BIZENアングラ・アングラーズ
フライフイッシングとフライタイイングに関する話題など
201709<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201711
THE PERFECT" FLY REEL Size 2 7/8"
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 この春の引っ越しの直前、
 およそ9年住んだ函館生活最後の独創フルドレスサーモンフライと交換した。

 「なんだ~、そんなにこのリール憧れてたんですか。それならそう言ってくれればお餞別でプレゼントしたのに」
 たいへんありがたいけど、
 このリールだけはそれだとほんとに自分のものにならない。

 このリールは自分のものにしたかった。

 さいしょは、
 おっかなびっくり恐る恐る、
 まるで腫れ物に触るようにハンドルを回していた。

 けれどいつしか……、

 棚の奥に仕舞われたまま、
 長い眠りから目覚めたリールは、

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 ぼくのザ・パーフェクト。
 フライロッドをにぎる手元に視線がいくたびに満足。

 完璧。
 
雨乞い
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 昨年の今ごろ、
 例の道内各地に甚大な被害をもたらした台風によって、
 この川は渦巻くような土色の濁流が轟々響きながら、
 河原の木々をなぎ倒し土を削って流れていた。
 
 ことしは、
 おしめり程度の雨では減水とまらず、
 いまや傍目にも川は枯れ枯れ。

 釣りができるだけ渇水のほうがなんぼかマシですが……、

 農家の皆さんも釣り人も、
 なによりサカナがよろこぶ程よい天気はないんですか?
 
 ここにきて、
 なんとも無力感いっぱいの苦しい釣りの日々、
 確実におるのが身に染みてよく分かっているだけに切ないところ。

 でも、
 この川で釣りと~て釣りと~て……連日きょうこそはと……。

 いいかげんちょっぴり疲れました。

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 また今日もダメであったかと足取り重く河原を歩くアンニュイな午後、
 立派な鹿の角が転がっていた。

 ひろって、
 流木に叩きつけたりして、

 これメッチャ殺れるやん、
 とおもった。

 そして本日のいっぽん。
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 名づけてブラッククリケットヘッド・ラバーレッグ・チッチフルーティ・ベンフランクリン・レッドタグ
  のウエットフック2番。

 ラバーレッグの位置を、
 コオロギ型に刈り込んだマドラーヘッドの先端ギリギリにセットした。

 通常、
 このテのタランチュラ系やバッタにラバーレッグを取り付ける場合、
 おもにデザイン的にヘッドとウイングの付け根付近に巻き止めるのが「いつものスタイル」
 それで充分実績もあるのでまったく文句も不満もないけれど、
 水面に浮かぶフライを見ていると、
 意外なほどにゴム足うごいてない。
 この位置にラバーレッグを巻き止めると、
 どうしたってウイングの素材やハックル・ファイバーまたはボディのくぼみなどにラバーレッグが触れて、
 そのぶんラバーのうごきが制限されてしまう。
 なので、
 フライに「水面で妖しくゆらめくラバーレッグ」なアクションをこそ期待すると「アレ?」となる。

 このようなボサボサヘアーのマドラー・タイプのフライでも、
 ラバーレッグを水面で激しくブランブラン揺らし動かしなびかせたい。
 ラバーレッグならではの「うごき」を最大限活かしたいのじゃ、

 という目的で、
 ラバーレッグ・ブラッククリケットヘッド・チッチフルーティ・ベンフランクリン・レッドタグは誕生した。

 単純に、
 もっとも水流の抵抗を受けやすいヘッド付近にラバーレッグを搭載。
 そうすることでラバーレッグが流れになびいたとき、
 ラバーレッグ・ブラッククリケットヘッド・チッチフルーティ・ベンフランクリン・レッドタグにどっさり巻き止めたディアヘア・ウイングの下側からラバーレッグが伸びているのではなく、
 ラバーレッグ・ブラッククリケットヘッド・チッチフルーティ・ベンフランクリン・レッドタグのヘッド前方に水平に巻き止めているので、
 流水になびくとラバーが大きく広がったまま弓なりになる。
 ので、
 ラバーレッグ・ブラッククリケットヘッド・チッチフルーティ・ベンフランクリン・レッドタグのウイングやボディ本体にラバーが触れることなく、
 ウイングの外側でボディ周囲を取り囲むような感じでラバーが震える
 ラバーのうごきを制限するものがないので、
 そりゃあもうゴムあしド派手にプルンプルン。

