。忘れるわけないじゃん。でもさあ、そんなに皆ビックリさせたの?」

 「ん~~~、ぶっちゃけあのときあの場にいた全員ドン引きしてたね。このひと、なに考えてんだ?っておもったもん」

 「ウハハハハハハハ」

 
 ウエットフライのウイング素材として定番中の定番素材、
 たとえばヘンフェザントやターキークイルなんていう古典的素材もまた、
 かれこれ百年以上もまえは、
 その時代を象徴するような最新のクイル素材だったわけだ。

 そしてそれらの素材は、
 過去の遺物として歴史に埋もれることなく、
 現在も我々に脈々と受け継がれている。

 しかし、
 それ以降、
 現在に至るまで、
 そうした古典に匹敵する素材がでてきたかといえば、
 レア素材やアンユージュアルな素材をのぞけば、
 定番になりえる革命的といえるようなクイルウイング素材は見当たらない。

 つまり、
 ウエットフライのクイルウイング素材に限っていえば、
 何百年もまえからたいして事情は変わっていない。
 変化も進化も、
 その時代からほとんど変わらないと見ることもできる。

 古きを尊ぶ遊びなんだから、
 それが悪いとはまったく思わない。
 むしろ、
 すごく大切におもっている。
 
 しかし、
 コック・デ・レオン各種のクイルウイングは、
 そうした古典的定番素材と比較しても、
 その効果、
 そそられる独特の模様と質感、
 扱いやすさなどなど、
 ありとあらゆる点から検証して、
 なんら遜色がない。

 だけでなく、 
 ウエットフライ独特の大切な世界観となる古典的ムードを色濃く継承しているところも見逃せない。
 それでいて、
 これまでにまったくなかった新しいクイルウイング素材。

 そんなのって他にある?
 
 そんなわけで、
 たったいま、
 現在の、
 モダン・フライフイッシング時代にこそ、
 定番中の定番クイルウイング素材として気軽につかえて、
 広くつかわれて愛用され進化していくべき定番クイルウイング素材だと、
 個人的に強く確信している。

 これからも、
 重要なライフワークのひとつとして、
 コック・デ・レオンにはず~~っと深く関わっていきたい。
 しらずしらず、
 ぼくにとってはもはや他人ごととは到底思えない素材になってしまいました。

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 ちょっと面白そうなのもチラ見しちゃおっか?

 これ、
 コック・デ・レオンとグリズリーを交配させた、
 噂のグリズリー・パルドのコンプリートウイング。

 博士から、
 サンプルとして預かったもの。

 これはまだ誕生したばかりなので、
 これからコッテリ使い倒してみて、
 まずは自分が「これはイケる!イクべきでしょ!」とおもえたら、
 ガッツーンといきたいとおもってる。

 全体的にグリズリーの血が色濃くなっているようで、
 クイルウイング全体の色調が、
 純正ブルーダンを髣髴する青味がかったダンと、
 白みがかった淡いダン色がランダムにグラデーションがかっており、
 そのなかにレオンの名残りのマダラ模様が羽根の奥から浮き出ているような色調が、
 グリパルのクイルウイングの基本的特徴。

 なんだけど、

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 これはもう一羽のグリパルのコンプリート・ウイング。

 これ、
 一羽のレオンから採ったウイングのはずなんだけど……、

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 完全に、
 確実に左右対称のセカンダリークイルでありながら、
 この模様と質感のちがいはなんなのだ?

 で、
 さっそくこのクイルに沸かしたヤカンから立ち昇る蒸気をあてて……、

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 クイルのファイバーを修正しつつ、
 蒸気をあてることで羽根に潤いと艶をよみがえらせておいて……、

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 レオンのウイングとスロートハックルをつかって、
 古典的ウエットフライの定番のひとつ「アルダー」巻いてみた。
 サイズは6番。

 こうしてみると、
 グリパルのクイルのダン色って、
 北海道ならではの重要水生昆虫であらせられる、
 道民のぼくらには初夏の風物詩としてお馴染みの、
 あの「センブリ」のアダルトの翅の質感と色ですね。

 それで「アルダー」巻いてみたんだけど……、

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 クルッと反対側を向けてみれば……、
 
 「ヌハハハハハハハ」

 そんなわけで、
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 マンモス・サイズなギニアフォウル各色を我が家の床にひろげっぱなしにして、
 なにか思いついたらすぐ羽根をプチッと抜けるようにしつつ……、

