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BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
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リフィニッシュ?リビルド?で締めくくる2018年
 2018年のワタクシのフライタイイングのしめくくりとして、
 ぜひともココでとりあげたかったフライたちです。

 もっちろん!
 ただいまものすごく熱烈販売中であります2019年カレンダーに掲載したフライのなかから、

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 Red Sandy と、

181230 (3)3
 Quinchat の2本。

 ともに、
 フルドレス・サーモンフライの古典。
 フルフェザー・ウイングなクラシック・パターンの銘作。
 そして、
 この道に本気で邁進するなら避けては通れないけど、
 ドーンとでっかい壁のように立ちふさがってくるかんじの登竜門的フライですね。

 で、
 ちょい話しは前後するけれど、
 ただいまはげしく精力的販売中!の2019年カレンダーには、
 ことし2018年に巻いたフライだけを掲載したいなとおもいました。
 そんなわけで、
 実戦フライもしくは額装フルドレスを問わず、
 個人的に今年の釣りとタイイングにとって素晴らしい思い出となってくれた、
 たくさんのフライたちのなかから、
 アレかコレかとヒジョ~に悩ましく身悶えしながら愉しんで選んだわけです。

 が、

 そうでありながら、
 じつはこの2本のフルドレス・サーモンフライは数年前に巻いもの。
 しかも、
 当ブログでも当時すでにクッソエラそうにわかったようなことほざいて載せておるのでございます。

 そのような過去のフライを、
 なにゆえあえてカレンダーに掲載したのかといいますと、
 この2本、
 製作してから数年後となった今年2018年、
 いろいろと修正および修繕を施して再構築したんだよね。

 この2本をこしらえてからこっち、
 ず~~~っといつかは直したい直したいと思いながら、
 ようやく念願かなったというわけです。

 ちょっと、
 見てくれはる?
140126(4).jpg
 これが、
 2004年1月26日付けの当ブログにて掲載したRed Sandy の写真。

 そして、
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 これが、
 今年の早春のころ、
 ギンギンにフルドレスサーモンフライ気分に浸っていたころに修正したやつ。



 おなじく、
130318(3)3.jpg
 これが、
 2013年3月19日付けの当ブログにて掲載したQuinchat の写真。

 そして、
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 これが、
 いっしょに来年のカレンダーつくろうぜ…と札幌「テムズ」と話しあってから、
 カレンダーに掲載したくてすぐとりかかった晩秋のころに修正したやつ。

 
 ね、
 ちがうでしょ?
 
 と、
 ドヤ顔満面でいわれても、

 どこが?

 としか言いようないでしょ?

 でもね、
 コレをつくった本人からすれば、
 もはや「似て非なるもの」と言いたい……もうずえ~んぜんちがう別物。

 ようやく、
 「うん、これなら良いかもしんない」
 と自分が自分で自分におもえるフライに生まれ変わりました。

 大満足の自己満足。

 と、
 そのように、
 自分がフライタイイングになにをこそ求めたいのか?
 を無言で主張し、
 また反映し、
 そして象徴している2本です。

 自己満足。
 
 すべてはここからはじまって、
 そしてここに集約するのじゃ。

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  招福丸福

  みなさま、
  よいお年を。


 
札幌「テムズ」35周年記念 & B's Fly Works 25周年記念カレンダーめっちゃ精力的に販売中のお知らせpart 4
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 しつこくてホンマすいません。

 ちょっと、
 独りごと言わしてもろて、
 ええですか?