 ラバーレッグ・ブラッククリケットヘッド・チッチフルーティ・ベンフランクリン・レッドタグ・プルプル

 略してチッチにおまかせよ……。

 ちなみにワタシの知られざる自慢は、
 小学生のころから「じゅげむじゅげむ」をフルネームでしかも早口で言えることだ。
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 南国の爬虫類の足みたいなド迫力のヒレに生つばを飲み、



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 アクリル絵の具をホッペにぶちまけて、
 真っ赤なバラのでっかい花びらをヒレにしたような筋肉ママに魂を抜かれる。

 こうして自慢げにマイ・メモリアル・スイート晒してますけど、
 徒労と苦労と疲労の果てにようやく……ってところくれぐれもヨロシク。

 
 川幅いっぱいに流れる長い平瀬。
 ライズしようとナニしようと、
 出ないときは徹底的に無反応なくせに、
 なにがどうなったのか?
 なぜスイッチがはいったのか?
 な~んもわからんけど、
 出るときはいつも着水とほぼ同時。
 しかも巨大なチッチ完全丸飲み。

 いまさらいうまでもなくバーブレス必須。

 で、
 「今日はイケるで」と調子こいてもぜったいあとがつづかない。
 
 なので、
 わけもわからないままにひたすら奇跡を期待して、
 日々やみくもに投げ続けるしか、
 いまのところサクセスの道はない。

 指針や目安がなく、
 予想が出来ない釣りの日々というのはメンタルにきますね。

 まいにちまいにち翻弄されまくり、
 「アタシ、疲れちゃった……ちょっと……距離置いてみない?」
 
 そのような面持ちで「あしたから別の川いこかな~」とかおもった頃合いを見計らったかのように……、

 水面に浮かぶチッチがジュボッと吸い込まれるのはなんでか?

 それもいつも着水直後すぐなのはなんでか?
 そして、
 ダッバーンと水飛沫をあげることはまずなくて、
 フライがゴボンッと水中に引きずり込まれるように出るのはなんでか?
 ひょっとして、
 ラバーレッグの位置を変えたことでフライの着水音も関係しているのか?

 それよりもなによりも、
 水量豊富なころはマシュマロ系などのソフト素材でファジーなフライのほうが明らかに効果的だった。
 が、
 ハタと気がついてみれば「渇水でキビシーッ」との愚痴が出るようになってから以降、
 幸運に恵まれてメモリアルなニジマスが釣れたのは、
 友人が釣りあげたのも含めてぜんぶ、
 かっちりしたシルエットのマドラー系だったのはなんでか?

 というかはたして、
 このようなフライで、
 このようなアプローチがこの時期のベストなのか?
 
 いろ~んなこと試して、
 コレでしか釣れたことないからコレばっかやってるけど、
 この決定打に欠ける心許ないかんじ……なんでか?

 そ・し・て
 なんでか?なんでか?と自らに問いながら、
 あしたこそ別の川でリフレッシュ…とおもいながらも、
 来る日も来る日もこの川に来てしまうのは……なんでか?

 それはもうじゅうじゅうわかってまんがなサカナ写真参照。
 あんな流れでこんなサカナにメチャクチャにされたい。
 そして無事取り込んだときのあの達成感と征服感、
 あれはシャブ的中毒感あるんとちゃうか?