 水玉模様や霜降り模様やゴマダラ模様に、
 あらためてドップリ浸りきっている春です。

 あ、
 それから、
 こんなお話しはしましたけれど、
 このギニアとレオンに関してワタシがやってるのは、
 「コレおもろいよ~こうやって使ってみて~」などなど、
 この羽根に関する解説と御提案とちょっとしたお手伝いだけです。

 販売しているわけではないので念のため。

 お求めは全国の優良プロショップでね…。



 
斑点鶏中毒通信
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 サイズ12番2Xロングに虫っぽいの巻くで~。

 ビッと3本つっぱってるテイルのファイバーの太さと模様いいっしょ?
 これは前回のときに取り上げた「レオンのウイングカバーを濡らして裂いてバラけさせてハックリング」したときの残りのファイバー。

 で、
 ソラックスとウイングにジーロンとレーヨン系繊維がっつり巻き止めた。
 いずれも、
 濡れるやいなやグイグイ水を吸って重くなり、
 まるで濡れ雑巾のような水馴染みに変貌する素材。



 で、

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 ジーロンのウイングのうえに、
 オーバーウイングとしてレオンのクイルウイングをかぶせた。

 華奢で細身なイマージャー・フォルム的小型ウエットフライを、
 ジーロンのアンダーウイングとレーヨンのソラックスにたっぷり水吸わせて重くして、
 繊細なフォルムのまんま、
 まるでウーリーバッガーやファジーなダビング・ニンフ、
 あるいはボディが水面下にめりこんだマシュマロ・ビートルのように、
 流れに絡みつくようにデレ~ッとゆったり流したいがための細工。


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 6番のウエットフックにシルバー・マーチブラウン的なセミ・ファンシー巻くで~。

 まんまソルト&ペッパー模様の白黒ゴまだら。
 これもレオンの雄のセカンダリー・クイル。

 スロートハックルとテイルに、
 ギニアの脇羽根をつかってみた。
 ギニアの背中から首にかけての霜降り模様やなくて、
 翼のしたにびっしり生えてる水玉模様のほう。

 霜降りの白黒ハックルはギニア・フォウルの真骨頂やけど、
 こっちの水玉模様の、
 白黒のメリハリが鮮やかに強調されるファンシーっぷりもまた、
 たまらなくヨロシイ。
 
 どっちをハックリングするかはお好みと気分でね……。
 だってウエットフライだもの。


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 ちっちゃいのん巻くで~。

 TMC102Y の11番に巻いた「アルダー」

 このくらいの小型サイズならば、
 ウイングにはセカンダリークイルもつかえるけれど、
 ウイングカバーをつかうとサイコウ。
 前回「濡らして裂いてバラけさせてハックリング」するとサイコーでっせとおススメしていた羽根。

 ファイバーがソフトでクイルの厚みも和紙のようにうすいので、
 使っていてウイングがバラけてきてからのフォルムも自然なかんじ。
 かつ繊細な質感が小型サイズに絶妙に合う。

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 バサアッとゴマダラ模様の特大ファジー系巻くで~。

 転じて4番のサーモン・フックに巻いたディーウイング風。

 ピーコック・スゥオード6本のアンダーウイングのうえに、
 レオンの雄のセカンダリークイルを細長くバーチカルに巻き止めた。

 このくらいのサイズまでなら余裕で巻けるセカンダリークイルが、
 コンプリートウイングにドサアッと生えてます。
 ケチケチせんと巻き倒せまくれるデ。

 そしてボディハックルにつかったのはウイングカバー。
 うえのアルダーのクイルウイングにつかった部分。
 この羽根をやねえ、
 濡らして裂いて乾かして…ハックル・セパレーター擦りこんでグルグルッとハックリングしてみ、
 こんなハックルになるんだよね。
 さながら幻の「タイガー・ヘロン」を髣髴する色柄模様。
 なんだけど、
 流れに負けないコシをかんじさせる硬さのファイバーは長過ぎず短過ぎず、
 こうしたハックルをつかいたい2~6番前後のフックサイズにぴったり。

 そんなハックル材が、
 4番フックのボディ全体にグリ巻きできるくらいの長さで採れちゃう。

 しかもいっぱい。

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 写真上のハサミのカット跡があるのがウイングカバー。
 そしてしたのカット跡のがセカンダリークイル。

 10番以下の小型サイズから特大サイズのウエットフライまで……、
 さらに、
 これまであるようでなかったハックル素材まで……、

 これからの拡がりがつくづく楽しみでもあり、
 あるいみ起爆剤足り得る素材。

 皆さんとともに、
 愉しみながら大切に育みたいです。

 
コック・デ・レオンおとこのマダラ道ルースター・クイル
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 いや~、
 どないよコレ?