 ニッポンのフライフイッシング産業のなかで、
 公私ともに誰もが認める末端の、
 さらにそのまた末端にようやく連なって、
 フライに関わるお仕事を細々マニアックにつづけてまいりました。

 って、
 これからもつづけるんですけど、

 そんな、
 吹けば飛ぶような超零細なお仕事ぶりではありますが、
 冒頭のタイトルにもありますように、
 なんと!はや25年もこんなことやっておりました。

 もういまさらとりかえしがつかない、
 って心境です。

 そんなとき、
 旧知の仲でもある札幌の老舗「テムズ」35周年とコラボさせてもらう光栄にあずかり、
 さらに!良きご縁があって、
 こうした印刷物になんの知識もない自分にお力とお知恵を貸してくださる、
 心強すぎる味方で、
 そして全面的に信頼できる方にも巡りあうことができた。
 
 さあ、
 お膳立てはすべて整いましたよと……、

 もうやるしかないですよと……、

 そして一念発起、
 一から十までじぶんの采配で、
 すべてじぶんのやりたいように、
 じぶんの好きなよ~に、
 自由にのびのび作ることができた、
 じぶんにとってはじめての作品(カレンダーだけどあえてこう言わせてネ)。

 もうね~、
 かわい~てかわい~てしょうがないのです。

 そんなわけで、

 2019年カレンダーまだまだガンガン販売中です。

 そして
 「買おうかな~どうしよかな~」と揺れているアナタの背中をそっと押したい販売促進活動と、
 ありがたくもすでにご購入くださった皆々様へのささやかなお礼を兼ねて、
 今回もまたカレンダーにとりあげたフライたちのなかから……、

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 北海道の夏の川といえば、
 もはや反射的にこのフライが思い浮かんでしまう、
 ぼくらの夏の申し子、
 そして永遠のスタンダード・ドライフライ、

 ロイヤルウルフ

 いってみたいとおもいます。

 もちろん、
 カレンダーでは8月のフライとして、
 「やっぱコレしかないやろ~」的な扱いでとりあげております。

 とはいえ、
 このテのスタンダード・ドライフライは、
 こんなフライでこそ釣りたいって気分や気持ちはあっても、
 とっても悩ましい問題が立ちふさがっておりますね。
 
 スタンダード・ドライフライの常として、
 キャスティング中に空気抵抗がかかりすぎて回転してしまう。
 そのため、
 ティペットがヨレてしまって釣りにならない。
 しかも、
 ちょっとバランスが悪いと水面にひっくり返って着水してしまう等々。

 この問題、
 なんとかならんのか?

 なんとかなります簡単に。
 とくに、
 ウルフ系の重量もあってバルキーなスタンダード・ドライフライにはうってつけ。

 と、
 今回はそんなハックリング隠し技タイイング・テクのご紹介です。

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 左が現在よく見かける、
 教科書通りのフォルムとバランスで巻いた、
 いわばノーマル・スタンダードなロイヤルウルフ。

 んで、
 右が現在のじぶんがつかっている、
 アレンジしまくりの私家版フォルムとバランスのロイヤルウルフ。

 一見すると、
 どちらも同じような作りなんだけど……、

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 フライを正面から見てみる。

 左ノーマル
 右が私家版

 全面ハックルびっしりの左ノーマルにくらべて、
 右の私家版をよく見てみると、
 なんかヘン。

 フライ上部、
 つまりウイング側は普通にハックルがびっしりなんだけど、
 フライの下側のハックルは心なしかスッカスカ。
 そしてなによりも、
 フライの下側のハックルのファイバーが、
 フライ上部のハックルよりも明らかにみじかい。

 これが最大のミソなんだけど、

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 そこんとこ解説するまえに、
 フライの下拵えの段階で、
 これもやっとくとさらにいいよ、
 という小技を。

 まず、
 ウイングの束を巻き止めて、
 つぎにボディのテーパーを巻きながら、
 テイルを巻き止めて余りをカットしたら……、

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 このように、
 テイルとウイングの下側にスレッドを回して、
 きつめに数回巻いておく。

 すると、
 テイル部分がフックシャンクを覆うように伸びるのではなく、
 シャンクからほんのわずか浮いた状態で、
 かつテイル末端がギュッと絞れた一点集中放射型に伸びることになる。

 たったこれだけのことで、
 フライの見映えが締まった印象になり、
 なにより水面でのバランスがグッと安定する。

 だけでなく、
 スレッドがウイング前方根元のギリギリに食い込むことで、
 使っている最中にいつのまにかウイングが前傾姿勢でナナメに倒れてくるという、
 ヘアウイングなウルフ・パターンにありがちなトラブルも防ぐことができる。