 すいませんシャブ打ったことないくせにわかったようなこと言って。

 なんか、
 ニジマスを釣りに行くというよりも、
 魔性の美熟女の手の平のうえで踊らされに行ってるような気分。
  
 切ないです振り向いてほしい。

 修行やね。
オホーツク便り
 本日の一本。
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 グレイフォックス・ヴァリアント Tied on TMC9300の10番。

 まず最初にホワイティング・ヒストリックのゴールデン・バジャーをノーマルサイズにハックリングしておいて、
 そこにコック・デ・レオンのサドルをフックのゲイプ幅の倍くらいの長さでハックリングしている。

 このように、
 複数のハックルをブレンドしてスタンダード・ハックリングするとき、
 意図的にそれぞれのハックル・ファイバーの長さを変えてハックリングすると、
 空気抵抗の軽減や着水時のバランス、
 水面に浮かんだときの安定感などなど、
 機能面でのメリットが多々あるだけでなく、
 ハックル・ファイバーが自律的に震えるような「絶妙な自然なうごき」や「ファジーな質感」
 それにハックルの透過光を誇張表現することができる。

 なにかといいことずくめ。

 むかしむかしの駆け出し時代、
 もっともらしい教科書やマニュアルを鵜呑みにして、
 二枚のハックル・ファイバーの長さを揃えるために、
 いちいちハックルゲージで測っていたころが微笑ましくも懐かしい。

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 と、
 そんな私家版グレイフォックス・ヴァリアントを一日中投げ倒していて、
 何匹かのニジマスを釣り、
 しとどに濡れそぼり、
 サカナのヌルなんかもこびりついたフライを、
 フロータントを何回も塗布しなおすのではなく、
 イッピキ釣るごとにフライをジャババとゆすいで軽く洗ったあと、
 ピッピと強めのフォルスキャストでフライの水気を切りながら、
 ハックルの表面張力だけでフライを水面に浮かべて釣りながら、
 水面に浮かぶフライを見て、
 「おっコレおもしれ~」とおもうことがあった。

 それがこの写真。

 レオンのファイバーが十二分に水を吸うことで、
 ファイバー同士がまとまって束になり、
 レオンのファイバーだけがまるでバンチウイングのようになって二股にわかれて突き立っているではないか。

 で、
 そのまわりをヒストリックスのノーマルなハックルがフワ~ッとひろがっていて、
 それらのファイバーがやさしく水面を抑えることで、
 たまらない姿勢とフォルムで浮いておるではありませんか……。

 これがまたメチャクチャいい感じ。

 くしくも、
 レオンのハックルがその特徴的なゴマダラ模様だけでなく、
 質感や特性の面でも、
 ノーマルなほかのニワトリのハックルとはまるで異なっていることを示唆する良い例になった。

 話が長くなるので割愛するけれど、
 「レオンのハックルは水を弾くのではなく水馴染みがすごく良い」
 というのを知っておくと、
 このハックルの旨味をさらに活かして活用することができる、
 というわけです。

 ハックルってすごい。
 これだけ自他ともに認めるハックル漬けの生活を送っていてもなお、
 新たな発見が泉のごとく湧いてくる。

 というウンチクはさておき、

 で、
 聞いてくれる?

 当地では久々の晴天夏空となったおとつい、
 こんな日はぜひともこのようなお洒落ドライフライズで釣りまくりたいなと、
 友人と二人して釣りに出かけたときのこと。

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 キレイな渓流でしょ?
 深い森のなかを流れているけれど、
 周囲は開けていてフライも投げやすく、
 上流を見上げれば釣りごころが浮き立つような「おいしそうなポイント」がず~っと連続している。

 「これはイケそう」と期待も膨らんだ。

 ところが、
 イザはりきってまいろうぞ、
 と川に下りて、
 とるもとりあえず目の前の「もういかにもなチャラ瀬」に立ち込んで、
 はやる気持ちでフライを数投してみて……、