 と、
 僭越ながらワタシは言いたい。

 こうして見てみると、
 なんかどこぞの亜熱帯やら砂漠やらに生息する、
 激レアというより禁断のカオリするようなエキゾチックな鳥の羽根みたい?

 これ、
 ぜんぶコック・デ・レオンの雄のセカンダリークイル。

 三羽分の雄レオンのコンプリート・ウイングから、
 一対づつセカンダリークイルを抜き出して、
 蒸気に晒してファイバーの割れや乱れを修復したもの。

 ぜんぶ模様と色合いがちがう。
 まったく同じコック・デ・レオンですよ。

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 レオンのコンプリート・ウイング(ルースターもヘンも共通)の、
 抜き取りたいクイルのところの根元をバキッと折るようにしてひらくと、
 目的のクイル材が簡単に抜ける。

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 ちなみにこのウイングはプロ・グレード。
 
 プロ・グレードというのは、
 「品質に劣る」というのではなく、
 とくにこのテのウイングのばあい、
 写真のウイングのように全体のクイルのファイバーがところどころ割れているとか、
 クオリティ高いのにクイルのごく一部にわずかな欠損があるとか、
 購入者側で簡単に修復可能もしくは小さなキズに目をつぶれば全体的にヒジョ~においしい……、
 という羽根がプログレードになる。

 というわけでプロ・グレードは、
 この千差万別の色柄模様をたくさんコレクションして、
 かつガンガン使い倒したい向きにはうってつけ。

 なのでプロ・グレードというよりも、
 「マニアっ子・グレード」ですね。

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 というのはさておき、
 このようにセカンダリー・クイルをウイングからズボッと抜くように取り外しますと、
 写真のようにそのクイルの根元に生えているちっちゃな羽根も同時にくっついてきます。

 これはウイングカバーと呼ばれている部位の羽根。
 まずはこの小さな羽根を……、

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 水に浸して、

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 しとどに濡れそぼらせてから、

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 羽根の先端のストークを指先でつまんで、
 そのまま左右にスーッと引っ張りながらストークを裂いていくと……、
 このような状態になる。

 これを必殺スロートハックルにハックリングするわけですが、
 これはひとまずおいといて……、
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 さっきのファイバー割れ割れクイル素材を修復。
 といってもメチャ簡単、
 
 沸騰したヤカンから立ち昇る蒸気を、
 クイル全体裏表にスーッとかざしてから、
 ファイバーをやさしく撫でてやると……、

 あらトッテモうつくしい。
  
 簡単というよりむしろカイカン。

 どないよコレ?ゾクッとするべ?。

 あと、
 さいきん鳥の種類を問わず、
 こうしたクイル材はファイバーの割れの修復など必要なくても、
 水蒸気を当てるようにしている。

 なんていうかねえ、
 羽根が潤うっていうか、
 生気がみなぎるようなかんじがする。

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 ごまだらスペックルド・ウイングのマーチブラウン風サイズ6番。

 スロートハックルとテイルには、
 さきほど半裂きにしたウイングカバーをハックリング。

 フックサイズ6番以上の大型サイズのハックルにつかうと、
 ファイバーの太さや硬さ、
 そして存在感のあるマットな質感など、
 柔らかすぎず硬すぎず、
 水流に負けてハックルがしぼむことなく、
 絶妙のスロートハックル素材になる。

 もちろん、
 大型サイズに対応できるファイバーの長さも充分。

 そしてこのマダラ模様と色!

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 シルバーマーチブラウン風サイズ6番。

 ボディ材以外はすべて上のフライとおなじ。

 ただし、
 スロートハックルを厚め長めにグリグリッと巻いて、
 そのかわりウイングをこじんまりまとめて、
 フライ全体のヴォリュームでアピールしようと巻いた上のマーチブラウン風とは対照的に、

 ほそ~いシルバーティンセル・ボディのコチラは、
 ウイングをドサッと長め太めに巻き止め、
 ハックルやテイルはスッカスカ、
 という体裁で巻いてみた。

 まるでヒゲナガのピューパのようなシルエットとサイズのウイングでアピールしつつ、
 あるていどのヴォリューム感あるのに、
 着水後すみやかに迅速に流れに馴染んでスーッと沈んでくれて、
 かつスイング中にウイングに受ける流圧でフライがブルブル揺れながら流れてほしいな……、

 なんて妄想ムンムンで巻いてみました。

 このように、
 6番サイズでも余裕でこんなぶ厚いクイルウイングが巻けちゃうところも、
 この妄想タイイングに拍車をかけてしまうようです。


 
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