 機能も見栄えも一味違うかんじに巻けるデ。

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 で、
 ボディはいつものかんじに巻いて、
 ウイングを左右に分けて垂直に立て、
 ウルフらしく厚めのハックルにするために、
 二枚のハックルを巻き止める。
 そして、
 まずは一枚目のコックハックルをグリグリッと厚めにハックリングしたところ。

 と、
 そんな一枚目のハックルにつかったのは、
 ここではホワイティング・ハイ&ドライのダイド・コーチマンブラウン。
 ナチュラル系のコーチマンブラウンよりもファイバーが太くて艶と存在感があり、
 個人的には骨太な作りのウルフ系ウエスタン・パターンのハックルにダイド系は相性が良いとおもう。
 
 といいながら、
 二枚目にハックリングするハックルは、
 ヒーバート・ヘンハックルのナチュラル・ブラウン。
 ものすごく繊細でファイバーがヘニャヘニャのソフトなヘンハックル。

 ここ、
 ものすごく大事。

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 バイスに留めたフライをひっくり返して、
 フライ下側のコックハックルをすべてカット。

 このとき、
 下側のハックルを写真のようにピンセットで先につまんでおいて、
 スパッとカットすると切り過ぎなどの失敗がなく、
 作業がスムーズ。
 
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 一枚目にハックリングしたコックハックルの下側を、
 すべてカットした状態。

 んで、
 こうしておいて、
 二枚目のヘンハックルを、
 一枚目のあいだにグルグル普通にハックリング。

 ここでものすご~く大事なキモは、
 ヘンハックルのほうのファイバーの長さが、
 一枚目のコックハックルよりも心持ち短めなのを選んでハックリングすること。

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 そして、
 二枚目のハックルをハックリングして、
 ウイップフィニッシュしたら出来あがり。

 とくに難しいテクはなにもなく、
 このように見ると、
 いつもの見慣れたロイヤルウルフなフォルム。

 なんだけど、
 フライのハックル下側はソフトなファイバーのヘンハックルのみで、
 なおかつファイバーが短い。

 な・の・で・
 フライを投げているとき、
 空気抵抗が大幅に軽減されて非常に投げやすい。
 また、
 空気抵抗のかかる部分がフライ上部に集中するので、
 フライがひっくり返ったり逆立ちして着水するトラブルを防ぐことができる。

 またさらに、
 これも大きな副音だが、
 フライの下側がソフト・ファイバーなので、
 水面膜にファイバーがやわらかくフワッと触れることになり、
 水面でのバランスが非常に良い。
 なので、
 スタンダード・ドライフライの理想の浮かせ方、
 テイルとフックゲイプそしてハックル先端で水面を抑えて浮く「三点保持フロート」で浮かせることも可能。

 またまたさらに、
 肝心のフライの耐久性だが、
 硬いファイバーのコックハックルで、
 ソフトなヘンハックルを挟んでいる構造のハックルなので、
 乱暴に扱ってもファイバーが型崩れしにくい。

 なかなかに良いことづくめなハックリング・アレンジでございます。

 もちろん、
 ロイヤルウルフ以外にも、
 こうした縦巻きハックリングなスタンダード・ドライフライ全般にお役立ちです。
 とくに、
 フライサイズが大きいほどに、
 このチューニング・ハックリング・テクますます真価を発揮します。
 ということは、
 これまで悪魔の極悪空気抵抗に阻まれて、
 フォルスキャストのたびに空中でヘリコプターのように回転するばかり、
 トラブル多発のために、
 つかいたくてもつかえなかった巨大特大スタンダード・ドライフライ各種が、
 ものすごくスムーズかつ快適につかえる、
 という寸法。

 ぜひぜひお試しあれ。

 応用しだいで、
 つかえるビッグサイズ・ドライフライの幅と選択肢がグーンとひろがることうけあい。

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 と、
 そんなロイヤルウルフをとりあげた、
 カレンダーの8月のところのキャプションで、
 ……ヘンハックルを厚巻きしたロイヤルウルフ……という紹介をしたのには、
 このようなワケもあったのです。