 イヤ~な予感がした。

 川が砂利で埋まっている。
 傍目には絶好のポイントに見えても、
 近寄ってみればほぼ砂利底で埋まっている。

 このあたりの昨年の台風による水害が尋常ではなかったことがうかがえる。

 そして、
 肝心のサカナの反応がまったくない。
 なんにもない。
 パチャともこない。
 生命の気配がまるでない。

 ダーメだこりゃ……ってかんじ。

 で!
 これまででもっとも水深があって、
 かつ川底におおきな石が転がっていて、
 岩盤の割れ目なんかもあるポイントにさしかかった。

 明らかに、
 ここで反応がなかったらもうアカンやろこの川、
 というかんじの好ポイント。

 そのポイントに友人がフライを投げ入れて、
 たしか二投目だった。

 「来た!」
 バシッと竿が立てられてグイッと曲がった。

 川の規模からかんがえて、
 20~30センチほどの若ニジマスが掛ったのかとおもって、
 気楽な気分で「おお~やっぱココにはおったかあ」なんて友人の背後から声をかけたところ、

 グワーッと暴力的にのされまくり根元からグイーッと曲がる友人の竿、
 「え?なに?なんなの?」

 そしてふたりが見たものは、
 ジンクリアな浅い流れのなかでグワングワンと首を振る巨マスの雄々しきお姿。
 なんとお美しく神々しいことか。
 
 こ~れはでかい!!

 バレるな切れるなバレるな切れるなバレるな切れるなバレるな切れるな……、
 心のなかで念じるだけでは飽き足らず、

 そっちに走らせたらアカ~~~ン!
 竿をこっちがわに寝かせてひっぱるんや~~~!!
 サカナのアタマこっちに向けるんや~~~~~~~!!
 

 わたくし渾身の絶叫。

 もう大騒ぎ。

 かくしてサカナが無事に川岸に横たわったときには、
 なんでか自分までヒイヒイハアハア肩で息をしていた。

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 「やったあ~~!!」 

 すっっっばらしいベッピンさんの雌のニジマス。
 この川の中流下流にいるニジマスは、
 目の覚めるような深紅色のぶ厚いヒレが特徴なんだけど、
 そしてそれがたまらないんだけど、

 このベッピンさんの肉厚で幅広いヒレを彩る、
 楚々とした淡いピンク色のヒレもまたなんとも眩しく味わい深い。

 品が良いというか上品というか、
 なんなのこの完璧な美しさ。
 吐息がもれちゃう。

 で、
 数枚の写真を撮らせてもらって、
 まだまだ元気いっぱいのベッピンさんとお別れして、
 ホッペタがユルユルにゆるみまくっている友人に、

 「この上流のポイントも良さげだから、やんなよ」
 というと、

 「いや、ちょっとこの余韻に浸りたいんで、ぼく休憩します」
 だって。

 「ウハハハハハ、それは大事な時間やでえ」

 「じつは昨夜、きょうのためにバッタのフライを巻いてみたんですけど、
 それで釣れたので喜びと感動もひとしおなんですよ~」
 だって。

 「マジかよ~、そりゃなおのこと最高やんけ~」

 じつはこの釣りに向かう車中で、
 友人からこのところ仕事の対人関係に悩んでいて、
 夜あまり眠れなくなってしまって……、
 なんて話を聞いていて、
 それはしんどいなあと身につまされていた。

 それだけに、
 きょうはふたりで良い釣りしてとびっきりの一日を過ごしたかった。

 たったイッピキのニジマスによって、
 そのささやかな願いは見事かなえられて成就した。

 この一幕のあと、
 しばらくふたりで熱心に釣りのぼったけれど、
 やはりまったく生命反応はなかった。

 不思議な川だった。

 とうぜん帰りの車中では、
 この状況で釣れてくれたこのニジマスのことでおおいに盛りあがった。

 「それにしても、どうしてあのニジマスだけ釣れてくれたんですかね?」

 「それはやな~、あの子まいにち一生懸命がんばってるからきょうはご褒美あげるわよって、
 あのニジマスがおもってくれたんとちゃうか?」

 「まさにそんな釣れ方でしたねウハハ」
 
 「そやろ?」

 この一幕にはまだちょっとしたオチというか続きがあって、

 ちょうどこのとき、
 我が家の近所のべつの友人が、
 激務がつづいている最中に、
 不幸にもギックリ腰やらかしてしまって、
 まさしくふんだりけったり状態だった。

 で、
 それが気になっていたので、
 この夜お見舞いと様子うかがいの電話をしてみた。

 電話のむこうで「もう聞いてよ~最悪だよ~」なんて愚痴を聞いたあと、
 きょうの釣りのことを、
 おもしろおかしくチョッピリ盛って話した。

 「もうね~自分が釣るよりはるかに興奮しちゃって……ほんと最高の一日でした」

 すると、
 ウハハと笑いながら話しを聞いていた友人が、
 しみじみ言った。

 「いや~、さっきまで気分が腐ってたんだけど、いい話し聞けて、なんだか元気出てきた。ありがとね」
 だって。

 たったイッピキのニジマスが、
 3人のオッサンをハッピー気分の1日にしてくれた。

 これだよな、
 この気分だよな、
 ってつくづくおもった。
黄昏のヘビトンボ浪漫
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 お盆明けのおとつい、
 ご近所の友人と3人で近所の川を朝から晩までかけて上流下流あっちこっち釣り歩きました。

 さすがに足にきました。

 しかし、
 連日曇りがちのパッとしない天気は夏の虫たちの活動を鈍らせ、
 そのうえ雨がほとんど降らずに川は大渇水。
 そして夏休みで入れ替わり立ち替わり攻められ誘われしたニジマスはもはやウンザリ系プレッシャーかかりまくり。

 いろいろと条件は悪かったんです、

 が!

 「うおぉ」とうなるライズはいくつか見た。
 そのなかの数匹には渾身のつもりのフライを投じたり流し込んだりもした。

 にもかかわらず、
 完膚なきまでに完敗でした丸坊主。
 皆ボウズ。

 ま、
 言い訳をすればイッロイロあるんですが…ヤボなので。

 とはいえ、
 朝も早よからイブニング真っ暗になるまで、
 あっちのポイントはこっちのポイントはと3人でウロウロしましたがまったく釣れない。

 という、
 空回りな状況にもかかわらず、
 終始3人和気あいあいペチャクチャたいへん和やかに愉しく充実した良い一日になりました。

 釣れない一日をたのしく過ごすためのマインドコントロールや同行者への気配りというのは、
 釣りの技術というか会得するべき呼吸のなかでもすごく高度で大事なことだな~なんて、
 この日は学んだんですよ。

 だがしかし!
 ひとつちょっと気ィ悪いことがあった。

 ぼくが、
 「きょうはね~、秘密兵器のフライ巻いてきてますねん」
 というと、
 二人とも「え?どれどれ見せて見せて」とかゆうてノリノリでくいついてきたくせに、

 「これ!」
 とフライを指でつまんで自慢げに差し出すと、

 「え??」

 二人とも目が泳いどったど~~~~ウハハハハハ。

 さもありなん……、
 このフライを見せられて返答に困ったご両人の胸中お察しいたします。

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 こにゃにゃちは。

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 ヘビトンボの成虫、
 いっときこの川でやたらと見かけたのがちょっとした驚きと発見だった。

 めちゃくちゃたくさんいるんだね。

 そして、
 この川にはコレに食らいついてもなんら不思議ではない巨体な方々が、
 流れのそこかしこ確実にひそんでいらっしゃいますよね。

 巻かないわけがないやん?
 