 
 というわけで、
 毎度毎度まことに僭越かつ恐縮ではございますが、

 テムズ35周年 & 当社25周年の記念2019年カレンダー、

 ご注文ものすごくお待ちいたしております。

 オールカラー総天然色 B4サイズ
 価格は 1800円です。

 送り先を明記のうえ、
 bizen-m@olive.plala.or.jp
 まで、
 ご連絡いただければ、
 来たる2019年の「招福ご多幸巨鱒祈願」めいっぱい注入済みのうえ、
 年内はすぐに発送させていただきます。

 また、 
 もちろん!
 札幌「テムズ」でも店頭販売および通信販売しております。

 それでは、
 ぜひぜひぜひ!どうぞよろしくお願いいたします。

 メリークリスマス。
 
 
虹の里
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 きのう、
 我が集落での新年会の打ち合わせがあった。

 自治会長さんのお宅にお邪魔して、
 じぶんも会議に参加させてもらった。

 ここではいつも、
 年が明けて最初の日曜日に新年会をやるのが恒例なのだそうだ。

 じぶんはここに引っ越してきて来年で二年目を迎えるペイペイの新入り、
 それは知らなかった。

 「じつはその日は和歌山にある釣り具店で毛鉤作りの講習会に呼んでもらっているのです。
 なので残念だけどワタシは欠席になります」

 というと、

 「あ、それじゃあ来年の新年会はその次の週の日曜日にしようか」

 と自治会長さんがあっさり提案されて、
 皆さんも衆議一決で同意してくださった。

 「そんなそんな、わたしひとりの都合なのに、それは申し訳ないです」

 と遠慮すると、

 「なに言ってんの、ビゼンさんが来ないとおもしろくないでしょ~」

 と自治会長さんがおっしゃってくださって、
 皆さんワハハと笑って新年会の日時が決まった。

 すごくありがたくて、
 そしてうれしかった。

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 ケタ外れに酷寒な土地に住んでいるのに、
 おかげでいつもあったかく暮らしている。
 
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 冬でも夏でも、
 野外でも屋内でも、
 水辺でもタイイング机でも、
 あたまのなかに虹がかかっていると、
 ハイになれる。
 毎日がとても満たされる。

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 そんなわけで今夜のフライ。

 以前も何度かとりあげたはず、
 我がお気に入り「チッチフルーティ・ベンフランクリン」の2018年ヴァージョン。

 毎年毎年飽きもせず、
 チマチマとマイナーチェンジを重ねてきたけれど、
 いまは当分コレでいきそう……って必殺の気分。
 なので、
 来シーズンの予告がてらチラッととりあげてみる年の瀬。

 ちいさな扇子状のスライダーヘッドが水面で引き波を立て、
 そのうしろでレオンのヘニャヘニャのサドル・ハックルが勝手に自律的にブルブル震える、
 ちょっとイカしたナウなヤングのカジュアル系パステルカラー・ダンシング・カディスのファンシー&マダラ模様モジャモジャ。
 

 
2019年カレンダー販売のお知らせ パート3 特大号
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 まずはなにをさておき、
 2019年カレンダーをお買い求めくださった皆々さま、
 ほんとうにありがとうございました。


 お寄せいただいたいろんな感想のお声に、
 ニッッタアとほくそ笑んでみたり、
 はたまた頬赤らめたり、
 胸がキュンキュンだったりと、

 なんともうしましょうか、
 もうひたすら感謝です。

 そ・し・て・
 2019年カレンダーまだまだ熱烈販売中!
 です。

 送り先を明記のうえ、
 bizen-m@olive.plala.or.jp
 まで、
 ご注文お待ち申し上げております。

 または、
 プロショップ札幌「テムズ」でも店頭販売および通信販売いたしております。、

 なにとぞよろしくお願いいたします。

 
 さて、
 というわけで、
 ご購入くださった皆様へのささやかなお礼と、
 販売促進活動を兼ねて、
 このカレンダーに載せたフライのなかから、
 今回はこの羽根にスポットを当ててお送りいたします。