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 とはいえここ数日、
 パタッと見かけなくなってしまって、
 だいぶ時期外した感もあるんですが……、

 黄土色のポリヤーンでボディ・ヘッド・インジケーターが一体構造のヘビトンボ5センチ・デルタ型スペントウイング仕様。
 目玉もポリヤーンちょい焼き。


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 きょうの朝イチ、
 お盆の休み中に友人たちと連日水面から川底まで叩きまくって流しまくった平瀬のポイントに行った。

 釣る目的というよりも、
 まずははたしてこのヘビトンボが実用に耐えうるのかどうか、
 お試ししてみよう…的な気分で2Xのティペットに結んでしげしげ眺めてみればアラ可愛くない?

 こう見えて、
 ナナハンのグラファイトの5番ラインでまったく問題なくスムーズに投射できます。
 空気抵抗があまりかからない構造ゆえに4番サイズのディアヘア系投げるよりかぜんぜん軽々。


 んでんで聞いてくれる?

 その瀬のヒラキのところでヘビトンボとりあえず投げてみて、
 「お、軽いやんフツ~に投げれるやん」なんて悦に入ったところ、
 瀬の真ん中らへんの流芯脇でガボンッと「グッ」とくるライズがあった。
 が、
 ここんとこスレ切っているのかこういう単発ライズはほとんどフライに出たためしがない。
 しかも
 ここはすでに皆で叩きまくったあと「つわものどもが夢のあと」状態。
 出るわけないけど一応投げてみよう、
 なんつって、
 ビュワ~~ンとヘビトンボをロングキャストしてライズ地点のやや上流にポトンと落としたわけ。
 「うお~、飛ぶな~ヘビトンボ」
 なんつって、
 バサッと流れに乗ったヘビトンボがどんぶらこっこ流れはじめたやいなや、

 ジュボッ、

 なんつって、
 ヘビトンボが軽い水音たてて水中に引きずり込まれるように視界から消えた。

 「え?うそ?なに?」
 反射的にグイッと竿立てたらドスンッときてアンビリーバブル、
 ドダーン!ドダーン!と二度、
 切ないほどに見目麗しすぎる虹色の巨体がド派手に水面をたたきながら躍りあがった。
 そして、
 こともあろうか下流に向かって稲妻激走。
 自分の目の前を口元にヘビトンボなびかせたものすごいのがギュワーーンと通り過ぎていって、
 (…うっわフッキングめっちゃ浅そうヤバいな~)とおもいつつ、
 サカナの走りにラインがついていけずVの字に曲がってます。
 「ああああっ」
 あわててラインを手繰ろうとしたそのとき、
 スカッとバレた。

 ありがちな、
 いつもの、
 もうちょっと冷静に対処したらなんとかできたかもしれないと、
 いつまで経ってもウジウジ悔やむ系の己の未熟がイタい痛恨のミス。

 この一発で、
 パッキーーーンときたのは当然のことでしょう?

 ヘビトンボを竿先にぶら下げ、
 きょうは独りで夕暮れまであっちこっちめぐりました何処もかしこも渇水でした。

 気持ちが萎えかけるたびに、
 早朝の一発を思い出し奮い立たせました釣りごころ。

 ヘビトンボいっぽん、
 一日投げて流してまた投げて流して投げ抜きました。

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 な~んもこんかった。

 きょうは53歳のお誕生日メモリアルなヘビトンボDAY。

 まことに自分らしく過ごせた良い一日だった。
 
脳内虹鱒絵図
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 これは自分のジンクスにも似た感覚なんだけど、
 どでかいドライフライでニジマスを狙った夏の釣りにおいて、
 河原や河畔林でこんなクワガタを頻繁に見かけるときは、
 いつもたいがい素晴らしく良い釣りになっている気がする。

 そこにどのような自然の因果関係が隠されているのかはわかりませんが、
 このような夏の蟲どもが活発に行動するような日は、
 単純に川のなかも賑やかになるってことでしょうね。