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 当ブログでは、
 もはやお馴染みの「ワシミミズク」英名「ユーラシアンイーグルアウル」のセカンダリークイル。

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 この羽根のファイバーを数本、
 ゴールドワイヤーでもいいし、
 ゴールドティンセルでもいいし、
 ここではゴールドフラッシャブーつかったけど、
 そのような金色のヒカリモノといっしょにボディ末端に巻き止めて……、

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 両方ともダビングツイスターにスレッドでくくりつけて、

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 いっしょくたにクルクルッとねじって、

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 ボディに巻くと、
 ねじり飴のようになった金色のヒカリモノが、
 単純にリビングしたいつものスタイルではなく、
 フサフサのワシミミズク・クイルボディのあいだから、
 らせん状のマダラ斑点模様になって見える。

 クイルをねじってボディに巻くことで、
 メリハリと凹凸感のある昆虫の体節を表現しながら、
 そこに絶妙なキラキラ斑点模様が浮かび上がるので、
 この作業ものすごく愉しい。
 しかも簡単簡潔。

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 まずはクイル材をウイングケースにかぶせたスタンダードなニンフフライ。

 往年の名作スタンダード・ニンフ「ゴールドリブド・ヘアーズイヤー」ならぬ、
 「ゴールドスポッッテッド・アウルボディ・ニンフ」

 このボディが完全に濡れると、
 ワシミミズクのクイルの繊毛が、
 いかにも本物のメイフライ・ニンフの鰓ちっく。
 そしてクイル自体の透明感とあいまって、
 金色の下地と模様が自然な感じに浮かびあがって、
 たまらなく生々しい質感リアル。
 
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 そして御大ポーリー・ロズボロちっくなファジー系ニンフ。

 ボディの作りはまったくおなじ。

 ウイングケースには黒のマラブーの先っちょの束をチョコンとつけて、
 ソラックスのダビングをバッサ~と毛羽立たせてファジー感アップ。

 羽化直前、
 真っ黒に変化して盛りあがったウイングケースに、
 イマージングガスが溜まってパンパンに膨らんで、
 四肢をふんばりながら、
 川底から浮上しようともがき流れるイマージャー的ニンフ。

 
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 これもまたボディの作りはまったくいっしょ。

 羽化直前、
 水面直下もしくは水面膜の裏側に浮上した刹那、
 ウイングケースがいましもパカッと割れて、
 殻の中からダンが出てこようとする状態をファーネスのハックルで表現した、
 ソフトハックル的でもありイマージャー状態でもあるフライ。

 水面直下ニンフのゴッドファーザーかの「G.E.Mスキューズ」スタイルなイマージャー。

 と、
 そんな小難しいことはおいといて、
 10番から14番くらいのコレを、
 普通の渓流のドライフライ・シーズンに、
 アトラクター的にドライフライとまったくおなじように釣りのぼりながら、
 しかし水面直下を流してみ・・・・・・メッチャ効くでえ。

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 もちろんコレもボディの作りはまったくおなじ。

 ウッドダックのフランク・フェザーをダウンウイングに巻き止めた、
 ライトケイヒルちっくなフェザーウイングのウエットフライ。

 スイングもよし、
 ナチュラルドリフトもっとよし。

 そして、
 意外にもこのハックルがパラッパラのスッカスカのまんま、
 フロータント擦り込んで水面に浮かせると、
 ときどきものすごく素晴らしくグッド。

 顆粒状フロータントもしくはスプレー的フロータント推奨。
 ワシミミズクの濃密な繊毛が、
 このテのフロータントをしっかり染み込ませ抱え込むのじゃ。

 そして、
 ハックルで水面に浮かせるというよりも、
 ボディで浮かせるのじゃ。

 これがミソなのじゃ。

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 で、
 川底から中層を流れ下りつつ、
 水面直下に浮上して、
 水面膜に絡みつくように浮きつつ……、

 とうとう水面のうえにハッチ。

 トラディショナルなライトケイヒルの私家版ワシミミズク・クイルボディ・スタイル。

 もちろんコレもボディの作りはいっしょ。

 どのようなスタイルのフライのボディに巻いてもサマになるというよりも、
 絶妙な、
 たまらない生命感で、
 浮かせても沈めても機能性に富んでいて、
 しかもドキッとするほどリアル。
 そして、
 巻いていて全然飽きない。
 作業自体もすごくおもしろい。

 ワシミミズク・クイル超グレート。

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 そんなわけで、
 じぶんの現在の釣りとタイイングに、
 ものすごい影響を及ぼしているこの羽根で巻いたフライを、
 我がカレンダーに載せないわけにはいかないのでございました。

 そして、
 そんなフライと共に載せたカレンダー写真のニジマスは、
 ある晴れた春の日の真昼間、
 軽やかに流れる深瀬の瀬頭で、
 カパッカパッと静かな乾いた水音をたてて、
 盛んにライズを繰り返していた豊満なメス。

 しめしめとほくそ笑みながら、
 ワシミミズク・クイルのライトケイヒル10番を投じてみましたところ、
 「カパッ」
 秘めやかな、
 微かな水音ではありますが、
 脳の奥でいつまでも響いているカイカンの水音をたてて、
 吸い込んでくれたのでございました。

 で、
 そんな忘れえぬ我が追憶のイッピキを指して、
 「このニジマスのやさしげな瞳がとてもキレイで印象に残りました」
 というご感想をお寄せくださった方がおられました。

 このカレンダーを通して、
 いろんな方々の、
 いろんな視点を垣間見させていただいて、
 そのような見方もあるのかと感慨深く、
 ミツグほんとに愉しゅうございます。


 
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 ま~だまだいくよ~。

 マーチブラウン風なスタンダード型クイルウイングの私家版ウエットフライ。

 もちろんコレも、
 さっきまでのフライとボディの作りはそっくりそのまんま同じ。

 このボディに、
 どんだけハマってるねん?
 ちゅう話しやけどメッチャはまってます。

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 コック・デ・レオンのセカンダリークイル数種と、
 ニジキジやアンダーソンなどエキゾチック系キジのセカンダリークイルなど、

 ウイングにはクイル素材各種をつかったけれど、
 ボディの作りはぜんぶおなじ。

 どれもみんな馴染んでるでしょ。

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 本流の春、
 「ここ、ぜったいおるやろ」と信じて、
 春一番はこのフライでこそ釣りたいと、
 私家版マーチブラウン風8番をティペットに結び、
 流れの筋を読みつつ、
 しつこく粘りまくって、
 ようやくフライがス~ッと川底に向かう流れにはいった感じがあって、
 これは……、
 とおもって緊張しながらスイングさせた瞬間、
 ヌンッて感触で、
 いきなりギイーーーンとリールが逆転してがっちりフッキング。
 
 厳つく猛々しい当地ご自慢のオスのニジマスが、
 真っ赤なヒレをブワッとひろげて怒り狂っている姿に身も心もトロけながら、
 本格的なシーズン到来の喜びと期待で胸いっぱいになった、
 今シーズンのはじめでございました。

 と、
 このように、
 すばらしく個性に満ち溢れた、
 なんともいえない表情豊かな野性のニジマスが、
 我がフライをくわえて怒りまくっている麗しのお顔が、
 各月これでもかといわんばかりに並んでいるのが、
 このカレンダーの特徴です。

 こんなブログのちっこい写真で見るより、
 カレンダーのでっかい写真ものすご迫力あるで~。

 そして、
 フライもでっかい写真で細部がよくわかるので、
 ボクちょっぴりハズカシイ。

1812171.jpg

 と、
 そのような入魂作のカレンダーに、
 たいへん僭越ながら、
 また分不相応ながら、
 当社25周年記念カレンダーというところにかこつけて、
 「年月を積み重ねるということはどういうことか?」
 そしてもうひとつ、
 「ワタシにとってフライフイッシングに求めたい本当の愉しみとはなにか?」
 という自分自身への問いに対しての、
 現時点での自分なりの言葉にしにくい想いをも、
 そこはかとなく織り交ぜてみました。