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 みなさま、
 暑中お見舞い申し上げます。



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 ひとよんで、
 「金のたてがみをなびかせるクワガタ」
 サイズはノーマルシャンクなウエットフック#2。
 ほんとはもっと巨大なのもつかいたいんだけど、
 5番ライン程度のライトタックルで支障なく快適に投げられるマックス・サイズはここまでなので、
 いたしかたないところ。

 コレ、
 いまのマイブームのひとつ。

 ボディ全体は水面下に没していて、
 金色のヒグマの毛が水面膜にはりついて、
 それを支えにかろうじてようやく水面に浮いている、
 というバランスと浮き方なのに、
 つかいはじめにウイングのところにフロータントを擦り込んでおくと、
 たのもしいほどにずっと浮いてる。
 しかも荒瀬を流れ下るフライを見ているとポカッと軽々水面高く浮いているように見えてしまう、
 不思議感覚なビッグバッド・ドライフライ。

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 何匹か釣って、
 濡れそぼった状態の「金のたてがみクワガタ」

 つかっているうちに、
 ボディのヤーンがすこしほつれてピロッとオケツから伸びているけど、
 これがたいへんに良いのだリアリティ醸し出しまくり。

 このほつれたヤーンが水面に触れるとフワ~とひろがって、
 それが甲虫類の下翅を連想させる。

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 こんなのもあるよ。

 やらないわけがない釣りたい欲望下心剥き出し系ラバーレッグ・ヴァージョン。
 ハレンチですわ~。

 でも…釣れちゃうんだもの……。

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 この世でもっとも気高くかっこいいケモノの毛を、
 畏敬の念をもってありがたくつかわせてもらって、
 その毛で架空の虫を創作して、
 そしてその偽物の虫をつかって、
 ギンギンの夏の虹色の野性と一発勝負。

 孤高の金と黒の毛をつかって、
 至高の虹色のサカナを釣る、

 嗚呼ニジマス吐息は金の色。
 なんのこっちゃ?

 今年のワタシのキーワードはもうだんぜん「ヒグマ」

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 そして釣り呆けサマー2017

 もう現在ボケボケ大進行中でぇ~す。
 現実復帰……できますか?

 てゆーかバッチリ復帰するぞガンガン仕事するぞバリバリ雑事こなすどーーーー!
 でもお、
 きょう、
 これを書き終えたら釣りに行くから、
 そしたらそのあとがんばろうっと。

 日々、
 きのうもきょうもそのまえもそのまえもそのまえも、
 いつもそのようにおもって出かけるんですが……、
 


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 そしてなぜか唐突に黒曜石とバイビジブルの4番。


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 そしてとある深夜、
 「マグナム・サイズで超ファットなドライフライを、12番のアダムス・パラシュートをあつかうかのごとく、
 軽々と繊細にビミョ~にゼツミョ~にプレゼンテーションしたいじゃないか」
 との課題とヴィジョンを掲げて、
 各種のスレッドがさまざまな仕様で撚りあわされ……、

 撚り子の佐藤くんは夜が更ければ更けるほどにハイテンション、
 終わりなきマシンガントーク炸裂、
 話に熱中するあまり度々作業の手が止まるので、
 「佐藤くん、口だけやなくて手ぇもうごかさんかいな」
 とクソ偉そうに指示するワタシはソファに寝っ転がった中年のトド。

 おだやかに熱い夜は更けていったのでした。

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 ジャカジャン!
 特製ファールドリーダーのプロトタイプできあがりました~by 佐藤くん。

 日の丸とジャマイカ国旗でぇ~す。

 特製グリースを擦り込んで、
 それでは今日もまた行ってきま~す。

 嗚呼…今日も行くのね明日も行くよ…だれかこのとめどなく溢れる釣り欲をとめてくれ~~~。
 わりと真剣にそうおもってます。

 かしこ



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