 まだまだご注文お待ちしております。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 


  
2019年カレンダー販売のお知らせ パート2
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 アンニュイな冬の夕暮れ、
 札幌の老舗プロショップ「テムズ」店内にて、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「あの~じつはボク、来年のカレンダー作ったんスよ」

 「ふ~ん、タイトルはなんていうの?」

 「北海道のニジマスとフライフィッシングの四季、なんですけど」

 「ベタねえ」

 「それ狙ったんスよ」

 「で、肝心の内容はどんなの?」

 「聞いてもらえます?
 でっかいニジマスとキレイなフライの写真を単純に各月ごとに並べました~。
 なんていうのは月並みだし自分がつまんないし、
 見てくれた方も「フ~ンそうなんだ~」で終わるじゃないスか。
 そうじゃなくて、
 やっぱこう、
 日々の生活のなかでカレンダーを眺めてもらいながら、
 釣り欲とかタイイング気分とか、
 そんでもって元気とかやる気とか、
 グワ~ッと掻き立ててもらってドワ~ッとイメージ膨らませてもらえたらな~なんて、
 そういうの作りたいなっておもったんスよ」

 「それってカレンダーに必要?」

 「必要ちゅうか不可欠っす!」

 「アナタ、いつになく熱いわね」

 「そうなんスよ~。
 なのでどういう内容にしたかというと、
 季節に応じて各月ごとにそのとき愛用していた実績の必殺フライと、
 そのフライをつかって釣りあげたニジマスの写真のなかでも印象に残っているやつを厳選して、
 そこにウレシはずかしポエム的一言コメントも各月ぜんぶに入れて、
 1ページ2枚の写真のなかにいろんなフライ情報とじぶんの想い入れをギュッと凝縮して、
 それを12か月と表紙あわせて全13ページにガッツリ詰め込みました。
 みたいな……」

 「いろんなものギュウギュウ詰めにしたのね?」

 「ありったけテンコ盛りで……」

 「でも冬のあいだ釣りしてない月はどうなのさ?」

 「そりゃ~もう、
 ひと巻き入魂渾身のフルドレスサーモンフライと、
 そのフライの中心になった素材っていうか、
 この羽根をつかってこのようなフライを巻きました。
 っていうのが一目で伝わるような写真つかって、
 フルドレスに込めた羽根愛メッセージのページにしてみました」

 「そうなんだ~。んで、宣伝はしたの?」

 「もちろん!」

 「どんなかんじで宣伝したの?」

 「ん~と……あの……「みんな~買って~」という切なる気持ちを……、
 すご~く遠まわしに、
 グデグデグデグデグデグデ回りくど~~く、
 愉しみながら一生懸命作りましたので、
 よかったら購入してネ……みたいな……」

 「あのさあ、
 ボ~っと売ってんじゃねえよ!
 コレで年越したいんですコノ売上げで次の計画実現したいんです社運かかってんです皆さんぜひ買って!
 くらいのこと言いなさいよ!」

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 札幌テムズで、
 小学3年生のモモちゃんに叱られる。

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 札幌テムズ35周年 & B's Fly Works25周年記念2019年カレンダーすっごく熱烈販売中です。

 B4サイズ
 価格は 1,800円 です。

 送り先を明記のうえ、

 bizen-m@olive.plala.or.jp

 までご注文いただければ、
 来たる2019年への「釣福ご多幸祈願」をありったけ込めながら、
 すぐに発送させていただきます。

 そしてもちろん!
 札幌「テムズ」でも店頭販売および通信販売いたしております。


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 ご注文を祈るような気持ちでお待ちしております。

 どうかよろしくお願いいたします。

 そしてなによりも、
 すでにご購入くださった皆さま、
 本当にありがとうございました。
 もうどんなにかうれしかったです。
 

  
 
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